2018山賊庵絵日記(秋)   今年もいよいよ九月となりましたので、秋と言うことで項を改めました。
                                                                           親爺 拝
                                             本日11月23日初雪が降った山里です。で2018絵日記(秋)は本日で
                                             最終更新とさせて頂きます。              親爺 拝



11/23
 昨夜から冷え込んで、予想通り今日は山里にも雪が、僅かにだが降った。
 屋根には粉砂糖を惜しみながら振った程度だったが、不動山や来拝山はかなり白くなった。
 道路には全く積雪は無く、路面温度も千垣地内、7:00現在で6℃以上あるから凍結もまずないはずだ。親爺朝一で
千垣隧道を超えたところまで道路パトロール?をして来た。
 実は今日は長女が孫と一緒にお泊りに来ることになっていて、心配だったからだ。お恥ずかしい親ばか爺馬鹿ぶりで
ある。
 その道すがら撮った来拝山の一枚。
 朝靄の中から真っ白に雪化粧をして顔を出した来拝山。


 屋根にもわずかに雪が見えた。不動も来拝も雪をかぶったし、川向かいのスキー場も上の方は白くなった。山里は冬だ。
 


11/22
 少し疲れ、今夕帰宅した。
 次女の新居も見たし、美味しい食事もいただいたし、歌舞伎も観た。でもやはりジジババは孫の顔を見ているのが一番
楽しい・・・。で、長野自動車道経由で帰路につき、北陸道に入り黒部で降りて、長女宅に土産を届けるという口実で、立ち
寄り、しばらく孫と遊んできた次第。
 孫も大喜びで、ジジババも楽しい時を過ごし家路についたが、明日から長女と孫が予定通り、我が家に遊びに来る。
 東京見物も良いが、やはり孫と過ごすのはもっといい。我ながらアッパレな爺馬鹿ぶりである。
 昨晩は新しい歌舞伎座になって2回目の観劇。独特の雰囲気が好きだ。


 たまたま桟敷が取れて、ゆったり観劇できた。猿之助の法界坊もコミカルで、吉右衛門と菊五郎の桜門五三桐(さんもん
ごさんのきり)も艶やかで「ぜいけいかな、ぜっけいかな〜」の決め台詞も腹に響いた。親爺がらになく歌舞伎が好きだ。


 ホテルのラウンジで、前夜、五木寛之氏が座っていたソファーで朝刊を読み、Mホテル37階のレストランで次女夫婦と
美味しいランチも頂いた。
 


11/20
 早朝から車のタイヤの入れ替えに、行きつけの中田自動車さんの手を煩わせた。親爺とオカカは東京へ向けて出発、
寒くなり雪も危ないかという情報もあったので、足回りを転ばぬ先の杖と、先ず固めたのだ。
 でスノータイヤのプリウスで14:30にはホテル駐車場に入り、オカカと二人寛いだ。
 一寸奢って、ラウンジの使えるクラスにしたので、つかわにゃソンソンと、エスプレッソを頂き、マカロンもいただいた。
 夕食もホテル内の和食をと思ったのだが、ここは和食が今一つ。大外れだったので、予定の予算の半分も使わず、
途中で切り上げた。で、もう一度夕食後にラウンジに立ち寄り食後のコーヒーを頂いたのだが、隣のソファーに陣取った
人たちをフッと見ると、オヤッ、どこかで見た御仁がいる・・・。何と大作家の五木寛之氏だ。
 御年86歳、未だにかくしゃくとして今度出版する本の打ち合わせをしていらっしゃる様子だ。若い女性編集者に向かい
何やらこんこんと話しておられる。
 耳の遠い親爺には聞き取れなかったが、耳ざといオカカによると、「10年に一度は良い本を出さねばならぬ・・・。」と
やら話しておられた由。
 大作家を直に拝見し、それだけでも良かったと思った親爺だ。もちろんお声がけも出来ず、大人しくコーヒーを頂き部屋
に戻った。
 親爺たちの部屋からの夜景だ。


 静かな寛げるラウンジは気持ちがいい。


11/19
 一昨日の夕刻から孫が遊びに来ていて、昨日は夕食を食べて帰宅したので、たっぷり一日孫と遊んだ。週末はパパ
が旅館業で忙しく、なかなか帰宅できないので、ちょくちょくママの実家のジジババと、遊んでやりに来るのだ。
 もう歩き回り、少しずつ自己主張もし始め、甘いジジババへのリクエストもボディラングエージとア〜ンと云う泣き声で
行うようになって、又そのしぐさが可愛いのでジジババはますますメロメロになってしまうのだ。
 庭に敷き詰められた小砂利がお気に入りで、そこをヨチヨチ歩き回り、座り込んで砂利を手づかみして玩具のバケツ
やひしゃくに詰め、又まき散らすのが大好き。温かい陽の射す昨日だったので午前中はそこで遊んで電池切れお昼寝。
 一時間ばかり寝て起きたら、お腹が空いていて、離乳食と、ミルクをたっぷり飲んで、さて午後の部は・・・・・。
 いやいやジジババも疲れを忘れて遊んだ。
 で、迎えた今朝。どんよりと曇り雨も降っているが寒くはない。


 昨日のジジババは一日孫と遊んで楽しく幸せだった。今朝は二人とも湿布薬を張ってはいるが・・・・・。
 

 孫の子守に合間を縫って、爺は秘伝のつけ麺を作った。スープを仕込み、ストーブの上で半日。ただしこれは孫到着前日
に。孫の滞在中は危なくてストーブは使えず、床暖と補助的に温風ヒーターしか使わない。
 

 豚のブロックの全面を焼き、油を少し落として、煮込みタレに入れ、煮る事50分、焼豚と、ラーメンたれが出来上がる。
 

 メンマも炒め煮し、約豚もスタンバイ。昨日から仕込んだスープにタレを合わせ、メンマや焼き豚、小葱もあしらい麺を茹で
洗い皿に盛り、秘伝つけ麺の出来上がり。つけ汁には酢とコショウもしくは一味を入れ頂く。我が家の親爺の味である。
 


11/17
 立山の雪が少ない。今日は雄山山頂カメラでは雪がレンズ付いて、雪が降っている様子だが、室堂では振っていない。
このままで終わろうとは思えぬが、室堂周辺の山荘などもう一週間で営業を終了するはずだから、今シーズンの初滑りは
立山ではちょっと無理かもしれない。まあその方が事故も起きぬから、良いだろう。
 昨日は黒部に孫を訪ねた。クリスマスのプレゼントのつもりの乗り物玩具が、一昨日届いたそうで、一月程早いのだが、
「かまう事は無い、開けてブーブーに乗っけてやってくれ。」と爺のリクエストで、長女が包みを開いて見せると「キャー。」と
声を発して大喜びしたそうだ。大好きなNHKの「いないいないばー」に登場するワンワンやらウータンやらの乗って遊べる
車のおもちゃがジジのプレゼントなのだが、それに乗って喜ぶ孫の写真やら、動画を長女が送ってくれたので、爺はいて
もたってもいられなくなり、昨日孫の顔を見に出かけた次第・・・。
 玄関までヨチヨチとジジババを出迎え、ジジに抱っこされて大喜びの孫である。
 これはもうかわいくて堪らない・・・・・。
 お昼寝するまで3時間ほど遊び、その間に帰ってきた。
 帰路、滑川と上市の中間で、剱が僅かな雪を纏って見えていた。


 今朝の山里。さほど寒くはないが、薪ストーブの煙がなびき初冬の趣である。


 本来ならこんな風に立山が雪を纏っている霜月半ば過ぎであるが・・・。



11/15
 大相撲九州場所が行われているが、横綱稀勢の里が勝てない。唯一の日本人横綱である稀勢の里ゆえ世間の視線は
稀勢の里に集中する。そんな中で4連敗・・・。本人の苦衷はいかばかりだろうか。
 親爺もオカカも稀勢の里のファンであり、横綱昇進と横綱で迎えた初の場所の奇跡的大逆転優勝に大喜びしたものだ。
 だが、あの逆転優勝の無理がたたって・・・・・。
 横綱まで上り詰めた力士である。その進退は自ら判断すればよい。まだ32歳、これからも努力如何で相撲は取れるはず
だ。しかし相撲界の仕来りを尊重し、身を引くもまた潔く美しい。
 自ら考え、決め、悔いを残さぬようにしてほしい。若い稀勢の里の人生はこれからである。
 親爺がもう一つ気になっていることがある。
 国会での、新米大臣いじめである。片山さつき氏は確かに、生意気で鼻持ちならぬところのある女性だが、こうも集中攻撃
をされては可愛そうで、気の毒になって来るし、桜田大臣に至っては確かに、おどおどしていて無能なのではとの不信感を持
ってしまうが、弱いところ弱い処を突かれ、これも可愛そうである。
 国会とは、細かい粗さがしをして相手をやり込める場なのだろうか?蓮舫氏のごとき鋭い舌鋒を以てして質問され、それを
受けかね、うろたえる図は、桜田氏の無能ぶりも蓮舫氏の悪賢いいじめっ子ぶりも際立たせるばかり。国会そのものが見苦
しい粗さがしいじめ合戦の場に見えて仕方ない。
 そんな国会をしり目に、山里の朝は爽やかだ。


 登山指導員を嘱託され、室堂に通勤している心配が写真を送ってくれた。立山に雪は少ない。


11/14
 今朝は少し気温が下がって、我が家の居間もストーブだけでは気温が20℃を下回る。で、オカカに頼んで床暖を入れても
らった。昔は寒さに強かった親爺だが、今やただの寒がり爺だ。
 いよいよ雪囲いをする家も出て来たりして、山里は晩秋から初冬へと移ろって来たが、その情景は「冬支度の頃」である。
 親爺が子供時代の半世紀以上前なら、冬支度は極めて多岐にわたり、何日もかけて計画的に行われた。囲炉裏で燃やす
薪の支度、畑から収穫した大根などの越冬野菜の藁塚などへの貯蔵、乾燥野菜や、漬物など保存食づくり、そして雪囲い、
思いつくままに挙げて見ても結構な仕事量だった・・・。
 今はせいぜい雪囲い位で、越冬野菜の貯蔵やや越冬食品作りなどはほぼ消滅したから、まあ庭の木々の雪吊り位がある
だけだ。それでも周りで雪囲いの作業などが始まると、冬が急に身近になる。
 閻魔堂の石段も間もなく雪が積もる。

 
 近所のイチョウもケヤキもすっかり葉を落として、間もなく雪の花を咲かせる日々が訪れる。
 


11/13
 山里ではそろそろ、家の雪囲いが始まっている。雪囲いと云うのは、家の玄関を除く、縁側の雨戸やその他の必要と思
われる開口部に囲いをすることで、当然うずたかく積もった雪からその開口部を守るという意味がある。
 我が山里の様な豪雪地帯では一階の軒下までを囲うので、雪囲いを終わった家は一気に暗くなってしまう。
 まあそんな話は、今は昔の話で、とうめいな塩ビ波板があるから最近は幾分暗くなる程度らしい。らしいと云うのは我が家
ではとっくに雪囲いを廃止しているからで、我家の屋根には融雪装置を乗せてあり雪下ろしをしなくても良いので、雪囲いも
要らないという事になる。この辺の理屈が分かるのは雪国の方だけだろうから、一寸補足すると、家の周りに積もる雪と云
うのは、大半が屋根からおろした雪で、投げおろされた時に雪が固く締まるから、そのかたい雪が家を包み込み重さで家を
圧迫するので雪囲いが必要になるという訳だ・・・。お判りいただけただろうか?もし分からぬ方がいれば、是非冬に我が山
里にいらっしゃい。そして雪下ろしや、除雪の手伝いでもされれば、多分その理屈がお分かり頂けるるはずである。
 ああ、雪の季節が近くなると、たちまち親爺は憂鬱になってしまう。
 閻魔堂わきのもみじがこんな色になると、直ぐ雪が来る・・・・・。


 閻魔堂参道脇、石段の直下には小さな祠が二基並んでいる。向かって左は昔の消防団詰所脇に有った不動様だと思う。
  

 この二基の祠の頭上多角まで伸びる紅葉は、我家からも車庫の屋根越しに奇麗に見える。


11/12
 天気予報では暖かいのも今日までで、明日から気温は下がるとの事だ。立山もまだ雪が少なく、室堂周辺の山荘も営業
は余すところ10日ばかり。今の処とてもスキーと云う訳にもいかぬが、立山の雪は一晩に1m以上などザラだから何とも言
えない。が、雪に舞い上がって下手な斜面に入ったりすると、まだ落ち着かぬ雪故直ぐに表層雪崩など出て大きな事故に
つながるので、ご用心ご用心である。まあ、今シーズンは余り雪が多くないうちに立山閉鎖となる事を祈ろう。
 今朝は暖かく、青空も広がっていた。
 

 鍬崎もぼんやり見えていた今朝だ。            オカカの土産の野沢菜振りかけは漬物嫌いの親爺でも食べられる。
 


11/11
 もう銃は返納し、数日後に迫った銃猟解禁も今や全く関係ない親爺だが、今朝は何となく気になって、昔の猟場の一部を
軽4WDを駆って一回りしてきた。
 先ずは林道も落ち葉や杉の枯れ枝で埋まっている細道を通り、村が良く見える峠まで行った。本当はこの峠を越えた所
の方が、山鳥が良く獲れたものだが、ここで引き返す。


 引き返しまた林道を奥に辿り、あちらこちらと山を見て帰った来たが、ついこの間まできれいに紅葉していた木々は、もう
すっかりその葉を落とし、寒々とした冬の姿になっていた。自分でも気づかぬうちに、鳥獣の跡を探したり、においを気にし
たり、とっくに銃猟も引退しているのに本気になって山を見ている自分に気づいて可笑しかった。


11/10
 今朝も暖かい朝。
 オカカが旅行から帰り、何やらいろいろ買い込んで来た。で、そのうちのいくつかのお土産を届けるという口実で、今朝は
9:30過ぎに家を出、黒部の長女宅に向かった。もちろん本当は孫の顔を見たいだけのジジババである。
 10:30頃には孫の家に着く。玄関までヨチヨチと出てきて、ジジババを大喜びで出迎えてくれる孫である。その笑顔だけ
で爺も婆も大満足だ。
 ひとしきり遊んで、天気が少し良くなって来たので、ママの車で買い物に出かけた。ママの行きつけのショッピングセンター
で、いつも遊びに行く子育て支援センターがその二階にあるので、孫は爺の手を引いてしきりにその階段を登ろうとする。
 まだ一歳二か月にも満たぬ赤ん坊が、そんな事を分かっているとはと驚いた爺だ。
 買って帰った弁当でジジババとママは昼食を済まし、孫も離乳食を食べ寝てしまったので、その間にとジジババは帰路に
就いた。
 青空も出たりしていたがまた雨も落ちてくると、何とも定まらぬ空模様の土曜日だ。


 不動山も霞んで、錦秋の山肌も暗く沈んでいた今朝だ。             孫はジジババの宝物。三日見ないと会いたくなる・・・。
 


11/9
 暖かい朝だが、雨だ。それでも起きて居間に入ると冷えている。オカカが昨日から留守なので、居間も食堂も暖房が入っ
ていない。
 先ず居間のストーブを点火し、床暖も入れ、食堂のヒーターも入れ、朝飯の支度。ベーコン入りの卵焼きを焼いて、常備菜
の葉唐辛子で、食事を済まし、気付くと暑い・・・。あわててヒーターを止め、床暖も切ってストーブだけにした。
 ストーブにやかんをかけ、一応茶わんや皿などもきれいに洗う。何ともまめまめしい親爺である・・・。
 が、これは毎日オカカのやっている事で、更に掃除やら洗濯やらと膨大な家事をこなしている事に思い至る。
 主婦は大変である。
 外は雨、こんな日は又、テレビ劇場で映画でも見よう。昨日は寅さんを見るつもりだったが、途中で寝込んでしまった。情
けない話ではある。


 ネパールの弟分がはちみつを送ってくれた。ネパールへももう12年行っていない。 外は暖かい雨が降る。
 
 


11/8
 今朝早くオカカはお仲間との、一泊二日の小旅行に出かけた。今から20年以上前頃に、漸く子育てを終えた近所のママ友
グループで始めた旅行会の、年に一度の旅行である。まあ、今は孫の子守が楽しみと言ったグループになっているが、こんな
に長い間良く続いているものだ。ゆっくり楽しんで羽を伸ばして来れば良い。
 で、親爺は今日、明日と留守番で、久々に独身生活(独居老人生活?)と云う次第だが、気楽に「寅さん」シリーズなどでも見
ながらこちらも羽を伸ばそう。飯もデリーの「ブラックカシミール」のレトルトがあれは2食や3食は飽きずに頂ける。
 今日は立山も良い天気だ。


11/7
 少し歩けは良いのだが、なまくらが体の芯までしみ込んで、なかなか散歩に出ようと云う気にならない親爺だ。そこへもって
きて、今の時期は熊がウロツクし、間もなく雪が降るし、春にはやはりクマが危ないし、梅雨ともなれば雨で歩けぬし、夏は又
暑くてとても歩けぬので、結局親爺には歩く機会は中々訪れぬのだ。
 でも寝たきり老人にはなりたくないので、思い出したように室内で出来る自転車マシーントレーニングなどでお茶を濁している
のだが、今度は出不精になってしまい精神衛生上余りよろしくない。で、今朝はカメラとドローンを愛車軽4WDに放り込んで、朝
のドライブに出て、そこここを撮って来た。
 が、この程度の距離なら昔はオカカと二人で毎朝散歩していた距離だ。そこを車で回って写真撮影とは我ながら情けない。
 まあそれでも、そこそこに写真も撮ったし、何もせぬよりいくらかは良いだろう。
 すっかり秋色の濃くなった村はずれ。布橋にも落ち葉が散り敷く。


 不動山の南斜面。円城寺壁が見えている。                     カモシカ園入り口にある移築された有馬家。晩秋の景色だ。
  

 ぐるりと旧立山道を巡り家に戻って見上げた、不動山の西表。秋色酣。


11/6
 今朝から雨。気温は高いので寒くはないが、外の薄暗い景色が来るべき冬を想わせる。
 孫が2泊目で、早朝から賑やか。昨夜は21:00頃に寝てしまって、けさは6:30ころに起きてきた。ババはいつもの時間
だが、ジジはいつもより早めに起きだし、孫と遊んだ。
 よく遊び、ジジババに思いっきり甘え、よく食べ、ぐっすりと9時間以上寝たから、朝からハイテンションで、ジジの作った
バナナ入りミルクがゆをたっぷり食べ、デザートのヨーグルトも完食し、ジジババを嬉しがらせた。
 外へ出たがって、玄関先までヨチヨチ歩き、そこに座り込んで靴を履かせろと要求するが、外は雨。連れ出せぬから騙し
騙し家の中で遊ばせる。一部屋でじっとしている事は無くあちこち歩き回り、遂には二階まで探検。
 ジジババも目を離せぬのでついて歩くが、それだけで疲れた・・・。
 で、14:00頃に帰宅したのだが、途中で魚津水族館に立ち寄り、小一時間ほど遊ばせて帰った様だ。因みにママはこの
水族館の通年パスポートを購入済みだ。
 ジジババは2泊3日の孫台風にやや疲れ、現在休養中である。可愛いが疲れるのが孫である。
 朝から残念な雨の山里。気温は低くなく暖かい。


 家の中で、歩きたくて仕方ない孫のご機嫌をとるジジ。ジュースもPCも何でも孫の思い通りに。
 

 昨日いただいたウニはこんな生うにで、スーパーなどで買えるウニとは味が違った。素晴らしい。



11/5
 今日も良い天気で、昨日から泊りがけで来ている孫を連れ、買い物に出かけ、帰りは児童公園で遊んできた。
 紅葉は山里も盛りを過ぎ、もっと平地に向かっている様だが、山里周辺もまだ未だ青空に映えると美しい。昨日は半日
孫と遊び、お陰で賑やかな良い誕生日を過ごさせてもらった。そして今日も又半日遊んで、今孫はお昼寝中だ。
 爺も少し眠いがこの間に更新作業を済まさぬと、更新をさぼってしまいそうなので、頑張っている。まあ惚け防止の一環
でやっているHPなので、出来るだけさぼらぬように心がけているわけだ。
 荒谷山の紅葉も美しい。立山駅対岸のスノーシェッド上部が荒谷山である。


 昨日久々に家の庭先からドローンを上げた。トイドローンである。


 上空から庭で遊ぶジジババと孫が庭先に見える。


 ドローンの高度が下がり、今度ははっきりわかった・・・。孫はドローンを全く怖がらない。


 今日もジジババは孫とお買い物に出かけ、立山児童公園で遊んできた。ブランコに大はしゃぎの1歳一ヵ月。良い天気だ。
 


11/4
 今日で66歳になった。60代も後半入りかという感慨はあるものの、特段身辺に変わりはない。幸いなことだろう。昨日
が今日になって続いているだけだ。
 今日は孫が来る。長女が産休中の会社の健康診断受診のため、明日一日、オカカと一緒に孫の子守をするのだ。大変
ではあるが、それを超える喜びがある。
 爺馬鹿婆馬鹿になり切って孫と遊ぼう。
 親爺にはなんと心楽しい誕生日だろうか。
 66年間見慣れた故郷の景色の中で、今日は孫と一緒に遊ぼう。


 一歳一か月になったばかりの孫むすめ。日々進化する。片や66歳になった爺、孫にメロメロな爺馬鹿は日々退化する・・・。          
 

 秋色に染まる人津谷。中央拓けたところが人津平だ。子供の頃、父にキャンプに連れて行ってもらった思い出がある。


11/3
 今朝も青空の朝だ。11月に入って連続三日間、青空の朝だ。もっとも大気はやや不安定。抜けるような青空が続いた
訳ではないが。
 昨日はオカカと称名へ行った。紅葉が奇麗だから見に行こうという訳だ。
 午前中で、陽の当たり具合が悪く、輝くような錦秋の山肌とは行かなかったが、それなりに奇麗だった。
 下の人気のない駐車場で、トイドローンを上げて見たが、トイドローンでは満足な写真など撮れない。それでもそれなり
の絵は撮れたが、途中でうっかり撮影ボタンを触ったらしく、途中で動画が途切れてしまっていた・・・。
 今日も良い天気で週末なので、多くの車が上手へ向かう。称名の紅葉か、立山の雪景色か。が、週末ごとのこの観光
目的の自家用車の遡上も、間もなく終わる。立山も称名も雪に閉ざされるのだ。
 山里もこの霜月に秋が深まり切って、冬へと移ろう。寒くなる寒くなる・・・・・。
 上部は白く雪をかぶる、晩秋の称名滝。


 悪城の壁も紅葉が盛り。オカカも親爺も薄手のダウンを着込んでいったが、それで丁度だった。
 

 あたりの山もきれいに色付いていた。


11/2
 昨夜も寝しなは寒く、寝室もタイマーで温風ヒータを小一時間ほどだけ炊いておいた。思えばすでに霜月、寒くなっても当
たり前だ。
 だがこの寒さが体に相応うのだろうか、実によく眠れるので朝もすっきり目覚めることが出来、体調も良い。昨夜も暖かい
冬用の夜具に潜り込み、癖で本を読もうとしたが眠くなり、本を閉じたと思った時には眠り込んでいたようだ。今朝目覚めた
時は既に薄明るくなっており、時計を見ると6:15である。7時間ほどぐっすり寝込んだのだ。
 久々によく眠れたので身体も軽く、爽快だった。
 朝は、青空の広がる中雨が降ったりして、キツネ空を思わせたが、今は秋晴れ。気持ち良い日になっている。
 朝日の眩しい秋の山里。


 大日は今朝も神々しい白い薄衣を纏い聳えている。


 村内の木々も色を付けて、秋は深まって行く。


11/1
 今朝妹から連絡があって、妹には三人目の孫が生まれたとの事。それなら親爺と一緒の生まれ月だと一瞬喜んだが、
昨日生れたのだそうだ。母子ともに健やか、元気な男の子だ。めでたいことである。
 今日から霜月である。あと三日すれば親爺も66歳、いよいよ60代も後半に入るわけで、我ながら信じられぬような気分
である。
 まあ、何でも考えようだ。めでたく66歳の齢を迎えられるのだから、喜ぶべきなのだろう。
 9:30現在、少し雲が多くなってきたが、今朝は良い天気で、朝靄が晴れたら雪衣を纏った大日が姿を現した。その神々
しい姿は、確かに出雲から立山の神々が帰っていらしたと思わせるに十分だった。


 年賀状用の撮影だったのか、娘が愛しい孫のスタジオ写真を送ってきた。  昨夕、不動山が夕日に映えた。順光の紅葉はひときわ鮮やかだ。
 


10/31
 オカカと通っていた映画館がいつの間にか閉館され、寂しい想いをしていた親爺だが、神通川を越えた先にある、大型
ショッピングモール内の大きな映画館には終ぞ足を向ける気にはならなかった。だから最後に見た映画は、去年の冬の、
「海賊と呼ばれた男」だった。
 が、風の便りに富山市内の旧繁華街(現在はかなり閑散としている)のはずれに、大きな駐車場を備えた複合商業施設
が出来て、その中に映画館がオープンしているとの事を知った。で、一回行ってみようかという事になった。
 人混み嫌いの親爺がよくそんな気になったと思うがそれは、その近くには富山の唯一の老舗百貨店があり、親爺もその
中のレストラン街に一寸気に入っている店舗が一つ二つあるので、まあ、年に二、三回の事だが、オカカと一緒に出掛け幾
らか馴染みがあるからであった。
 で、昨日からその複合商業施設の駐車場などを、グーグルマップで調べ頭に入れ、今朝のお出かけとなった次第。
 大きな立体駐車場で、車は混んでいるが6Fまで上がれば楽に停められたし、館内へのエレベーター移動もスムースにで
きる。映画館は大小8カ所の劇場があり、各々違うものが掛かっている。
 「散り椿」が今日の目的で、125席の小劇場だが、シニア料金なので、2人で2200円。ゆったりと観られた。
 映画鑑賞後は駐車場を老舗百貨店に移動、そこで昼食を頂き、オカカは本命の買い物を楽しみ、親爺は車の中で読書。
 という訳で夕刻帰宅したところだ。
 帰路に見た奥山には、降雪の跡らしきものが上部に見えた。


 木村大作監督の「散り椿」良い映画だった。主演が奇しくも最後に劇場で見た映画、「海賊と呼ばれた男」の岡田准一。
 大作監督には剱御前小舎にも何日も泊まって頂いた。「散り椿」素晴らしい映画です。皆様もどうぞご覧ください。
 

 昼食に頂いた、”つな八”の天麩羅ご膳。美味かった。              帰りは雨の中、周りの山々はすっかり秋色。
 


10/30
 雨の朝で、寒い山里だ。
 最近は珍しくなった托鉢に、禅宗の尼僧であるE師が回ってこられ、たまたまストーブの灯油を補給に玄関先に出ていた
親爺も、そこで有難いお経を受けた。E師には婆様(母)の法要の時、随分お世話になった親爺である。
 我が家は代々天台宗で、親爺の祖父や、戦死した伯父も天台宗の僧侶だったが、親爺は極めて平均的な日本人で、そ
れなりの信仰心を持ち合わせているが、拘るほどではない。ただし布教に押しかける新興宗教や(最近は少なくなったが)
押しつけがましく、排他的な宗教モドキは大嫌いだ。宗教は人生の病院、辛いときの治療はここで受ければよいが、入り浸
って外界と疎遠になってしまってはいけない。入り浸って良いのは看護婦と医師(僧)位のものだ。
 と勝手なことをほざきつつ、相変わらずの親爺だが、我が檀家寺の住職が都合が悪く、法要に来れなかった時、伯母の
友人で禅宗の尼僧であるE師に訳を話しお願いしたところ、快く数度にわたり法要を勤めて下さったのだ。有難かった。
 雨が降ったり止んだり、寒い日だが、こんな日に托鉢修行をされるE師に脱帽。
 オカカが床暖も入れてくれた。どうも修行など縁がない親爺とオカカだ。


 E師が托鉢時に喜捨へのお返し?に下さった透明ファイルには含蓄ある一句が。 我が家の庭はオカカが奇麗に剪定、冬支度完了だ。
 
 
 


10/29
 昨日は前日から孫が泊まっていて、7:00前に目を覚ましたので、親爺もあわてて起きだし一緒に遊び始めた。
 引き戸を開ける事を覚えたので、機嫌よくあちこちを歩き回り、あちこちを開け放し、あげくは玄関に腰を下ろし外へ出
たいと、自分の靴を指さし訴える。
 誠に可愛い天使で、目に入れても痛くないとは本当の話だ。爺は息を切らしながら相手をするが、動きの悪い爺では如
何にも力不足。それを補うのが婆で、何時もの事だが「子守」の部分はJ:B=2:8であり、婆が大奮闘する。
 でも爺も危なくない事であれば、たいていの事はさせるので、PCを弄ったり(キーボードをピアノの鍵盤のように叩く遊び
が大好き)、マウスをかじったり、爺のスマホをなめたり・・・・・と好きなように出来るので、爺も大好きな孫である。
 今日は朝からどんよりとした天気。親爺もオカカも軽い孫疲れ。普段通りの生活に戻り今日はゆっくりしよう。
 隣家の銀杏も黄色味を増して、山里の秋も深まった。


 ヨータロー兄ちゃんは、人生初の釣果を上げた。アッパレである。 ババの手作りちゃんちゃんこを着て昭和のベビーになった孫。
 


10/28
 隣の功麿さんの一年祭で、親爺も招かれお参りしてきた。親爺にすれば親戚だし、山小屋商売も先輩で、しかも家は隣
だったので、何かと身近な存在だったので、旅立ったと聞いた時の寂しさは大きかった。旅立ってもう一年、しみじみと故人
を偲んだ。
 親爺も昨日は少し体調不良、どうにもすっきりせぬ。で、会食後早々に帰宅したが、長女が久々に里帰りしており、孫が爺
を見つけて飛びついてきた。しがみ付いて甘える孫が何とも可愛い。離れないので抱いたまま寝室に連れて行き着替えた。
 で、窮屈な礼装を脱ぎ去り、何時ものフリースになると、何となく体調もすっきりし孫と遊ぶ。実に現金なものだ。
 写真はトモちゃんが下山直前に撮ったもの。


 叔母の里芋畑。涙ぐましい害獣防護対策である。


10/26
 今日は次女の誕生日。オカカが朝一番で、恐らく通勤途上だろう次女にラインでオメデトウコール。親爺も二度寝の最中
にそのラインの着信音で目覚め、次女にオメデトウコールをした。今度は三女が姉ちゃんに、長女が妹に・・・・・。
 おめでたいライン攻勢がしばらく続いた。
 で、親爺も漸く起きだして見上げた空は秋晴れ、一気に目が覚めた。
 居間に下りてゆくとオカカが待ちくたびれた顔で、「遅いよ!」と一喝され時計を見ると7:30を回っている。6:00過ぎから
本を読んでいて、また寝込んだらしい。いや二度寝は気持ちが良いものだ・・・。
 オカカが叔母の畑に出かけ、大根を貰ってきた。大根本体もだが、親爺は大根葉のふりかけが大好き。ふりかけと云うよ
り、葉っぱ炒めとでもいった方が良いか。
 こんな風土で育つ大根、素晴らしく美味しい。立山がうっすらと雪を纏って畑を見下ろす。
 

 この厳重な害鳥獣防護柵を御覧じろ。野猿公を代表格に、昨今はカモシカや新顔の猪までが我が山里を荒らす。
 昨日のテレビでやっていた、砂防ダムに迷い込んだ猪二頭の救出作戦?あほらしくて馬鹿馬鹿しくて声も出ない。あんな
ものは害獣駆除の特別措置で、銃で駆除すればよいのだ。
 公務員らしき人たちや作業員らしき人たちが、脱出用の橋をかけるやら、餌付けで誘おうとするやら、涙ぐましい努力を
している。平和ボケ日本ここにありである。似非自然保護団体グリーンピースもどきの動物愛護精神で、無事山林へ戻そう
とは片腹痛い。こんな防護対策をしなければ、畑も作れぬ現実を何故見ないのだ。害獣を撲滅せよと云うのではない。適度
な駆除が必要で、少なくとも人間の生活圏を侵犯する害獣は、無条件に駆除対象とせねば、この先畑作りや米作さえも酷く
困難な状況になるだろう。子供や老人が安心して散歩も出来ぬ山間の集落は絶滅の危機に瀕している。保護を求める。


10/25
 昨日午後は晴れ、不動山に陽が射すと秋色を深めた山肌が奇麗だった。で、親爺はドローンを持ち出し曼荼羅遊園の
駐車場からドローンを上げて撮影をした。
 やや風が強く思ったような撮影は出来なかったが、親爺の腕と、このレベルの機材だからこれが限界だろう。
 大凡80mの高度から円城寺壁のある、東南側の斜面を見る。
 写真向かって右側に白く見えるのが円城寺壁。


 親爺は自他ともに認める爺馬鹿で、孫が可愛くて堪らない。その孫が今日で1歳一か月になる。ジジババが大好きで
顔を合わせると喜んで飛びついてくる。だから爺は一週間も顔を見ないと我慢できなくなる・・・。
 今度は週末に我が家に来る予定。久々だ。


 剱岳にも雪が来た。                                     雄山にも雪が来た。
 


10/24
 雨が降りしきる朝だが寒くはない。窓の外にはガスが流れ、不動の山も半分ガスに覆われている。
 こんな朝はゆっくりと、ストーブの火の番をしているに限る。お茶でもすすりながら、窓外を流れるガスに幽玄の趣を感じ
つつ想いにふけるも良し、余りの幽玄の気に当てられ眠気を誘われるなら、そのまま朝寝に陥ってもまた良し。
 何とも静かで、気持ちの落ち着く朝だが、天気予報通り午後から晴れると、雨に打たれ洗われた、異例な秋色を深める
秋の山々を見に、あちこちから車が上がってきて少しうるさくなるかもしれない。
 こんな景色に車の音は相応しくない・・・・・。
 

 親爺は叔母がくれた大根の葉っぱで、何とも味わい深いふりかけを作った。 外はそんなことをしている間にまたガスが濃くなった。
 


10/23
 ようやく普段の生活に戻り、今日は里帰りしている末娘も、任地の松本に帰る。あとでオカカと一緒に富山駅まで送る
予定で、帰路にオカカと親爺は買い物をしてくるつもりだ。
 昨夜は久々の里帰りだった末娘に、オカカがいろいろな料理を振舞う。親爺も負けじとごそごそする。で、親爺とオカカ
も久しぶりの我が家の夕食を頂いた。
 近所の大イチョウもうっすら色付き、山里の秋はどんどん深まって行く。


 オカカの育てた辛い鷹の爪がほぼ干し上がった。素晴らしい一味が作れる。大日の雪は又溶けたようだ。
 
 


10/22
 昨日、立山の初冠雪が発表された。富山平野にある気象台から山に雪が確認できたという事だから、山暮らしをして
いた頃には殆ど用をなさぬ「初冠雪」だったが、山を離れた今、少しだけ気にするようになった。
 義父の野辺の送りも昨日無事済ませた。
 そして迎えた朝だからだろうか、秋晴れの空から出す朝日の眩しさが、実に清々しく感じられた今朝だった。
 親爺も両親を送った。そして今オカカも両親を見送ったことになる。
 ”身体髪膚これを父母に受く”とやら云う。その我が源たる親を確と見送る事は、人としての大きな義務の一つだろうが
高齢化が進み、親を見送る時期もかなり遅くなっている今、このことも実は大変なのだ・・・。
 そんな中で、長男64歳、長女61歳が、93歳の親を看取り、送り得たのだから、これはもう「めでたい」と言っても良い
事だと、その長女の婿たる親爺、65歳は思っている。
 "朝日眩し草むらの中すすき立つ"


 曾爺ちゃんの葬儀の日、初対面の又従兄妹が笑顔をかわす。そんな心暖かい和やかな見送りであった。
 


10/21
 いよいよ今日は義父の葬儀である。家族葬と云うのは初めてなのだが、昨晩の通夜では予想を上回る20数名が参
列したので。補助席を5席ほど出す羽目になり戸惑った。が、皆故人ゆかりの身内ばかり。遠慮することも無く和やかに
通夜式が始まり、和やかに終わった。
 今日は同じ会場での葬儀、僧も昨夜同様二人で式を取り仕切って下さる。参列者も本当に身内ばかりであるから、気
が楽で、その分心を込めて故人を送り出せる。
 成程、家族葬と云うのはこのようなものか、決して悪いものではないと、親爺この年になって新たな想いを抱いた。
 全体に高齢化が進み、高齢の親を送る子がまた高齢となると、この家族葬は誠に良いような気がするのだ。
 昔、葬儀を各家々から出していた頃のような葬儀を、専門の会場で執り行えるのである。
 さて今から又着替え準備をし、義父の野辺の送りに出かけよう。            合掌
 不動の山が秋色を深めて行く。


 大日の山頂部にうっすらと雪が見える。


10/20
 昨日立山が白くなっているのが、夕刻確認できた。山が白くなれば山里の秋も急に深まって来る。それでも山里が雪に
覆われるのは12月に入ってだから、一月の余は快適な秋を過ごすことが出来る。
 寒い冬はちっとも堪えないが、雪が嫌だ。とにかく体が老いてくるに従い雪が面倒になって来た。いくら寒くとも雪が無い
冬ならちっとも苦にならないだろう。
 雪下ろし、除雪と聞くともういけない。どうにも身体が動かないので他人を頼むよりほかに方法がない・・・。まあ、そんな
雪との戦いを強いられる地を出て、雪の心配などせずとも好い地に移り住みたくなるのは当たり前だろう。車で20分も町
に向かって下りれば、少なくとも雪下ろしなど心配せずとも好いのだから。
 だから、そのことに気付いた若い人たちは、行動力があるので、どんどんこの地を去る。で、取り残された中高齢者ばか
りが山里に住んでいる。”ご近所の どっちを向いても 爺と婆”なのである。
 剱も雪がずいぶん下まで降りている。


10/19
 昨日午後に帰省した義兄と、義父葬儀の打ち合わせをして親爺とオカカが帰宅したのは21:00を回っていた。昨日はと
にかく、義父の様態急変の連絡があったのは夜中、4:00だったから、病院から義父をを葬儀社に送り安置したり、大まか
な葬儀の流れを決めたりしていたので、疲れた。
 で、いったん帰宅し小憩の後また高岡にとんぼ返りし、喪主たる義兄を中心に葬儀の詳細を決めた。
 親爺は普通の葬儀をを思っていたのだが、義兄の話を聞くと93歳の高齢者で、自らの兄弟親戚もすでに旅立っており
ここ数年は入退院と施設を中心の生活だったため、近所付き合いも途絶しており、参列者がほとんど見込めない状況だと
の事だった。
 義兄の勤務地も東京で、代表が来るとの事だったが全て辞退して来たとの事だし、娘たるオカカの佐伯一族も、孫たちと
親爺、親爺の妹に叔母の一家と精々10指に満たぬ。
 で、今はやりのこじんまりした家族葬とすることにした。昨今の高齢者の葬儀はこれが主になっているそうだが、親爺は
家族葬の経験はないので、全て義兄の想いを優先してもらった。
 明日がお通夜、明後日が葬儀である。
 いろいろと世話になった義父である。最期を心を込めて見送ってこようと思っている。
 今日は薄ぼんやりと大日が見えている。  


 不動山が少しずつ黄色みを増して来ている。                      近所の大イチョウもわずかに黄ばんできた。
 


10/18
 五日前に見舞いに行った義父が、今朝静に旅立った。93年の天寿を全うした安らかな顔に手を合わせて来た。
 間もなく、東京在住の義兄が高岡に到着するだろう。葬儀の段取りは大筋付けて来たが、詳細は喪主たる義兄を待って
決める事になる。
 何分、早朝4:00過ぎに電話を受け、病院に駆けつけた親爺とオカカなので、いったん帰宅し休憩をして、今夕また高岡
に出向くつもりである。
 親爺の両親もすでに去り、オカカの母ももう10年前に旅立っているので、高岡の義父の旅立ちは、親爺にもオカカにも
最期の親の見送りとなる。
 一抹の寂しさはぬぐえぬも、ホッとした安堵感もまたあり、これは自然な時の流れの中で、番狂わせなく親の最期を看取
れた事による安堵であろう。
 真面目に、毅然と誇り高く歩んだだろう義父の人生に想いを馳せる娘婿である。  合掌


 帰宅して見上げた不動山もうっすらと秋色に染まっていた。



10/17
 結構寒い朝だ。今朝も6:00前に目が覚めていて、本を読んだりしていたがいつのまにか寝込んで、7:30過ぎにオカカに
起こされるまで気が付かなかった。
 情けない話だが、昨日の飛越林道の3時間余りの運転疲れかも知れない。良く寝た。
 何時もより30分ほど遅い朝食を取り、外を見ると雨。秋雨に濡れた山里の向こうに、不動山がガスに覆われて今にも姿を
隠そうとしている。もちろん立山はとっくに見えなくなっている。


 外を歩きたくてたまらない1歳0ヵ月、昨日もママと一緒に近くの公園で遊んできたそうだ。一休みして麦茶を飲んで・・・。
 何せ爺はこの孫が可愛くて堪らぬので、ママは毎日写真や動画を送ってくれる。
       


10/16
 飛騨古川から飛越林道を目指し、飛越トンネルを超えて、有峰を通り帰宅した。
 有峰の紅葉が主目的の飛騨路ではなく、産直店でいろいろの果物やら野菜を仕入れてくるのが大きな目的で、もちろん馴染
のお宿で湯に浸かり、御馳走を食べてくるのが第一の目的だったのだから、有峰ドライブはついでと云った処・・・。
 それでも新緑の時期、この紅葉の時期はたいてい毎年有峰に足を延ばすのだ。
 で、今年の紅葉はまだ早かったのか、今一つだったが、それなりに奇麗ではあった。
 林道入り口では、先ずは野猿公の親子連れがお出迎え。


 飛越トンネル辺りではこの程度の紅葉。


 トンネルを抜け、有峰側に入っても道路を覆う落ち葉の割に、紅葉は芳しくない。変な天気が続いた所為か?
 それでもまあ、この程度に色付いてはいた。
 


10/15
 山里は曇天。昨日と良く似た朝である。立山は視界は利いているが高曇りだ。
 明日にかけて天気は良くなると云う予報で、親爺とオカカは飛騨のなじみの宿に出かける予定だ。車で1時間半も走れば
着くので、午後ゆっくり出発して、夕刻投宿する。
 もう勝手知ったる宿なので、ゆったりとお湯に浸かり、美味い料理を頂きのんびりとして来る予定で、明日は「あじか」と云う
産直販売店で、果物や野菜を買い込み、その後飛越林道に向かい有峰を経由して帰宅する予定にしている。
 このお宿にお世話になるようになって、もう10年以上経っているが、落ち着いたロケーションと、細やかな気配りには何時も
快適な和やかな時を過ごさせていただいている。
 大日が良く見えている。


 もうしばらく熟成を待とうと思っていた手作り豆腐ようだが、又味見をしてしまった。
 もうすっかり美味しく熟成している。まるでクリームチーズの様なねっとりとした食感は、これが木綿豆腐だとは思えない。


10/14
 雲が多い山里だが、青空が少しずつ広がって、陽射しとともに気温も少し上がってきた。それでも朝はストーブが恋しく
向かいのイッチャン&オトシサン宅の薪ストーブも、この処毎日煙が上がっている。
 もちろん我が家も居間の石油ストーブは欠かせず、親爺には給油係の任務が増えた・・・・・。
 立山は剱御前小舎も終業、もう小屋閉め作業のみ。心平も一昨日、真砂沢ロッジを閉めて下りてきた。
 これで奥地の小屋も殆ど閉鎖され、立山一帯で営業を続けるのは室堂周辺の山荘数件だけだ。


 孫がヨチヨチ歩きを始めて約一月、足取りもかなりしっかりしてきた。爺のプレゼントの椅子にも
一人で座ったり立ったり出来る様になったそうだ。この「ドヤ顔」が可笑しい。


 秋が終わり冬間近の雷鳥沢。剱御前小舎ももう閉まって冬にまっしぐらだ。雷鳥の羽も冬羽になりつつある。
 


10/13
 今日は入院中の義父を見舞い、その足を黒部まで伸ばし、まるで富山県を横断する様に飛び回ってきた。
 朝から良い天気だった。体調がすぐれず入院中の義父とは話は出来なかったが、手を握りうなずいてくれる。娘とその婿
のことが分かっているのだ。93歳である。厳格な義父だったが穏やかな顔つきになって、手を差し出す姿に涙腺が緩んだ。
 病室を辞し、帰宅の途に就いたが、オカカが思い出したように娘に電話したら、何も予定が無いから遊びに来てよいとの
事で、高速道路をそのまま黒部まで足を延ばした。
 孫はジジババの突然の訪問に大喜び。飛びついてきた。
 で、魚津にある、埋没林博物館へ連れて行き、館内のキッズコーナーなどで遊ばせてきた。いや、ジジババが遊んで貰っ
たのかも知れない・・・。
 剱御前小舎は今日が最終営業日との事。有終の美を飾れただろうか。


 秋晴れの下、ヨチヨチ歩きの孫と戯れるジジババだった。


10/12
 今朝も雨空で、どんよりと暗い。立山のライブカメラを見たら、雄山の山頂では雪になっている様に見えた。レンズに雨滴
か雪かがビッシリついて、いずれにしろ凍りついているように見受けられた。もうこの時期の雪なら当然のことだから、この
後晴れれば、雪景色に変わっているかもしれない。
 親爺はもうとっくにフリースで過ごしているが、我が家の居間もストーブが定位置に納まり、赤々と燃えて主役顔をしている。
 晴天の日、買い物に出たら青空に柿の木がすっかり葉を落とし、実だけを実らせて青空に映えていた。


 孫の手を引いて、ジジババが歩く。歩き始めで歩きたくて仕方ない一歳0ヵ月だ。    いよいよ親爺のストーブ料理の季節。半日かけてシチューを煮た。
 


10/11
 夜具の中で目が覚めたが随分まだ暗い。が、時計を見るともう6:20を回っている。起きだして外を見ると、ガスっていて
薄暗く、窓を開けると冷たい空気が流れ込んでくる。向かいのイッチャン&オトシサン宅の薪ストーブにも火が入った様で、
煙突から煙が流れている。
 山里もいよいよ秋が深まって来ている様だ。
 50mも離れていない閻魔堂の杉木立さえガスの中でボーっとして見えている。


 勿論立山方面や、眼前の不動山もガスの中。


 一週間余り前に仕込んだ”豆腐よう”。具合を見るのにちょっと味見。まだ少し若いが美味く醗酵が進んでいて、もう豆腐
とは思えぬ、チーズっぽい食感になっている。これは久々のトライだが、上々の出来だ。もう2週間ほど寝かせよう。
 


10/10
 立山は昨日も良い天気に恵まれた様で、今シーズン最後の、東邦航空グループの空輸作業が無事終わった。兎に角
今シーズンは、最近でも2週連続の台風騒動があり、悪天候に阻まれ空輸作業も随分遅れて、各山小屋の親爺たちも気
をもんだとの事。でも、有終の美と云う訳でも無かろうが、昨日は無事にスムースに飛んだようだ。
 剱御前小舎の荷を下ろし、飛び立つ東邦航空のヘリコプター。 
 ラマの後継機と云われる、AS350B。


 何と昨夜の星座の写真をトモちゃんが送ってくれた。が、親爺も詳しくないので何がどこだか分からない・・・。
 只二つ。後立の山の端のシルエット上の強い輝きは、白馬山荘と唐松小屋の明かりだ。


10/9
 山里も少しずつ秋が深まっているが、立山はもう、奥地の山小屋が小屋閉めし、皆下山してくる。
 山小屋商売を離れ二年経つが、まだ親爺の頭の暦には、小屋閉めや小屋開けと云う言葉がが歳時記のように残って
いるらしい。秋の深まりを小屋閉めで感ずる。
 昨日の夜、トモちゃんが写真を送ってくれた。素晴らしい夕景の写真だ。
 剱御前小舎の建つ別山乗越から望む夕日は、親爺にもお馴染みの景色だが、幾度見ても美しい。
 小屋閉め間近、天空の落日である。


 数年前、「風立ちぬ」がヒットした時、主人公の次郎少年が夢の中で飛んだ、鳥型飛行機を別山乗越の秋に再現?
 懐かしい合成写真だ・・・。


10/8
 連休最終日はこんな天気に恵まれている立山だ。
 剱御前小舎はもうしばらく営業し12日に閉めるらしいが、剱沢小屋、剣山荘等はもう小屋を閉める。
 今や隠居の身の上の親爺だが、今シーズンを振り返ると、稀に見る厳しい年だったのではないかと思う。
 昨夜、前剱沢小屋の親爺の友邦兄と久しぶりに電話で話したが、兄もこんな酷い年は稀だと言っていた。「小屋も長い間
やっとりゃ、こんなこともあるし、もっとえらい目にも会えど、まぁ、今年はまいるな・・・。」
 天気廻りがとにかく悪く、週末、連休と云えば悪天候、台風に祟られた。当然客の入れ込みもキャンセルキャンセル・・・。
 空輸物資も悪天に祟られ届かず。実に大変だったのだ。
 が、とにかく小屋閉めである。無事、立山を仕舞えることを立山の神仏に感謝し、皆下山してくるだろう。
 これが連綿と受け継がれている、立山に生きる、我が山里の民の習いなのだ。


 奥山から秋が下りてきて、それと一緒に山を仕舞った立山の民も山里に下りてくる。


10/7
 大騒ぎされた割に、何とは無く過ぎ去った台風25号だ。当初の予想進路よりやや北寄りを通ったため、我が富山への
影響は少なかったのだろう。
 山里も18:00ころから外がざわめき始め、3時間ほど突風が間欠的に吹いて、21:00には静かになっていた。
 それだけだ。今朝は雨が降っていて、どんよりはしているが、風の置き土産はない
 立山も、昨日一日は晴れ、良い連休初日だったが、台風接近大荒れのニュースのせいで、登山者は少なかった。
 キャンセルがかなり相次いだ様だ。天狗平の賢輔(親爺)が、フェースブックでぼやいていた・・・。
 御前山が夕日に奇麗に染まった。珍しい写真だ。トモちゃんが昨夕撮影。


 剱もこんな状態だった昨夕である。秋深く小屋閉め間近の風景だ。


 今朝の山里は雨。立山も雨だ。


10/6
 富山県は又今夜から台風の影響が出るそうだ。立山も同じだろうが、何とも間の悪い台風である。3連休の初日なのに。
 今まだ立山も山里も天気は悪くないが、良い天気に恵まれる連休と、台風が近づく連休ではお客様の入れ込みも大きく
違ってくる山小屋で、この影響は奥地の小屋ほど大きい。まあ、心配しても如何ともならぬし、親爺にはもう関係ない・・・。
 山里からはまだ大日がはっきり見えているし、立山も今のところ良い天気で、登山者や観光客も結構いる。
 夜半からの風に備え、もう雨戸を閉めようとしている親爺だ。


 オカカが今朝、隣の謙ちゃんの家との境でムカゴを少し拾って来た。今まで全く気付かなかったのだが・・・・・。


 一昨日ドローンで撮影してきた称名方面の動画、U-tubeにアップした。どうぞご覧下さい。
 


10/5
 称名レストランに、ラーメンを食べに行って来た。
 オーナーの新一郎の作るラーメンが、「意外とうまい。」と、誰かに聞いたからだが、まさか新一郎の作るものが美味い
なんて、あり得る話だろうか?
 新一郎は元仙人池ヒュッテの親爺で、現オーナーのマー君の父である。また親爺の後輩でもあり、幼馴染でもあるから
お互いに遠慮会釈はない。
 レストランについて中をのぞくと、まだ昼前だったからかお客はいない。自販器でラーメン二つの食券を買って、厨房に
「お〜い、ラーメン喰いに来たぞ。」と声をかけたら「よぉ〜。本当に来たんな。オラとこぁ、不味いもんも無いけど、美味い
もんも無いぞ〜。」と、相変わらずの様子。
 「まぁ、期待せんと待っとるちゃ。早う作ってくれや。」と、二言三言話し席に着いた。
 店はバスターミナルの様にデカくて、ガラーンとしている。店の前を結構な人が通るが、誰も中に入ってこない。店が大
きすぎて入り難いのかもしれない。
 窓から木の間越しに称名滝が見え、良いロケーションに建っているし、この1000mの高原風の景色も親爺は好きだ。


 と、待っている中に、件のラーメンが出来上がってきた。「お〜ぅ。美味そうだ。かおりも良い。」と驚く。
 今はやりの富山ブラック風のスープの色が良い。
 色は濃いが塩辛くはない。まろやかでうま味のしっかりしたスープだ。
          

 コショウを一振りし、すすり込んだ。いやいや、これは本当に美味い。下手な専門店のラーメンなど超えている。チャーシューも
柔らかく、シナチクもしっかりした味が付けられ、麺は太めのちじれ麺で、歯ごたえもあり、山歩きの後にすするラーメンとすれば
食いでもあって最高だ。いやいや、新一郎にこんな才能があったとは、恐れ入った。また喰いに行きたく成るラーメンだった。
 


10/4
 今日も視界だけは良く利いて、立山も見えているが、空は曇り空だ。
 弥陀ヶ原あたりでも紅葉が盛りとなっている様だが、昨日は晴天の下素晴らしい景観が広がったことだろう。今シーズン
の紅葉が素晴らしいか、今一つさえないかは、親爺の出不精が極まってまだ見ていない。
 何十年も立山暮らしをした親爺だが、紅葉の当たり年と云うのがあり、最近だと2013年が良かったと覚えている。
 確かあの時は、剱岳八峰下部の山肌まで黄色く色づいて、剱沢、雷鳥沢も素晴らしく、ヘリポートの正面、国見岳の山肌
も何ともきれいたっだものだ。こんな素晴らしい紅葉と云うのは、10年に一度くらいのものだ。
 さて今年の紅葉は如何だったのだろうか、と思うばかりで腰が上がらぬ親爺である。
 昨日トモちゃんが撮影した剱の夕景。上部の雲が赤く染まっている。


 出不精な親爺が、昨日は買い物に出かけ、良いサーモンを見つけた。で、早速クラブラックスを仕込んだ。
 刺身用サーモンに、塩と白コショウと、香草のディルを纏わせ、ラップでしっかり包み冷蔵庫で寝かせる。好みで砂糖や
ブランデーなども使う事があるが、親爺はシンプルが良い。面倒くさいからだ。
 二晩で食べごろになるが、もっと寝かせてもいい。スモークサーモンに負けない。薄くスライスして頂く。


10/3
 今朝は肌寒く、明け方は10℃を下回っていた山里だ。が、快晴、立山も良く見えている。
 今が高揚の盛り、或いは見ごろだからだろう、今朝早くから立山を目指すと思しき車の音が絶えない。平日にも関わらず
明日から又天気が下り坂になるからか、今日休みを取っても紅葉を見たいのだろう。
 今年は天気が悪かったからか、親爺など新緑の有峰へも出かけなかったし、晴天にもかかわらず立山の紅葉を見に行
こうという気も起きない。出不精もここに極まったか・・・・・。
 が、買い物位は出かけねばなるまい。居間からオカカのお供で、食料の買い出しやらその他もろもろの用事を片付けに
外出する予定だ。
 とにかくこんな良い天気の山里である。


 大日も鍬崎も良く見えている。庭のわずかに残った生け垣のバラに、朝日が射している。長閑な秋の朝だ。
 

 

 突然思い出したように、親爺は”豆腐よう”を仕込み始めた。


10/2
 今日は恥ずかしながら、親爺とオカカの結婚記念日。36年前の今日、30歳と25歳で結婚した。「あれから36年・・・」。
と、公麿公なら面白おかしく時の移ろいを語ってくれるかも知れない。
 まあ、過ぎ越し方を又一年重ねて、多くの別れも重ねたが、多くの出会いや授かりものもあって、喜びも悲しみも釣り合う
程に味わって来た二人でだ。せめてもう10回余りは年を積み重ねたいと願う今日である。
 立山に初雪が降った様だ。
 孫台風疲れで、珍しく7:30過ぎまで寝てしまった親爺である。トモちゃんから写真が送られてきて、山里も寒かったはずだ
と、納得した。
 剱御前小舎の前だ。こりゃあ寒そうだ。


 今朝の山里も気温が低く、立山方面は全く見えない。
 

 もちろん、居間ではストーブが赤々ともえている。ストーブを炊いて21℃の室温だ。


10/1
 月日はあっと言う間にめぐる。もう今日からは神無月だ。が、この月の移ろいは台風騒ぎでどこへやら、台風の進路に気を
取られている中に、気付けば神無月の朝を迎えていた。
 幸いなことに当地では台風も拍子抜けする程度。深夜に少し風が強まったかなと思う程度で、雨もさほどの事は無かった。
 今朝、剱御前小舎のトモちゃんに聞いたら、立山も深夜の風が強かったが、前回の台風と比べると全く穏やかだったとか。
 我が家には長女が孫を連れて里帰り。パパが台風時などは地域の避難所の設営で駆り出されるので、不在がちで、実家
に帰っていれば安心との事なのだ。
 ジジババは可愛い孫台風に疲れるのは分かっているが、何より可愛いが大優先。台風も忘れ楽しく遊んで、今朝を迎え、
気付けば神無月という今朝であった。
 被害も無く、木の葉が少し散った位の山里だ。


 爺も婆も朝から孫の子守だが、一歳になってヨチヨチ歩きが嬉しくて、外に出たがってしようがない。しばし爺のPCで
お仕事をしていたが、リクエストに負け、車で近くの広場へ・・・。あんよはまだまだなのだが自信過剰で、目が離せない。
 

 雨も上がり、青空が僅かに見えた。台風一過の山里である。



9/30
 9月も最終日だが、今日は夜半に台風の直撃を受けそうな立山だ。
 考えてみると、何とも連休や週末の天気周りは悪かった。まあ、こんな年もあるだろう、こればかりは仕方ない。で、今朝一番
で、剱御前小舎のトモちゃんから写真が送られてきて、まだ穏やかで視界もかなり利くと連絡があった。
 室堂も雷鳥沢もすっかり秋色だが嵐に前の静けさ・・・かも知れない。


 頂上が隠れた大日。


9/29
 今朝の山里は雨が降ったり止んだり。立山も土曜日だが入山する車はまばらだ。台風24号の接近で、明日午後からは
立山も暴風圏に入る。こんな日の入山は避けてしかるべきだろう。紅葉のいい時期の週末なので,天気に恵まれれば賑わ
ったはずなのだが。それにしても本当に皮肉な間の悪い台風ばかりの今シーズンだ。
 携帯に富山市の緊急避難速報(訓練)が入った。それからに十分もしたら今度は立山町の緊急避難速報(訓練)が入っ
た。まあご苦労様な事だ。何かあると非難は適切だったか、緊急速報が遅れたのではないか、などなどマスコミのやり玉に
上がることの多い市町村当局、普段から訓練を行っておこうという意気込みは十分感じられる。そしてちょっと気の毒になる。
 この穏やかな剱の夕景は昨日のもの。もちろんトモちゃん撮影だ。


 この次こんな風景を見るのは、台風が過ぎてからだな・・・。


 山里も雨が降ったり止んだり。全くパッとしない天気だし、気温も低く、我が家の居間にはストーブが燃えている。
 


9/28
 快晴の朝だが、立山も良い天気だ。けれど今朝の剱御前小舎での気温はマイナス3℃、氷が張ったそうだ。
 山里も今朝は肌寒かった。いよいよ立山は初雪の便りを待つ頃となる。
 別山乗越から浄土と竜王を望む。
 

 昨日はパパママ主催の初孫の誕生会。当地の風習で、一升餅を背負わせ歩かせる。これで歩めば一生食うに困らぬとのゲン担ぎだ。
 で、孫は実にやすやすと歩み、4人のジジババやパパママを感動させた。
 

 今朝は氷が張った剱御前小舎だが、初氷はすでに見たそうだ。    朝日に剱もきれいに映える今朝である。
 


9/27
 今日は初孫の誕生会。ジジババも招待されているので、二日遅れの誕生会だがこれから出かける。
 何とも孫べったりの親爺で、我ながらあきれるが、懐いてくれるのでもうどうしようもない。
 昨日は朝方山里もすっきりした日本晴れだったが、昼前に雲が広がった。それでも立山は一日良い天気だったそうで
雲海の広がる景色が素晴らしかった様だ。
 トモちゃんが送ってくれた剱岳。親爺の好きな場所からの一枚である。


 学生時代の大親友、大分の青井から今年もマコモダケが送られてきた。嬉しい。すぐ電話して馬鹿話をした。


 ついにストーブが部屋に復活した。日中はともかく、朝晩はこの火がほしくなる。スーパーにはミカンも並ぶし・・・。
 


9/26
 昨日は親爺とオカカ、どうしても誕生日の孫の顔が見たくて、黒部へ押しかけた。親爺のプレゼントのピンクユニコーン
の木馬(ぬいぐるみ木馬)を口実に、10時半ころには黒部に着いた。
 孫は無条件で大喜び。プレゼントは良く分からないが兎に角ジジババが来て嬉しいのだ。
 嬉しさを、手をぱちぱち叩いて表現する孫に、爺も嬉しく一緒に手を叩く。
 いやいやこうなるとどっちが遊んでもらっているか分からない。誕生日の準備をしたいママはジジババが孫と遊んでいる
間に買物やら、準備やら。パパも昼休みに帰ってきたが、その時は遊び疲れてお昼寝中の孫だった。
 正式な誕生会は27日。もちろん親爺もオカカも招かれている。が、今宵は親子3人での細やかなお祝いをするのだとの
事だ。邪魔しては悪いし、午後15:00には帰宅する。いやいや楽しかった。


 夕方ラインで親子3人の誕生会の写真が送られてきた。「ケーキクラッシュ」もやらせたとの事。親爺も31年前、次女の
麻有の一歳誕生日にはこれをやらせた・・・。先ずは静かに始まって、ママの力作プレートも手が込んでいる。おめでとう。


 ケーキクラッシュ開始・・・・・・で、お風呂に入れるしかない状況に・・・本人は大満足。
 楽しかった様だね。パパとママは二人の祝い方で、一生懸命、リンコロ一歳の誕生日を祝ってくれたのだ。
 

 明けて今朝は親爺の祖母の祥月命日。43年前の今日、祖母は親爺の腕の中で旅立った。
 親爺の初孫の誕生日翌日が、祖母の祥月命日だ。我が祖母は親爺の孫には曾祖母の上、つまり高祖母にあたる。
 親爺に、「お前も孫の可愛さが分かるだろう。」と語りかけてくるようだ。仏壇に燈明を上げよう。
 親爺が40年経営した、剱御前小舎の秋を、トモちゃんが撮って送ってくれた。祖母を思い出しながら過ぎ越し方に
想いを馳せ過ごす静かな日である。


9/25
 三連休明けである。天気も良く持っていたが、連休最終日の昨日午後から下り坂になり、明けの今日は雨空だ。
 去年の今日は、初孫を授かった日。そして今日はその孫娘の満一歳の誕生日だ。実に健康で大きくなって、二日も見ない
と凄い進化を遂げている。ジジババは孫に夢中だ。去年も初孫を抱いた朝に富山平野から剱を見上げた。


 我が最愛の孫娘だ。                                  親爺の好きな御前山の小平からの剱。
 
 


9/23
 昨日は孫の所へ行って半日遊んで来た。ママがちょっと風邪気味で、幸い親爺は風邪が癒えたからだ。
 孫はジジババが大好き。もちろんジジババも孫にはメロメロ。だからママが少し休んでいても平気で半日くらいなら機嫌よ
くジジババと過ごす。昨日もその伝で、夕方15:00過ぎまでジジババと遊んだ。
 途中で、パパが様子を見に帰って来たが、孫は大喜び、ジジババでは無理なタカイタカイでしばし大はしゃぎ。ママも大分
回復して起きてきたので、ジジババは帰宅した。孫は少し後追いし、ジジババ帰宅後はママにオッパイ要求ばかりだったら
しい。
 という訳で、昨日はHP更新をさぼったが、今朝は頑張って更新中。
 立山も快晴で、奥地の山小屋もかなりにぎわっている様子だ。天気が未だ明日も続くから、奥の小屋へも足が延ばせる。
 立山は秋色が深まり、紅葉も見られる。
 剱も秋色に染まった。


 今朝は大日がすっきり。立山は快晴だ。



9/21
 今日は天気が又、雨ふりに戻った。先週、クミチャンが立山に来たそうで、心平の真砂沢ロッジや、剱御前小舎にも泊ま
って行ったそうだ。昨日親爺にもその時の写真を送ってくれたので早速使わせてもらった。
 先ずは雷鳥沢の紅葉。かなり早いがもうすっかり色付いている。青空の下で見る紅葉は奇麗だ。
 

 まだ盛ではないが、薄っすらと色付いてきた。今年の紅葉は早いし、期間も短いかもしれない。
 

 元気なトモちゃんとクミちゃんの名コンビ復活!!


9/20
 昨日、午前中に心平が来たので、いろいろな話をして過ごした。もちろん山の話や山小屋経営の話などで、少しでも
心平の役に立てばいいのだが・・・。今日中に真砂沢まで戻るとの事なので話を切り上げたが、昨日17:00に剱御前小舎
通過だったらしいから、到着は18:00を過ぎただろう。天気は良かったので問題はないが。
 その後ゴロゴロしながら、体調がいいので調子に乗って、つまみ食いをしたり、長風呂をしたりし所為か、夕食時には何
やら熱がぶり返し、終いには吐き気までしてきて、慌てた。
 早々に薬を飲み、寝に着いたが19:00なので眠れず、ベッドの中でゴロゴロしながら本を読んだりしていた。
 22:00頃、又目がさえて来そうなので、軽い睡眠薬を飲んだら朝まで寝込んだ。親爺は睡眠薬だとか麻酔が実に良く利
くのだ。今日一日は安静にして、明後日の孫の誕生会には何としても出席せねば。
 今朝は曇天だが雨はない。立山も曇天化視界が利いている。
 昨日の秋晴れの下の剱。トモちゃん撮影。


 昨日の夕景も素晴らしかった剱御前小舎だ。大日のかなたに陽が落ちる。


9/19
 喉風邪で発熱、二日間寝込んだ。主治医先生に頂いた薬が良く利き、昨夜から熱も治まったがまだ体はだるい。兎に角
寝て、身体を癒すしかなさそうだ。
 熱で、日中もウトウトと寝ているから夢うつつと云う状態になっているのだろう。色々な夢でいろいろな人に会った。もちろん
父母や叔父といった身内や、先ごろ亡くなった先輩や、まだこの世に生きている連中にも会った・・・・・。
 場所もめちゃくちゃで、我が家であったり、山だったり、昔の会社だったり、カトマンズの支店事務所だったり・・・・・。
 目覚めると妙に懐かしかったり、ああ、あいつ元気な顔してたけど、今年亡くなってたんだなぁと、しみじみしたり、熱に浮か
されているからか、そのまままた寝込んで別の夢で別の人に会ったり。
 と、ラインの着信音で起こされ、見ると奇麗な山の写真が送られてきていた。
 ああ、立山も晴れたのかと写真に見入りながら、又夢うつつの世界に入り込んだ様だ。
 トモちゃんの送ってくれた、剱御前小舎からの落日風景。


 今朝の山里からは、大日も良く見える


9/17
 昨日からやや体調不良だったが、日課の自転車マシーンをやったのが良くなかったのか、夕刻から身体がだるく、熱っぽい
感じになって来た。季節の変わり目で、親爺はたいていこんな時に風邪をひき込む。で、主治医のS先生から予め頂いてある
抗生物質やら何やらをすぐに服用し、万全を期している。
 親爺には肺気腫があり、気管支も弱いので、風邪をひくと肺炎を併発する可能性が高いために、先生が転ばぬ先の杖と云
う事で、「風邪をひいて喉がおかしいと思ったら、すぐにこれを服用してください。」と5日分ほどの薬を調合してくださっているの
だ。これには訳があり、以前海外に出た時に酷い風邪をひき込み、這う這うの体で帰国後すぐに、この病院に駆け込み、投薬
点滴を受け、事なきを得た事があり、更に爺様が旅立った時にも通夜で爺様に添い寝していてすごい風邪をひき、葬儀では車
椅子で喪主を勤めたこともあり、そんな親爺の状況をよく知っているS先生なので、「風邪かな?という時に微熱出も出たらすぐ
この薬を服用してください。」と薬を出してくださっているのだ。実にありがたい。孫の誕生祝が間近なので、確りリ薬を飲んで、
この風邪を治し出席したいものだ。
 山里は久々に青空が見えている。


 昨日の午後、宮城県にお住いのFさんから大量のサンマを頂いた。毎年毎年秋刀魚を頂くので、恐縮している親爺だが
お礼の電話を差し上げると、相変わらずお元気な様子で、親爺のジジ馬鹿ぶりをHPでご覧になっている由。
 いやお恥ずかしいが、親爺のジジ馬鹿ぶりは致し方ない・・・。Fさん本当にありがとうございます。一部を干物にした。
 


9/16
 連休中日の日曜日も天気には恵まれなかった。立山も奥地の山小屋はキャンセルが相次いで賑わいは無かった様だ。
 山里も雨が降ったり止んだり。青空とか、秋晴れには見放された感がある。
 気温も20℃前後で、朝晩は20℃を割る山里だが、こうも青空が出ないと気が滅入る・・・と云っていたら薄日が差してきた。
 弥陀ヶ原の下の雲海に入っている山里だから、ガスが上がり始め薄日が差しているのかもしれない。そうなら立山の天気
は今日一杯は良くはならぬだろう。
 せめて来週の三連休に良い天気に巡り合えることを祈ろう。


 今から7年前の今日は、こんな素晴らしい天気だった。ご来光を眺め、晴天の下の登山が楽しめた。
 


9/15
 ”雨がシトシト日曜日・・・”と云う歌があった。確か”モナ・リザのほほえみ”だったろうか。何分半世紀前の歌なはずで、今
オカカに「こんな歌、有ったろう?」と尋ねたら、「あった、あった。」との事なので間違いはない。
 まあ今日は土曜日だが、そんな感じの朝なのだ。しかも三連休の初日なのに。だから、立山へ向かう車の音も、あまりし
ないし、閻魔堂の杉木立にもガスがかかっていて、ついそんな歌を思い出すような、何とも寂しい山里である。
 立山もほぼ全域で雨の様だ。寂しい連休初日に違いない。
 昨日、孫も自宅に帰ってしまって、親爺とオカカは又二人の暮らしに戻った。かなり寂しくは有れど、ホッとする気持ちも否
めない。今朝も孫へのプレゼントの木馬(ぬいぐるみロッキングホース?)に揺り板を組み付けてしっかり組み立てただけで
右腕がやや痛い・・・こんな体力では孫の子守も大変なのだ。
 半世紀前の歌を思い出す朝だが、あの頃の元気は思い出せもしない。


 結構肌寒く、雨は降り続いている。昨日の親爺は孫の手を引きアチコチ中腰で歩き回らされた。オカカが主にその手引き
役だが、たまには爺にも手を差し出してくるので、これはどうにも断れない・・・・・いや疲れた。
  


9/14
 恐らく明日からの三連休も立山は雨だろう。何とも天気周りに恵まれない今シーズンの立山だ。
 爽やかな秋の、こんな日が待ち望まれる。
 この写真はもう6年ほど前のこの時期のものだ。親爺が入山して、剱御前小舎裏の尾根の上から撮ったもの。
 この写真を探していたら、ジジのPCに興味を持った孫が、膝に登ってきてお手伝いを始めたので、中断した。見かねた
ママが昔自分の使っていたPCを持ち出してUtubeでアンパンマンの動画を見せてそちらに注意を引いたが、あっという間
に飽きて、婆の手を引いて部屋の外へ出て行った。
 いやいや、こんな中でのHP更新もまた楽しいものだ。


もう10日余りで、一歳になる。離乳食もしっかり食べ、とにかくヨチヨチ歩き回りたくて、いやいや、ジジババは大変だ。
      


9/13
 今日は比較的暖かく、11:00現在、室温が25℃程まで上がった。作務衣で居るとやや暑い。
 孫が泊りがけで来る予定なので、危ないものを片付けて待っている。とにかくヨチヨチ動き回り、手当たり次第に何でも
引っ張り出すので、油断も隙も無い。あと、十日余りで満一歳になる、それこそ目の中に入れても痛くない孫だ。
 立山もすっかり秋の色になりつつある。
 別山乗越から新室堂乗越を見下ろす。


 朝日に映える剱は、トモちゃんの撮影。一週間ほど前だったかな・・・。


9/12
 どんよりとした曇りの朝、山里からは大日の山裾は見えている。
 昨日の立山も、親爺が「いい天気」とHPを更新した直後からガスってきて、一日中ガスったりたまに切れたりだった様だ。
 今日もどうやらそんな天気で、今こそ視界が利いているが、またガスがかかって来るかも知れない立山だ。
 一昨日から又大相撲が始まって、日本中のミーハー連(親爺オカカも含む)の目は8場所ぶりに出場している横綱稀勢の
里に注がれている。そしてこの横綱の取り組みが勝って終わるや、ホーッと胸をなでおろすのだ。横綱の取り組みに何故こ
れだけのハラハラドキドキの注目が集まるのか、本来横綱は強くて当たり前なはずなのに・・・。
 待ちに待った日本人横綱だった。大関で優勝を決め、横綱になった場所に大けがを負いながら奮闘、奇跡的な逆転優勝
をして日本中を歓喜の渦に巻き込んだ、がそれがいけなかった。その時の怪我が長引いて、8場所連続休場と云う好ましか
らざる記録を残してしまった。
 長期休場で、相撲勘が悪くなる、身体もけがは癒えても、相撲を取る筋肉が反応しない。そんな状態でのこの場所だ。
 今のところ3連辛勝。進退をかけた戦いぶりには悲愴感が漂う。メンタルの弱い男だ。それが痛々しくてついつい一緒に相
撲を取っているような気になり、テレビ桟敷前で体が動く。
 良いではないか、やれるだけやって、ダメなら身を引けばいい。横綱と云う力士の頂点に立った稀勢の里なのだから。
 今から7年前の今日の剱。


 同じく、7年前の今日。色付いた御前山の山肌と、ハマグリ雪渓と別山。
 


9/11
 漸く雨が上がったが、昨日までは短かった今年の梅雨が、その分9月に来ていたのかと思えるような鬱陶しい雨空が続い
た。今朝の山里は曇りで、時折青空も僅かに見えるが、この雲は弥陀ヶ原の下に広がる雲海だろう。立山は奇麗に晴れて
秋の空が清々しく広がっているようだ。しかし一気に気温が下がったものだ。昨日は孫と遊びたくて、雨の中を黒部に向かっ
たが、外気温は日中で19℃、夕刻の帰宅時は17℃だった。今朝も室内温度で21℃。丁度快適だが、Tシャツを長袖に変
えて、薄手の作務衣を羽織っていてもまだ少し肌寒い。
 今日の剱は丁度こんな具合だろう。これは数年前の今日の剱だが。


 11.5ヵ月で部屋の中を縦横に歩き回る孫。もちろんまだヨチヨチ歩きだが、ジジババが手を差し出すとそれめがけて
駆ける様に飛び込んでくる。いやいや何とも無条件に可愛いくて・・・我ながらおめでたい爺馬鹿である。
       


9/9
 猛暑の夏は確かに去った様だが、荒れ模様の空が続き、秋晴れの清々しい空がやってこない。
 昨日今日とぐずついた雨やガスの天気で、山里も立山もすっきりしない。まだ秋は始まったばかりだから、これから天気
も落ち着いてきて、9月後半には良い天気が続いてくれることを期待しよう。
 台風で、親爺にもなじみ深い関空が偉い被害を受けた。ネパール通いの初めころ、関空が鳴り物入りでオープンし、ロイ
ヤルネパール航空(RA)の上海経由カトマンズ便が就航し、ネパール通いが便利になったと喜んだ記憶があるから、関空の
オープン当初からお世話になった空港だし、ネパールからの研修生の受け入れ、見送りの10年間、ネパール通いの10数
年間、山小屋親爺業に専念してネパール通いが止んだのちの、オカカとの旅行、ネパールからの友人の出迎え・・・・・その
間、空港がこれだけのダメージを受け閉鎖された事は無かった。阪神大震災の翌日の研修生の帰国時さえ、ほぼ定刻の
フライトが出来た関空だった。
 雨とガスで、やや肌寒い今日の山里だ。


 ガスの向こうには不動山があるのだが・・・。


9/8
 雨が降っていて肌寒い朝だ。立山もガスと雨。
 昨夜は珍しく野球をテレビで観戦した。もちろんプロ野球などではなくUー18の日本対台湾戦である。
 残念ながら全日本チームは3:1で敗れた。高校野球で馴染の大阪桐蔭や、秋田金足農業、我が地元高岡商等々、
高校野球のスター選手たちによって構成された、U-18日本代表チームである。かなりの力があって、アジアでは断トツ
だろうと思って観ていたのだが、どうしてどうして、台湾や韓国のチームには破れてしまった。
 勝敗に拘りはせぬが、どうにも惜しい試合であったと、年甲斐もなく悔しがった親爺とオカカである。
 解説によれば韓国、台湾の選手たちは、もうプロ野球入りが決まっている選手が多いようだ。アマチュアリズムを旨と
する日本の高校球児たちとは、この様な選手たちはスタンスが少し違うような気がした。
 中国との三位決定戦では何とか頑張ってほしいものだ。
 雨がしとしと降っている山里だ。


9/7
 昨日、中山協(中華民国山岳協会)の嚮導組組長(山案内部部長)である林哲全先生の写真が数枚送られてきた。
送り主は林先生が来日の都度、お世話をしていらっしゃるO氏で、親爺も面識がある。
 中山協の皆さんと親爺の付き合いは古く、親爺たちが立山山荘組合青年部だった頃にまで遡る。
 立山の山小屋の若い衆(二代目、三代目)で海外登山の手始めとして、玉山登山に出掛けたのだ、名付けて「立山
山荘組合青年部訪華玉山登山隊」である。当時は親爺も38歳、渉外係をしていた。
 で、いろいろ中山協の皆さんとのつながりが出来たのだが、初めての友好交流登山で、玉山を標高2700mの自忠
(当時の登山口)を2:00発で、拝雲山荘(3500m)泊をパスし、ピストン登山して、立山の山小屋経営者の跡取りの
健在ぶりをアピールした事(実は拝雲山荘には酒が無く、台湾の祝日に重なり、大混雑が予想されることを聞いて、い
きなりピストン登山にしようと、若気の至りでそうなっただけの話だ。)が新聞記事になったりして、その後の友好訪問で
高雄、台南などの支部でも大歓迎を受ける事になったのだ。今から28年前、1990年の話である。
 その後、先方から中山協副総幹事、陳先生の立山訪問などもあって、立山と玉山の縁は、今も細々ながら続いてい
る。林哲全先生の剱岳登山もその一環で、親爺が現役の頃に林先生一行が剱御前小舎をベースに剱岳登山を何度
か行い、心平たちの玉山登山も林先生の嚮導だった。(因みに台湾の玉山は中山協指定の嚮導員を同行しないと許
可が下りない。)
 今年は悪天候で登山できなかったが、山が好きで、飄々とした先生のお顔からは残念さはうかがえない。
 きっと「佐伯さん、問題ない。剱逃げないヨ。私又来るから。」と云う事だろう。


 剱も林先生の再訪問を心待ちにしている。


9/6
 朝の寒さに目覚め、布団を変えてもうひと眠りしようとしたが目が覚めた。
 で、枕もとのタブレットを開いてニュースを見ると、北海道の地震のニュースである・・・慌てて起きて隣の部屋のテレビ
を入れると、刻々とニュースが入ってくる。土砂崩れで家が倒壊しているし、交通網も寸断、停電も広範囲にわたってい
るようだ。
 今年は嫌な年だ。水害、台風被害、狂ったような高温の猛暑日、更に地震である。天災と云えばそれまでだが、その
天災が多すぎる・・・。
 山里は青空が広がり、立山も今日は青空が戻った。穏やかな秋山の一日が始まっている。穏やかに過ごせる日々に
感謝しつつ、今日を過ごそう。こんな日は随分と殊勝な気持ちになってしまう・・・。
 被災地の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
 立山も秋が深まってきた。トモちゃん撮影。


 我が家を襲った可愛い孫台風。よちよち歩きが出来るので危ない危ない・・・・・


 今朝は山里からも大日が見えている。


9/5
 台風が通り過ぎた。山里は夕刻16:00過ぎ頃から風が強まり、パパが仕事の都合で不在なため、我が家にママと一緒
に来ていた孫が、窓の鳴る音に振り返るほどの風が、3時間ほど吹き荒れた。が、19:30頃にはその風も鎮まり、後は静
かな夜となった。雨は明け方まで降り続き、今朝5:00頃に目覚めた時には、川音が聞こえた。親爺の遠くなった耳にでも
聞こえたのだから、かなりの大水だったのだろう。
 孫台風が6:00前に目覚め(昨夜は遊び草臥れて、20:30に寝んねしたので)婆からのリクエストで爺も6:05には起き
だして、子守に取り掛かった。機嫌よく遊んでいたのだが、やっぱり少しオネムになって来て、朝食を済ませた頃にはまた
ババにおんぶされ寝てしまった。
 で、今ママと二人寝ているので、その間に親爺はHP更新と云う次第。
 立山の様子はまだ入ってこぬが、大きな被害はなかっただろう。
 今朝の山里。徐々に青空が広がり、穏やかな秋の空となるだろう。


 爺は早朝から孫の子守。ニュースを見たいが、イナイイナイバァ〜のビデオばかり・・・。


 ガスが徐々に晴れて行く山里。


9/4
 また台風が来るから、親爺もオカカももう雨戸を締め切った。この招かざる客、もうすぐ四国辺りに上陸しそうで、日本海
に抜け能登半島をかすめる様に北北東に進むらしい。
 立山へ影響が出るのは今夕からで、明朝までは風や雨が酷くなるだろう。
 この夏の天気はとにかく暑く、台風が多く、あちこちで集中豪雨があって、惨憺たるものであったような気がする。せめて
この秋は穏やかな天気に恵まれて欲しいのだが、又大型台風である。
 こんな日は森や野山の動物たちのように、何所か安全な場所に身を潜め、首をすくめて嵐をやり過ごすのが一番だ。
 数日前の落日。富山湾が良く見えた。


9/3
 今朝も涼しいと云うより肌寒い。台風が迫っているが影響が出るのは明日午後遅くから、明後日午前中くらいだろう。
 山里も上空には青空が見えたりしているし、立山も標高2600mから上ではガスだが、その下は視界も利き高曇りと
云う天気である。
 昨晩心平から電話が入り、真砂沢ロッジのボイラーが壊れたので、部品を仕入れに下りて来たとの事。お客様の入り
もちょっと少ないとの事で、奮闘している。これからが本番だから頑張れと言っておいた。今朝台風より早く入山せねば
ならぬと、山に駆け上がって行った。
 一昨日、ようやくガスが切れた夕刻、剱がぼんやり姿を見せた。


 今朝の山里は、嵐の前の静けさか、青空が見え隠れしている。


9/2
 昨日、親爺がかつて勤めていた会社の、会長が旅立たれた。会社トップと一従業員ではあったが、ご近所さんで、現社
長が親爺の幼馴染だったから、子供のころから随分かわいがっていただいたし、いろいろな事を教えてもいただいた。
 長じて会社でお世話になった時も、勤め人でありながら、家業の山小屋経営を許して頂いたし、当時専務だった現社長
とネパール支店開設や研修生の受け入れなどで、ネパール通いをしていた時も、大きな気持ちで見守って下さった。
 社長車の運転手が不在な時などは、よく運転手の指名を受けたものだが、そんな時は車中でいろいろな話を聞かせて
くださった。心に残る話をされる方だった。
 思い出すと実にいろいろな思い出がよみがえる。
 若い頃は岩魚釣りにも連れて行ってくれたし、銃猟にも何度も連れて行って下さった。山鳥の立ち撃ち(ブッシュなどから
突然ドドドドドッと山鳥が飛び出すのを撃つ)は名人だった。新米猟師の親爺に目配せで合図し、「出るぞ」と教える、と直後
山鳥が勢いよく羽音を立て飛び出る。親爺は夢中で2発ほど撃つが落ちない、と隣の会長が「ホイ!!」と声をかけ、発砲
するや鳥は真っ逆さまに落ちる。「ハハハハハ、カズや、上手に撃ったなぁ。」とご自分の猟果を親爺の手柄にしてくれる。
 実に優しく、大らかで、思いやりのある方だった。企業人でありながら、父祖伝来の山も大好きで、山人としても大先輩で
我が叔父とは無二の親友でもあった。享年91歳。大往生だった。
 昨日、会長宅に戻られたと聞き、お伺いし、実に安らかなお顔に最後の別れをしてきた。本当に安らかなお顔だった。
 大きな感謝をこめ、ご冥福をお祈りするばかり。合掌。

 昨夕、一瞬の夕景が剱御前小舎から見えたそうだ。トモちゃん撮影。


 御前山もガスっている。そんな昨日だったらしい。


9/1
 いよいよ9月、別に決まりはないが親爺は今日からが秋山だと決めている。
 今朝の山里は雨。気温も20℃余り、肌寒くて、親爺も薄手の作務衣で過ごしている。立山も雨でガスが巻いている。
 暑さは一段落した様だが、折角の週末の天気が悪いので立山も登山者は少ないだろう。


 昨日は朝電話があって、孫を半日預かることになった。ママが美容院に出かけるとの事で、黒部から孫を連れてやって
来たのが10:20頃。ジジババは大歓迎で、孫も機嫌よく、夕方15:30過ぎまでジジババと過ごした。よちよち歩きの手を
持って、延々あちこち歩き回る孫のお供は、中腰で大変だ。ジジババ交代で(J:B=3:7だが)付き合った。
 それでも、ジジにしっかり抱っこされて喜んでくれるのは孫だけだ。甘いババは離乳食も孫の好きなものだけを選んで。
 だから我が家は孫にとってはパラダイスだし、ジジババも孫と過ごすこの時間は至福の時なのだ。
 

 昨日の可愛い孫の子守で、少し疲れたジジババの老体を癒すには、ガスに覆われて不動山も隠れる今朝の涼しい雨空は
やや肌寒く、静かで快適だ。まあ、孫が昨日の中に帰って少し寂しいのではあるが。




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