2018年山賊庵絵日記(春)    本日より新年度です。項を改めました。・・・2018/04/01 親爺 拝



5/31
 昨日11:00頃トモちゃんが下山してきて我が家へ立ち寄った。相変わらず元気そうで、四方山話に花が咲いた。
1週間の休暇を貰ったそうで、今回は大人しく岐阜の実家に帰る様だ。昼食を一緒にして14:00頃まで親爺とオカカ
の話し相手をさせられ、帰って行った。実に気さくで良い娘さんだ。
 親爺の風邪も漸く抜けそうだが、いただいている薬の、早め早めの服用で、熱も出ず、喉もひどくはならず、何とか
凌げた様だ。
 今朝は雨が降り肌寒い。居間の室温も20℃を下回り、18℃である。ストーブを炊こうかどうか迷っている親爺だ。
 大日岳も全く見えない。


 どっちを見ても、雨の降りしきる山里だ。
 


5/30
 昨夕、久しぶりに隣村のS兄が遊びに来て、こちらで云うヨシナ(ウワバミソウ)を一束貰った。ヨシナはこちらでもポ
ピュラーな山菜で、全く癖のないものである。茹でて切り、塩昆布をまぶしていただけば十分に美味しいし、煮しめても
お浸しにしても、オールマイティーである。
 S兄は親爺より11歳年長だが、まだまだ元気で、近くの山も歩き回り、山菜採りや、キノコ採りと忙しい。嘗ての仲間
で、今一番身近に付き合いのある貴重な先輩である。昔の仲間の情報も親爺よりは詳しく、互いに遠慮のない中なので
馬鹿話や、昔話にも花が咲く。近頃、皆次々と弱りこんで、楽しく馬鹿話をする相手が減った親爺には、S兄は本当に大
切ななかまである。
 今朝も近所の婆ちゃんの訃報が入った。亡き母とも仲良かった婆ちゃんである。冥福を祈るのみ。合掌。


 夕焼けの風景が心に染みる。


5/29
 風邪でダウンした長女宅にヘルプに出かけた親爺とオカカだが、やや風邪をこじらせた長女も昨日の休養で回復。
 先に回復し、ジジババに可愛い愛嬌を振りまいてくれる孫と、ほぼ一日楽しく遊んだ。
 が昨夜から、のどがイガイガし出した親爺、恐らく又風邪を貰ったのだろう。
 掛かりつけの先生の診察を受けた時に、丁度喉がゼーゼーしていて、1週間分の風邪薬を頂いてあったので、昨夜
からそれを服用しており、今朝もきっちり服用しておいた。鼻水と喉のイガイガ、咳が一寸ある。しっかり治さねば。
 で、昨日黒部に居るうちに、隣村の友人から我が村内でだれか行方不明になっているとの電話連絡が入った。詳細
が分からぬので、直ぐ心平に電話したら、心平も昨日偵察入山で、室堂まで入っていて、詳細は分からぬ。ただ、行方
不明者が、古い親爺の友人ではないかとの事で驚いた。
 昨夜帰宅後、村中を宣伝カーが回り、「〇〇の〇〇さんが昨朝から行方不明になっています。明朝8:30より自治会
で捜索を行う予定ですので、皆様の参加をお願いします。」とやってきた。
 今や捜索能力はほぼゼロの親爺である。隣の謙ちゃんと電話で、クルマで林道を中心に回るくらいしか協力できぬが、
一緒に行くかと相談しておいた。が、今朝になって剱沢小屋の前親爺、友邦兄にどんな風に捜索協力したら良いかアド
バイスを貰おうと電話したら、「今朝見つかったぞ。もう心配いらんちゃ。」との事だった。
 〇○が杖を突いて、雄山神社の辺りからよろよろ出て来るのを、近所の主婦が見つけたそうだ。
 事なきを得てよかった。古い友人であり、学生時代は立山を一緒に歩き回った仲間である。ホッとしながらもこんな時
にも役に立たなくなった自分の「老い」を突き付けられたような気分の今朝である。
 嘗て歩き回った山々も、今は写真で眺めるばかりの親爺だ。御前山三角点から望む剱。

 
 「いわひばり」だ。                                                 


5/27
 日曜日の朝、曜日に関係のない日々を送れる身の上となってからも、一応今日は何曜日だろうと意識はする様に
している親爺である。
 でないと完全に世の中から浮いてしまう気がするし、勤めや仕事は無くとも曜日で動いている部分の多い世間では
曜日を意識していないと様々な不都合がある。例えば、スーパーの特売日であったり、高速道路の割引だったり・・・
 まあそれとて左程大したことではないが、せめて惚け防止の一環として曜日を意識し続けるべきだろう。 
 御前山の雷鳥のペアだ。
 

 初夏の山里。


 ショウチャン(元剱御前小舎支配人で、親爺の又従弟)からゴディバのチョコを貰った。美味い。 


5/26
 御前山の三角点手前には、細やかな小平がある。半世紀以上も前の親爺の子供時代の遊び場だった懐かしい場所だ。
 昭和30年代、第一次南極観測隊や日本山脈縦走隊に参加し忙しかった父が、剱御前小舎の経営を始め、腕白な小学
生になっていた親爺は夏休みの間、父のいる剱御前小舎で過ごし、小屋周辺に馴染んだのだ。
 今ほど自然保護とか、高山植物の踏み荒らしなどに敏感ではなく、長閑な時代だったから、父が小さなテントを張ってくれ
たりしたものだ。当時の剱御前小舎のアルバイトの、お兄ちゃんお姉ちゃんたちも良く遊んでくれ、実に楽しい日々を過ごし
た懐かしい場所なのである。
 トモちゃんにそんな話をしたかどうかは覚えがないが、休み時間に御前山三角点まで行って来たとの事で、この写真を送
ってくれたのである。
 あの頃の腕白は60半ばを過ぎた爺様になっており、剱御前小舎の経営も退いたが、山は変わらず、懐かしい場所もその
ままだ。恐らくもう訪れる事もあるまいが、写真の中にも往時が甦り、ハイマツの匂いまでも感じられる。


5/25
 昨日、もう20年以上前の剱御前小舎支配人をしてくれていた、ショウチャンが親爺宅を訪ねて来た。親爺には又従弟
に当たるショウチャンだが、もう51歳になっており、現在は香港在住で、中国で大きな工場を経営している。
 歴代剱御前小舎の支配人では、ダントツの出世頭だろう。で、今度はエアポンプで自立するテントを開発した会社の代
表と一緒にそのテントの性能をチェックするため、モニターを依頼に来たのだが、早速心平に声をかけ、真砂沢キャンプ
場辺りで性能検証をしてみることになった。未だオートキャンプ用の域を出てはいないと思うが、いろいろなチェックを入れ
軽量化して行けば面白い誠意品に化けるかも知れない。
 村はずれ、曼荼羅遊園の人気のない駐車場で、のテントのデモンストレーション、一寸面白かったが親爺はすぐに飽きて
ドローンを上げた。


 久々のドローン撮影。


 トモちゃん撮影の夕景。


5/24
 天気はまだ定まらず、今朝はストーブを炊くほど肌寒い。何だか暑い日と寒い日が頻繁に入れ替わるから、風も随分
流行って、孫もとうとうのどをやられたそうで、生まれて初めての高熱をだしてしまった。
 昨日は心配で、オカカと二人顔を見に行って来たが、熱が上がってくる間は辛そうで、ぐったりして愚図ってばかり、抱
いてやると少し寝るが、また目を覚ましぐずるを繰り返した。
 小児科で受診。のどが真っ赤でその熱だとの事だった。座薬を入れてもらい、熱が少し引くと急に表情が生き生きして
何時もの様に手あたり次第のいたずらを始め出した。「子供と云うのは、実に正直なものだ。」と改めて思った。
 薬を飲んだら、眠くなり、おっぱいを飲みながら寝てしまったので、ジジババはそっと帰ってきた。
 間もなく8ヵ月となる孫だが、そろそろママからもらった抗体も切れ、世の中の風邪やらなにやらの脅威にさらされ、自
らの抗体を身体に供えてゆくことになる。そのための試練が始まるのだ・・・、これは孫だけの試練ではなくそれを見守る
パパママや、ジジババにも大きな試練の様だ・・・・・。因みに親爺、ぐったりした孫がかわいそうで抱っこしてばかりいたら
今朝はおかしなところが痛む・・・情けない筋肉痛だ。
 今日も山里はこんな空だ。


 婆様(母)が作った筍の缶詰を開けて、山椒煮を作った。一番古い昭和61年のものを開け、そのまま味見する
と、味は何ともないが僅かに金臭い。がこの程度ならと実山椒を入れ、一緒に甘辛く煮こむ。が、これは筍の節な
ので、もう一缶、平成8年の、これは全体のものも加え煮込んだ。
 煮上げ、一晩味をなじませた。
 金臭さは全く飛んで、山椒の香りが全体に染み美味い。
 所謂孟宗のタケノコではなく、根曲がり竹のタケノコがポピュラーな我が山里だが、味わいは竹の薫り高く、味も
濃い。味付けは崎陽軒のシウマイ弁当のタケノコの味に近い。


5/22
 今日も気持ちの良い晴天だ。気温も最高で24℃程だとの予報だから暑くはなく、湿度も47%と低い。
 剱御前小舎のスタッフのトモちゃんが、写真をちょくちょく送ってくれるので、親爺は山里に居ながら剱御前小舎周辺
の様子を知ることが出来る。感謝感謝の親爺である。
 で、これもトモちゃんの一枚。御前山を住家とする雷鳥だ。
 冬羽が徐々に夏羽に代わる5月半ばの姿である。


 この時期になると山椒の若葉、いわゆる木の芽の季節だ。村内の叔父の家でオカカが木の芽を摘ませてもらったの
で、親爺は身欠きにしんを買ってきて、会津の名物料理鰊の木の芽漬けを仕込んだ。
 いわゆる漬物は親爺は全く食べられない。子供のころからの大の苦手で、今でも我家の食卓に漬物が並ぶ事は無い。
 一夜漬け、とか浅漬けとか呼ばれるものも、とにかく漬物はダメなのだ。
 が、この身欠きにしんの山椒漬け等は大好きで、この時期に大概一度は作り、いただくのを楽しみにしている。これは
漬物と云うより、塩からの様な動物性の保存食だからかもしれない。
 で、買って来た、上乾の身欠きにしんを、洗い、切り分け、まずはとぎ汁に一晩漬け込み戻し・・・・・
 

 醤油、酢、みりんで作った漬け汁に、木の芽をはさみながら戻した身欠きにしんを重ね並べて・・・・・
 

 タッパーの蓋をして、冷蔵庫で一週間寝かせれば食べられる様になる。鷹の爪なども入れてやると良い。
     


5/21
 山里も爽やかな朝を迎えている。気温は低いのだが、これがまた気持ち良い。外気温も今日は最高気温で20℃余り
だろう。湿度は低く50%以下だ。
 朝目覚め、歯を磨きながらカーテンを開けたら大日が目に飛び込んできた。随分雪が減った。


 トモちゃんが御前山の斜面の雷鳥を撮って送ってくれた。数年前の雷鳥の子孫発見である。これは雌。


 これは雄。これも彼時の雷鳥の子孫に間違いない・・・。


5/20
 今日も厚い雲に覆われた朝だが、山里を覆っているのは弥陀ヶ原の下に広がる大きな雲海である。弥陀ヶ原上、
標高2000m以上は青空の広がる気持ち良い日曜日の様で、室堂ライブカメラにも観光客と思しき人影が右往左往
している。
 立山の天気は昨日夕刻に急に良くなったそうで、写真を送ってくれたトモちゃんも、予定の空輸作業が1階しか飛べ
なかったと言っていた。残りは今日飛ばすのだろう。今日はフライト日和だ。
 昨夕も雲が下に降り、雲海になって視界が広がったようだ。剱御前小舎前の雪は少ない


 東邦航空のラマの後継機、AS350B3。高山での物資輸送に活躍する。
      


5/19
 昨日は実に暑い日だった。親戚に不幸があって、午前中は葬儀に出たが、送り出した人が若い人だったので、何とも
重い鉛を飲み込んだような心持だった。致し方ない、ただ冥福を祈るのみ。
 帰宅して日常に戻ったが、寒さにも暑さにも弱い親爺、昨日の暑さには閉口した。
 しかもかなりナーバスな気分だったので、昨日はこのHPの更新もさぼってしまった。
 で、明けて今朝も雨が降りしきりガスの掛かる空である。が、気温は一気に下がり、外気温は10℃余り、昨日の気温
差は16℃程もある。居間には温風ヒーターを低い温度で炊き、20℃程をキープしている。


 数年前の今日、御前山の斜面で撮影した雷鳥のペア。今は何代目かの子孫がこの斜面にいるだろう。


5/17
 また鬱陶しい空が戻って来た。雨だ。気温は8:15現在すでに20℃を超えているが、昨日の暑さに懲りた親爺、今日、
は薄着にしたので、少々肌寒くて、何か一枚はおろうと思っている。
 今日は午後から、婿殿の出張で長女が里帰り。もちろん孫も一緒なので親爺は楽しみにしているが、これから富山市
内の医院に、一月分の薬をもらいに行く月一の通院日で、これが今日の親爺の仕事。
 早々に仕事を終えて、孫と楽しく遊びたい。ハイハイもお座りも出来るようになったし、10秒ほどはつかまり立ちもする
との事で、ますます楽しみである。
 うっそうと葉を茂らせる木立の向こうには、雲に覆われた空が見える。


5/16
 ここ数年、6月の有峰林道開通を待って、オカカと二人山蕗を少し採りに行くのを楽しみにしている。
 新緑が実に美しいのもあるが、僅かに取って来た山の恵みの山蕗をキャラブキにして頂くのが楽しみなのだ。親爺は
濃い口しょうゆを使って、この蕗を真っ黒に煮しめ、保存食とする。そんなにガバガバと頂けるものではないので、小さな
ジップロックに小分けし、出来るだけ空気を抜いて冷凍保存すれば、一年中でも頂けるのだが、一年分も作るとなると大
変なので、せいぜい数回分作って起き、思い出したようにいただくことにしている。これもこの時期の楽しみだ。
 今日も大日が見えている。まずまずの天気だ。


 山里から少し下ると、緑はより色濃く繁茂し、迫っていた山が無くなり視界が開けると美しい水田と立山が見える。
 


5/15
 今日は天気が良くなって、気温もうなぎのぼりに上がるそうで、山里でも25℃以上の気温になりそうだ。
 オカカが村はずれの我が家の墓を掃除に行ってきて、汗だらけで帰って来た。外は10:00現在もうかなり暑いそうだ。
親爺など涼しい家の中に居るので、その暑さは分からぬが、話を聞いただけでもう外へ出る気にはならない。
 寒いのも嫌だが、暑いのはなおさら嫌だ・・・。
 トモちゃんが送ってくれた、剱御前小舎前から望む富山平野の一枚。富山湾の海岸線も良く見え、田植え時期の水田
に映える夕日も、この時期ならではのものだ。


 大日も良く見えるが、雪がずいぶん減った。その分山里の緑が勢いづいた。


5/14
 この五月は天気が良くない。今日も雨で、所用で出かけた富山市内も厚い雲に覆われていた。が、立山は室堂で
は青空が広がる良い天気で、ライブカメラで見ると今日も結構な人出の様だ。
 昨日夕食後、何やらのどがイガイガし、軽い偏頭痛もあったので、かねて医師からいただいている風邪薬を服用し
たら、ぐっすり寝込んで、23:00頃に寝付いた様だが、今朝は6:40まで目が覚めなかった。7時間余りも寝込んだ
計算で、年とともに眠りが浅くなっている親爺にすれば、久々の快眠だった。お陰で今朝は割とすっきりしている。今
日明日と薬を服用すればすっきり治るだろう。
 田植え直後の景色だが、富山平野も今日は鬱陶しい梅雨空の様だ。
 

 我が家の庭は、オカカの育てているテッセンやらミヤコワスレが花盛りとなっている。
 


5/13
 今日はもう雨が戻ってきて、又鬱陶しい空の山里だ。室堂辺りでも雨の様で、日曜日ではあるが人影はまばらだ。
 昨日は黒部の孫を訪ねた。風邪気味だとの事で少し心配していたのだが、鼻水と軽い咳はしていたがとても元気
で、久しぶりのジジババに興奮して、大喜びしてくれた。ミルクも飲むし、離乳食もあまり粒のない滑らかなものは普
段通りに食べているそうだ。薬を嫌がらず、甘いシロップをむしろ喜んでいる様なのでママも助かっている。
 ハイハイで前進できるようになり、行動半径が広がって、目を離せない。何でも口に入れ、2本生えている下の歯で
ガジガジと齧り、絵本がかなり齧られていた。
 孫の家まではほぼ一時間、その往復も何ら苦にならないジジババである。道中、こんな田園風景が大半である。


 孫と遊ぶ爺馬鹿親爺。コロコロとよく太って、流石親爺の孫である。オカカが蓬入りのやきもちを作った。
 


5/12
 昨日程ではないが晴れている。少し肌寒い朝だが今日はこれから宇奈月の、長女の婿殿の実家へ過日の次女
の結婚式の内祝いを持ってご挨拶に伺う予定。
 その帰路、黒部の孫の家に立ち寄り、しばし抱っこでもして遊んで来ようと思っているので、家にいるときより少し
薄着だが、孫を抱っこしたりタカイタカイをしたりすると、あっという間に暑くなるからだ。昨日から孫の顔を見るのが
楽しみで、少しウキウキしている親爺だ。
 不動の山もうっそうと緑色濃くなって来た。


 孫は哺乳瓶を自分で抱えミルクを飲むようになった。一週間ほど見ないだけだがその進化に驚く。大日も見える。
 


5/11
 青空が広がり、立山も良く見えて、実に爽やかな五月らしい朝だ。昨日までの雨で洗われ、やや色濃くなったかな
と見える木々の若葉も陽光をあびて眩しく揺らめいている。
 立山も奇麗に見えていて、どこかの報道局が雇ったヘリだろうか、爆音を立てて我が山里の頭を超えて行く。
 午後遅くになれば草露も無くなっているだろう、ドローンをぶら下げて、久に差にオカカとヨモギ摘みにでも行って来
ようか等と考えている。
 大日が緑越しに良く見えている。雪もずいぶん減ったようだ。


 冷蔵庫の奥に、リンゴの生ジュースを発見。これは親爺の受け持ちだと味見する。スッキリと美味く、たちまち半分
飲んでしまった。残りは夕食に飲もう。オカカがまた、家の竹林から今シーズン最後のタケノコを掘って来た。
 親爺とオカカの長閑な5月の日々である。
 


5/10
 寒い朝だ。朝の山里の外気温は10℃を下回り、8℃だ。
 今も雨が降り続き、今朝は立山町に大雨警報が出ていた。解除されたかどうかはまだ知らぬが結構な降りである。
 立山も悪天の様で、室堂のライブカメラでも何も見えぬ。雪になっているだろう。
 こんな日は余り外にも出たくはないが、食料の買い出しだ。さっさと買い物を済ませ、まるで冬の様だが家に引きこ
もろうと思っている。
 居間はストーブが燃え真冬と同じ・・・流石に床暖は入れてはいないが。



5/9
 今朝も肌寒く、雨が降りガスがかかっている山里だ。辺りの植物ばかりが生き生きと緑を濃くしている。
 気温が14℃前後なので、室内でもストーブを炊いているが、流石に部屋を閉め切っていると少し暑くなり、戸を
少し開けて外気を取り込み温度調整している。
 孫もこの気温の乱高下で、ちょっと風邪気味だそうで、熱も無く元気なのだが鼻水と咳が少しあるとの事。小児科
で受診し、薬ももらっているのだが、甘いシロップがお気に入りで喜んで飲むそうだ。まあ元気で食欲もあれば大丈
夫だろう。
 それにしても鬱陶しい空だ。


 隣のヤンジーの庭に奇麗な花が咲いている。名前も知らぬが清々しい花だ。


 昨日オカカが掘って来たタケノコは、味噌煮と、土佐煮に煮上げた。前者オカカ、後者親爺の仕事である。
 


5/8
 ガスがかかり肌寒い朝だ。立山も荒れているかなとライブカメラを見たが、弥陀ヶ原の下が雲海になっており、その
上は視界も良く、青空が見えている。
 昨日と違い山里も雨は上がった。そこでオカカが我が家の竹林にタケノコを見に行った。
 数日前に妹夫婦が来て数本掘っていったが、その後雨が降ったので、「雨後の竹の子」が出ているかもと見に行っ
たのだ。で、結構いい大きさのタケノコを4本収穫して来た。手入れも何もしたことのない竹林と云うより、竹藪なので
地面が結構固く、掘るのも大変だそうで「あんたなんか息切れして掘れないよ。」とフーフー言いながら帰って来た。
 ガスがかかり立山は見えぬが、弥陀ヶ原から上は晴れである。

 結構な大きさのタケノコだ。掘って10分以内、皮をむき茹でた。今夜はタケノコ料理だろう。
 


5/7
 GWが終わり山里も静けさを取り戻した。恐らく立山も狂ったようなアルペンルートの人混みは解消されたことだろう。
 立山のブランド化などと云うおかしな計画で、いくらか勢いづいた立山アルペンルートだが、観光客の増大が続けば
環境破壊は必ずそれに伴うのだ。
 立山は国立公園である。中部山岳国立公園と云う、自然破壊をせぬ約束の公園に、経済効果優先の計画が相応し
いとは思えない。そもそも「ブランド化」とは何なのだろうか?観光資源の知名度のアップ?観光資源そのものへ手を
いれ、再整備する・・・?
 今のところ目に付くのは立山アルペンルートの通年営業化くらいだろうか・・・。これとて冬季高山性気候の激しさを知
る者であれば、安易に手出しできぬことである。
 自然相手に無理な計画を進めようとすれば、必ず大きなしっぺ返しを食う。立山は次の世代に出来る限り今の姿の
まま残してやる、自然遺産なのだ。意味も解り難いブランド化計画など、即刻中止するべきなのである。
 GWの立山駅の人混みを見て、親爺は痛切にそう思ったのだ。
 GWが終わりやっと静かなかな山里に戻った。


 ガスがかかり、雨がしとしとと降る。穏やかな生活の息づく山里だ。
 

 孫が突然ハイハイを始めた。後ろに進むか、ぐるぐる回るかだったのが、前進することを覚えたのだ。本人も嬉しい様だ。
 


5/6
 昨日は子供の日だったが、初孫に何かプレゼントを贈ろうと思いながらも、次女の結婚式にかまけすっかり忘れ
てしまっていた。で、少し時期外れるが今度会う時くらいまでには何か用意してやろうと、今考えている。プレゼント
と行っても、ご本尊は未だ七か月の赤子だ、本人に聞くわけにもゆかず、この辺が一番難しい。
 一昨日帰宅して、山里の生活に戻った親爺とオカカだが、世の中はまだGW最終日で何とはなしにざわついてい
る。山里も立山信仰の里などと云われる地なので、多くの観光客が村内を歩き回っているからだ。まあそれも今日
まで、明日からは又静かな普段の山里となるだろう。
 トモちゃんの送ってくれた夕景の一枚。富山平野の水田に水が張られ、夕日が映える。


 次女の結婚式には、実は孫も上京していた。婿殿のご両親(父方の祖父母)が両親が式に参列中の数時間を子守して
下さったのだ。歩行者天国の銀ブラをしたり大変な半日だったろうと、感謝するばかり。ちょうど結婚式のお開き時間に、
式場のホテルにお越しになり、来客の見送りを終わった新郎新婦に孫が面会。姪に当たる凛花を抱いて大喜びの二人。
  



5/5
 子供の日。連休は続いているが立山は天気が悪いらしい。
 山里からも大日の山すそだけ見えて、上は見えない。ライブカメラでは室堂も徐々に開いてきているようだが・・・
 さて、次女の結婚式も終わって、親爺とオカカも日常に戻った。
 今日は買い物だけ済ませ、家でゴロゴロする予定。まあこれが親爺の日常だ。
 今朝はちょっと肌寒かった山里だ。


 トモちゃんが送ってくれた5/2のご来光。が、この直後から天候が崩れ始めた・・・・・。
 

 剱御前小舎もこんな様子だった。雪が舞っている。


5/4
 昼前に東京から帰って来た。
 次女の結婚式が昨日だったので、一昨日から上京し、昨日はほぼ半日タキシードで過ごした。
 良い結婚式だった。新郎新婦の上司の方々やら、友達の方々やが沢山参列下さって、実に和やかなすっきりし
た結婚式だったのだ。
 広々とした会場も良かったし、スタッフの洗練されたサービスも、細やかな心配りと笑顔に支えられ、見事だった。
 で、今朝、親爺とオカカは空路富山に戻ったのだが、悪い気流を避けるため何時もとは異なる航路を取ったのだ
ろうか、窓から富士山が見えた。
 次女の結婚式帰りに富士山を見る。なんとも縁起が良い気がして親爺はその神々しい霊峰をカメラに収めた。


 半日、タキシードを着せられ、少々くたびれたが、オカカはもっと大変な和服だ・・・・・。
 

 姉妹や義兄もお祝いに駆けつけてくれたし、大事な親友たちや職場の先輩方も暖かいエールを下さった。
 

 良い結婚式で良かったな、麻有そして剛。



5/1
 もう五月である。
 山里も暖かく、親爺もフリースから作務衣に衣替え?して、居間のストーブももう部屋の隅で待機状態となって
いる。次女の結婚式が目の前に迫り、オカカは朝から荷造りに忙しく、親爺も一族の宿泊ホテルの予約確認など
それなりにバタバタしている。
 立山は今日も良い天気の様だが、流石にGWの谷間で、山に向かう車の数も少ない様だ。
 明後日からのGW後半は、4連休だが、剱御前小舎などは天候の悪化が予想され、すでにキャンセルも入って
いるらしい。
 新緑のかなたに、大日が霞んでいる。五月一日の山里だ。


 暖かくなって、辺りは何所を見ても緑。ついこの間までの雪は立山以外何所にも見えない・
 


4/30
 今日も良い天気だ。GW前半の3連休も終わるので立山へ向かう客もいくらかは減っている。
 親爺もオカカも別にGWは関係ない身の上だが、周りが何となくウキウキしていると云うか、ザワザワしている
ので、落ち着かないし、買い物に出かけても普段より人が多くて落ち着かぬ。で、家でゴロゴロしながらGWを遣
り過ごすつもりだったが、次女の結婚式が5月3日なので、オカカと二人で上京する。
 新婦の両親なので、正装せねばならず、親爺のタキシードくらいはレンタルで気楽なものだが、オカカは自前
の和服を着用するので、その荷造りに今日取り掛かるそうだ。
 我が家も長女、次女と嫁ぎ、佐伯姓を名乗るのは末っ子三女のみとなった。
 トモちゃんが別山北尾根からの剱を撮影して送ってくれた。


4/29
 ゴーゴーとバスやら乗用車やらが立山を目指し上がって行く。
 我が山里も立山もオール快晴の前半GWの中日である。今シーズンは山も随分にぎわっているらしい。
 昨夕、親爺の村内に住む同い年、ツネから、ウドをたくさんもらい、採りたての蕨も一束貰った。オカカが早速
蕨を重曹で煮てあく抜きし、ウドは今日きんぴらに作ってもらう事になった。
 そうこうしていると、今度は背戸のテルが筍をくれた。これもすぐ米のとぎ汁で煮て、あく抜きをした様だ。
 いやいや有難いことだ。山菜採りを一切しない(若い時から)親爺には、仲間がおすそ分けをくれるのだ。
 だから、自分では採らぬも、山菜は毎年口にすることが出来る。感謝感謝である。
 山里から今日も大日がくっきりと見えている。


 昨日営業を開始した剱御前小舎から、トモちゃんが雷鳥平キャンプ場の写真を撮って送ってくれた。テン場の幕
営数も多いが地獄谷がかなり強く吹いていて、付近の雪面が真っ黄色になっている。


 頂いた、ウドとわらび。独活はきんぴらにして食べたいし、ワラビも昆布締めが美味いそうだ。
 

 筍は、たけのこご飯と味噌煮にしてもらおう。高岡の義母直伝の味噌煮はオカカが作ってくれる。
                


4/28
 早朝から立山へ向かう車の音が絶え間なく、それでああ、今日からGW開幕だと気付いた。
 夜中に目覚めた孫が、はしゃぎ始め、ギブアップしたママに代わり親爺とオカカが早朝から子守。どうも
昨夜寝た時間が早過ぎた様だ。まあ、7か月の赤ちゃんの事、何でもありである。
 オカカは3:30頃からママからの泣きが入り、子守に取り掛かり、親爺は4:30からオカカに起こされ、押
っ取り刀で子守に加わった。
 結局5:00過ぎに寝付いて、7:00ちょっと前まで寝てご機嫌は治ったが、少し風邪気味で軽い咳をして
おり、昨日は医院で受診、薬をもらってきていたので、一寸機嫌が悪かったのかもしれない。離乳食に咽
て少し吐いたりもしたが、熱も無く、顔色も良く元気で機嫌が良い。大したこともあるまい。
 今朝9:00過ぎに、ママと一緒に帰宅した。
 その早朝、今日から開業の剱御前小舎にいる、トモちゃんから写真が送られてきた。上は山小屋時間で
動いている。
 今日の立山は快晴である。


 もうすっかりいたずらっ子。爺のPCが気になって仕方ない。初の歩行器。未だハイハイも出来ぬので、ちょっと試
しの段階だが、意志のままにとはいかぬも、自力で動くことに驚いた様子。
 今朝は9時過ぎに帰宅してしまい、ジジババは寂しいが、早朝の子守にちょっと疲れているので・・・・・。
 


4/27
 この写真は昨日、剱御前小舎の前からトモちゃんが撮影した。
 小屋開けの時期にしか、撮れない一枚で、丁度富山平野の水田に水が引かれ、田植えが始まる直前の
田の面に夕日が映え光るのだ。
 足下の大日岳の向こうに、富山湾、穀倉地富山平野が広々と拡がる。何やら標高2750mの別山乗越
から、それを俯瞰している自分が、畏れ多いことだが立山の神様の視野を持っているように錯覚する。
 春のこの一時だけの夕景である。


 親爺が毎日見上げている大日も、随分雪解けが進んだ。




4/26
 青空が広がって来た。やや雲がちな山里だが、弥陀ヶ原の下に雲海が広がっていて、その上はピーカンだ。
 4月もいよいよ押し詰まって、GW前半も明後日から始まる。立山にも多くの観光客やら登山者やらが押し掛け
賑わう事だろうが、大きな事故が起きないよう、祈るばかり。天気が変わりやすい高山故、午前中は快晴でも、
午後には急に吹雪きだすなど珍しくない。
 親爺とオカカはGWの後半、5月3日に次女が東京で挙式するので、5月2日から4日まで東京だ。車での移動
も考えたが、どうにもあの渋滞には耐えられぬ。で、飛行機で往復することにした。
 新幹線も良いが、GWの富山駅の駐車場が先ず使えぬだろうし、運賃が普通席でも飛行機の早割などよりも高
いが、飛行機ならたまっているマイルを使って安く往復できる。
 まあそんな事よりも、いよいよ次女のエスコートで、バージンロードを歩く親爺だが、3年前の長女の時以来で
父親にとっては、嬉しくはあるが寂しくもあるバージンロード、つまずいたり足をもつれさせぬよう、今日から自転
車トレーニングを再開した。
 新緑が、広がり始めた青空に美しく映える。


4/25
 今日も肌寒い雨の朝だ。居間ではストーブを炊いているし、親爺のフリースも復活した。年を取ると寒いのだと
ここ数年身につまされて感じる。かといって夏の暑さにも極めて弱く、オカカに何時も「寒がり、暑がり、寂しがり」
とやられている。まあ、言われてみればその通りかもしれない。
 昨日久々に、幼馴染のTから電話がかかって来た。親爺のこのHPをいつも覘いてくれている同い年だ。何でも
PCを入れ替え、娘さんに設定をしてもらったのだが、このHPのURLが分からなくなったから教えろとの用事だっ
たが、そんなものは、「さんぞくあんで、検索せえよ。それで出るちゃ。」で片付いいてしまい、後は延々と近況報告
やら、他の幼馴染の消息やらで盛り上がり、Tが「おい、孫に入れあげとるなぁ。アハハおらも一緒だちゃ。孫は可
愛いなぁ。」と孫の話になるやまた盛り上がる・・・。
 とにかく幼馴染は有難いものだ。何の遠慮も要らぬし、言葉も古の芦峅言葉になり、ツーカーで心が通じる。
 又遊びに来いよと互いに声を掛け合って、電話を切った。
 今朝は窓から、新緑を濡らす雨を眺めながら、そんな幼馴染たちの事を思い出している。


 我が家の庭も、いつの間にかすっかり緑が増えて、命の水を浴び生き生きとしている。
 


4/24
 朝から雨が降ったり止んだり。やや肌寒い。
 室堂もライブカメラで見ると雨の様で、観光客傘がちらほら見えている。朝はまだ視界がやや利いていたが天気は
少しずつ悪くなるだろう。
 昨日トモちゃんが別山まで行って来たとかで、写真を送ってくれた。別山の長い尾根上で、ハイマツにとまって立つ
雷鳥と、その向こうの剱を上手く撮ったものだ。
 撮れそうで、なかなか撮れぬ写真だ。山小屋スタッフのトモちゃんならではの一枚。


 親爺とオカカは昨日、長女と孫を誘って、入善運動公園のフラワーロードに行って来た。ここはチューリップ畑が
広々と広がり、砺波ほどではないが、時期が合えば桜と真っ白な立山も合わせ見ることが出来る事で人気が出て
町おこしの一環として摘花前の一時期を一般開放しているらしい。近くのパスタ屋さんで食事をし、しばし散策。
 駐車場が遠いので、爺が車で近くまで行って皆を下ろし、車を移動させ待機。そのあと散策し写真を撮り終えた
頃を見計らって近くまで戻りピックアップ。花が大好きな孫は大喜びだった。
 


4/23
 良い天気の月曜日である。
 親爺もオカカも、平日にもたっぷり自由時間があるので、今日は長女と孫を誘って、入善のフラワーロードへドライ
ブし、チューリップの花でも見て来ようと思っている。
 嫌われること覚悟で、早朝の電話で娘の都合を聞く。孫のあせもの薬をもらい、その後は時間があるよとの事で、
昼ころに長女宅で待ち合わせた。
 イベントがあったらしいがそれは昨日で終わっている。打からゆっくり見られるだろう。
 朝不動山を見たら、山桜の花が一斉に咲き誇っていた。


 立山もこんな青空が広がって、八峰のかなたには後立の峰々もくっきり見えている。


4/22
 今日も暖かい日になりそうで、朝からまぶしい陽射しが居間の中まで射し込んでいる。
 快晴の日曜日で、雪の大谷目当ての観光客も多そうだが、中国語や韓国語と言った言葉が飛び交う”雪の廊下”
であるそうな。ここ十年ほどにもなるだろうか、立山にも外国の登山者が急激に増え、最近はこの雪の廊下目当て
の外国の団体さんが急増している様だ。まあ、結構な事である。
 山里も見る見る新緑が輝き始め、まだ五月には一週間以上あるが、例年よりは一週間早く季節が移ろっているよ
うな気がする。
 昨日と同じような写真だが、今朝も良い天気だ。

 剱御前小舎の荷上げも、無事終わったそうだ。芦峅寺HPからの荷揚げだが、ちっとも気付かなかった。
 


4/21
 あたりの木々に若葉が芽吹き、閻魔堂の桜もすっかり葉桜となり、一気に青青として来た山里である。
 何せここに三日は天気が良くて、まだ4月半ばを過ぎたばかりだと云うのに、ポカポカ陽気が続く。親爺とオカカも
居間に続く物干場のサッシを開け、網戸だけにしてそこから居間へ外の暖気を取り込んでいる。
 こうすると、夕刻までストーブが要らない。流石に夕食時間直前から肌寒くなるので、又ストーブを炊くがまだ4月
半ばを過ぎたばかりだと気付けば、当たり前の事なのだ。



 大日も良く見えている土曜日の今朝だ。


4/20
 山里も暖かくなって、居間のストーブを炊かずに日中を過ごすことが多くなって来た。が、夕刻となり戸外の気温
が急激に下がるや、もちろん居間も肌寒くなり、ストーブを炊かねばいられない。
 昼夜の寒暖差もさることながら、日々の寒暖差も大きい。だから体調を崩しがちになるが、親爺は何とか元気で
毎日をずぼらに徹し過ごしている。
 現役時代と比べると、テレビを見る時間がすごく増えている。一日に恐らく4〜5時間は見るだろう。が、集中して
見るという訳ではなく、本を読んだり、PCを弄ったりしながら、何気なく耳から入る音を聞いていることが多く、ちょっ
と気になると目をやるという事で、集中してみる時間はもう少し少ないだろう。
 考えてみると情報があふれている世の中なので、テレビに頼らずとも、PCのネット上で殆どの情報は足りる。が、
災害時などのライブでの中継となるとテレビには及ばない。
 トモちゃんが送ってくれた写真。雄山の稜線が夕日に映えている。御前山からの一枚。


 親爺がこんな孫の写真ばかり載せているものだから、山のお客様Sさんからプレゼントをお送りいただいた。
 下の歯が2本生え、むず痒いらしくなんでも齧る孫は、爺のPCコードがお気に入り。もちろんコードはコンセントか
ら外し、ジジババの見守る中でのいたずらだ。Sさんありがとうございます。
 


4/19
 まだ冬毛の雷鳥の番。ガスの下なら天敵の猛禽類に襲われる危険性がずっと下がる。だから人目に触れる場所
へも出て来、人はあまり恐れない。
 観光客や登山者がおらず、太古の姿に戻った立山で、一冬を過ごし、春となり又人影が見えるようになった山を
そっと伺うかのように佇む。この写真からは這い松の匂いがするようだ。


 日中は風雪で荒れたらしいが、夕刻から天気が戻ったのだろう。夕日に染まる昨日の剱岳だ。


4/18
 山里も雨で、立山も天気は悪そうだ。小屋開けの連中も外仕事は難しいだろう。こんな日は小屋の中の細々した
仕事をしながら、少し休養すればよい。
 親爺は月一の通院日。特に日を決めているわけではないが、30日分貰う薬が無くなる前後に薬もらいを兼ね通
院することにしている。と、言いながら今朝の薬の飲み忘れに気付いて、今飲んで来た。これで30日分を飲み切っ
たことになる。
 我が家に界の親爺部屋からは、大日も良く見えるが、今日は生憎の雨でガスっていて、眼前の不動山にすらガス
が架かっている。


 一昨年まで、剱御前小舎の親爺部屋から真正面に見ていたのがこの景色だ。
 トモちゃんが、「この角度が一番落ち着かれると思って」、撮ってくれた昨日の御前山の一枚。確かに懐かしい。


 この景色も今朝の悪天候で、こうなっている。新雪が来た。今朝、トモちゃん撮影。
 トモちゃん寒いのに有難う。


4/17
 まーくん達小屋開け部隊が昨日無事入山した。連絡をくれたタケチャンによれば大きな被害はなく、小屋の外壁ト
タンが少し捲れた程度だったらしい。トモちゃんも早速写真を送ってくれた。
 こうやって、昔のスタッフだったり、山仲間だったりした連中から、引退親爺にも少しずつ山の便りが届く。
 現役中の我が身には、常に責任がくっついていたので、山の便りと云えど全てが業務の延長線上に有ったのだが
現在の様な気楽なわが身に届く山の便りは、懐かしく心楽しいばかりのものである。人間とは身勝手なものだ。
 今シーズン初めての剱だ。トモちゃん撮影。
 

 小屋もわずかに外壁がめくれているが、直ぐ補修できるだろう。稜線部の雪は少なめだ。


 この日親爺は、お座りできるようになった孫と、一日中遊んでいた。


4/16
 下の写真は4年前、2014年の剱御前小舎小屋開けの時の写真だが、マー君達も今日入山し小屋開けするそ
うだ。昨日久しぶりに、今年も剱御前小舎に入るというトモちゃんから連絡があった。
 山小屋親爺業を引退してもう2年目の親爺は気楽なもので、小屋開けの時期だなぁとは思っても、全てから解放
されている身の上を謳歌しているばかり。
 昨日から泊りがけで来ている孫と朝からコロコロ遊んで居るのが仕事である。
 4年前、親爺はすでに小屋開け第一陣には加われず、下界で報告を聞いているばかりだった。
 心平が支配人、ヒデ釜長、クミチャン辺りが中心メンバーだった頃。雷鳥沢最下部。


4/15
 立山アルペンルートは悪天候で開通イベントが中止になった。いくら頑張って人間側の都合に合わせ様としても
立山の事は、立山の神様のご機嫌次第で、中々都合よくは運ばない。まあ、明日からはその後機嫌も治りそうだ
から・・・・・。
 山里も昨日から風が強く、今朝は雨も降り、風もまだ思い出したように吹き付けている。
 やや肌寒く、あまり外出はしたくない日だが、この後長女が孫と一緒に里帰りし、今夜は泊まって行くそうだから
又孫と遊んで時を過ごそう。これが最近のジジババ無上の楽しみだ。
 我家の庭にも舞い落ちて来た桜の花びらが、雨に打たれている。


 春の雨が降る。


4/14
 明日はアルペンルートが全線開通するそうだが、年々この開通が早まっており、逆に閉鎖は遅れている。
 立山ブランド化等と云う話がいつの間にか出ていて、山をあまりよく知らない親方が、むちゃな旗振りをして煽り
通年営業なども視野に入れたおかしな計画を立てている様だ。
 立山は今更ブランド化などして頂かなくとも、既に十二分な知名度があり、これ以上喧伝して大量の観光客を呼
び込むと、そのキャパシティを超えてしまう事になり、これは自然破壊につながること間違いない。
 富山県はなぜ、立山ブランド化等と云う、イコール立山の観光開発に拘るのだろうか。このエリアは国立公園で
あり手出ししてはいけないサンクチュアリなのではないか。増してや中部山岳国立公園と云う、最も険しい山岳地
帯である。山に精通せぬ人たちの、机上の空論では通用しない厳しさを十分認識して欲しいものだ。どうか現場で
生きる人たちの声に、もっと耳を傾けて頂きたい。
 今朝は秋空の様な雲が浮かんでいた。
 

 ヒメニチニチソウらしいが、親爺は知らない。確かオカカがそんなような名を・・・・・が咲いた。



4/13
 青空も広がり陽も射しているのだが、雲がちで立山もあまりよく見えていない。気温もほどほどで、9:00で10℃
と云った処だ。昨日よりやや気温は下がるのだろう。
 一寸写真を取ろうと、又愛用の軽ジープでウロウロして来たが、やや例年より雪解けが早いといった感じで、アチ
コチ桜が目に付いた。
 例年は小鳥の被害やら天候の不順で、それこそ細々とまばらな花を咲かせるだけの桜が、3月半ばから続いた
温かい晴天の所為か、今年は結構勢いよく咲いている。
我家の墓の脇に一本桜の木があるのだが、手入れが悪く咲かない。八重桜だから咲く時期も遅いのだが、花芽も
無い様だ。もう枯れたのだろうか・・・。
 立山大橋から大日が辛うじて見えていた。


4/12
 朝村はずれに写真を採りに出かけたら、布橋の上に髪の毛の黄色い外国の夫人が立って、何やらその周りには
カメラを回している人たちが見える。どこかの外国のテレビかなと思ったが、折角の静かな情景の中で何やらリポー
トしている様なので、停車してじろじろ見つめているのも悪いと思って、アクセルを踏みさっさと通り過ぎた。
 その後、オカカと二人街まで買い物に出かけ、白エビを買い込んで帰り、かき揚げにすることにしたので、山里に
帰着してもう一度村はずれに回り、蕗の薹を摘んだ(オカカがである)。今日は蕗の薹の天麩羅も作るそうだ。
 で、家に向かい布橋の脇を通り過ぎ、閻魔堂から続く妙念坂に差し掛かると、件の外人女性と思しき方がそこを降
りてくるのに出くわした。撮影スタッフは見えなかったが、まだ取材でもしているのだろうか。
 今夜の我が家の夕餉は、白エビのかき揚げと蕗の薹の天麩羅、ウドのきんぴら、鰯の梅煮の予定である。春の山
海の恵みを頂くのだ。
 山里のまんだら遊園駐車場わきの桜が散り始め、その後ろに不動山の円城寺壁が見えていた。


 青空の下、花を散らす桜。その桜の木の下の萱原で、オカカが蕗の薹を摘む。
 


4/11
 曇天で穏やかな朝だが、昨夜半はかなり強い風が吹いていたし、今も思い出したように木立の枝が揺れている。
 昨日心平が電話をかけてきて、真砂沢ロッジのHPの更新が上手くできないとの事で、今日はこの後心平宅へ出
かけて、手伝いの予定だ。
 ホームページビルダーが悪いから、新しいバージョンを購入しようかと云っていたが、それは使い方がわかって
いないだけだから、教えてやると言った手前、出張家庭教師となった訳だ。
 まあ、まだ少しでも手伝いができる事がある中は、親爺も元気で、頭もさほど狂ってはいないという証拠だろう。
 閻魔堂の桜が花盛りである。


4/10
 天気が回復し今朝は朝から快晴だ。
 7:00頃起きだし、ベッドの横で着替えていると、オカカが孫を連れて来た。爺様の3回忌に来て2日間の里帰り
をしていた長女は当然孫同伴で、今朝は早起きしたらしい孫はもうご機嫌である。すぐ着替えた親爺が抱っこして
大きなベッドに入れてやると、大喜びで、泳ぐような這う様なしぐさでじたばた遊び始める。親爺も洗顔もせずひと
遊びした。
 で、親爺も身づくろいを終え、孫をコンビラックに座らせ、横においての朝食。イヤイヤ今朝は朝から孫一色だっ
た。が、10:30にはその孫も帰宅。ちょっと寂しく見送って、普段に戻った親爺とオカカである。
 鍬崎が今日はすっきり見えている。


 もうジジババにべったりの孫である。いやいや、孫にべったりのジジババか・・・。


 大日も良く見える。                        閻魔堂石段わきの桜も息を吹き返した。
 



4/9
 昨日三回忌法要をした爺様の、今日は祥月命日だ。90歳の天寿を全うした爺様の旅立ちからもう丸二年の時
が流れた。
 今日はオカカと二人化後の子守で、何所にも出ず過ごした。
 新米ママは一寸息抜きで、半日ほど外出したので、何もせずただ孫と半日を過ごした。
 で、今になってこのページの更新をしている親爺だが、眠ったはずの孫がまた興奮気味で寝付かず起きてきて
今隣で「いないいないばぁ」のビデオを見ている。
 夜まで一緒に孫とゆっくり過ごした今日だった。
 雪が解けて、また花を咲かせ始めた閻魔堂の桜。


 不動の山も雪が殆どなくなった。

 


4/8
 目を覚ますと雪だった。不動の山が新雪で白くなっていた。
 今日は爺様の3回忌法要を行うが、村内の叔母と、親爺の妹夫婦、富山の叔父だけで、本当に内々の法要
にする事とした。
 3月半ば過ぎから暖かい日が続き、例年より10日〜7日も早く桜が咲いて、我が山里でも早々と桜が咲き始
めた矢先の雪だ。
 室堂周辺の小屋の連中も入山したばかりで、きっと吹雪かれている事だろう。
 山里の今朝は寒かった。


 今朝の雪景色と、昨日の桜と桃の咲き比べの写真を並べてみた。自然は気まぐれである。
 


4/7
 膚寒い朝だ。薄暗い曇天で雨も降っている。
 昨日小屋明けで入った、室堂周辺の連中はどうしているだろうか。下が雨なら上は雪だろう。折角待ちわびた
春が山里に訪れたのに、又雪に覆われた立山に生活の場を移すのだから、ご苦労なことだ。
 もう小屋開けも過去のものになった親爺は、何もせず春を楽しんでいるだけの我が身の上が何となく後ろめた
い気がするが、まあこれが普通の生活なのだろう。
 不動山の奥の白い峰を探すが、今朝は何も見えない。


 閻魔堂の桜がまばらながら花開き、隣の桃も花開き、桃の花と桜の花が同時期に見られる。
 


4/6
 閻魔堂の石段の桜が早くも開花している。
 何時もウソなどの小鳥に、花芽をついばまれ貧弱な花を散発的に咲かせるばかりの桜だが、例年にない早い
開花に小鳥たちも花芽をついばみ切れなかったのだろうか。
 富山平野ではもう桜は散り始めていて、400m標高の高い我が山里でもそれに倣う様に早い開花となったのだ
ろうが、今日はフェーン気味で風が強くなってきている。
 立山の雪も、室堂辺りで去年より2mほど少ないらしい。室堂ライブカメラで見た今朝の山も、雄山の稜線部が
黒々していた。
 室堂周辺の山小屋(旅館?)は、今日明日にも入山の予定らしい。
 まだ三分咲き程だろうが、山里でも桜が花開いた。


 庭の隅っこのミニ水仙は可憐な高山植物のように花を咲かせている。手水鉢脇のワサビもいよいよ元気づいた。
 


4/5
 今朝、川向うのスキー場の雪を見ようと窓外に目をやると、ガスで何も見えなかったが隣家の桃の木が目に入
った。これは早月小屋の謙ちゃんの家の木なのだが、彼ら一家がここに移り住む前からあった老木で、もうずい
ぶん雪にいじめられ、枝が折れたりしてしまっているが、それでも頑張って新しい枝が天に向かって伸びており、
ここしばらく続いた温かさで、息を吹き返したかのように新しい枝にまで花を精一杯咲かせている。
 下界では桜が満開を過ぎ、そろそろ散りかけているが、我が家山里は水仙の花や桃の花が盛りで、桜は未だ
つぼみを持ったばかりだ。
 400m近い標高差は、僅かだが季節を少し遅れさせる。


 今朝はガスがかかり、大日もそのガスの向こうに姿を隠している。


4/4
 立山がほぼ毎日見える天気が続いているが、4月のこの時期にはもう立山の親爺たちは、小屋開けモードにな
っている。かくいう親爺も一昨年までは未だ現役だったので、スタッフとの打ち合わせや、一足早く室堂まで除雪
に入っている建設会社の除雪部隊などから、山の雪の情報などを聞き集めたものだ。
 そして、もうこの時期には、ヘリ会社にお願いし、約1時間ほどかけ立山上空を飛んでもらい、各山小屋の状況
や、ルート上の雪の状態など、かなりつぶさに偵察をしたのだ。が、情けない話で、若いときはさほどでもなかった
のだが、ちょっと長い間ヘリに乗っていると、ヘリコプター酔いする様になってしまい、引退する2〜3年前からは
当時、剱御前小舎の支配人だった心平にこれを任せてしまった。
 入山前に、その年々の山小屋の状態や、登山ルートの確認をしておくことは実に心強くかったものだ。が、今年
はヘリ会社の都合がつかず、偵察は出来なかったとのこと、まあ、それでも別段何ということも無いだろうが。
 数年前の偵察。


 常願寺公園の椿の向こうに桜が咲いていた。   我が家の庭の手水鉢脇に植えたワサビが10cm程に育った。
 


4/3
 暖かくて良い天気がずいぶん長い間続く。
 立山の雪は、室堂では7m程だと、立山カルデラ博物館のアルバイトで室堂に入っていた心平から情報が入った。
 かなり少なめだ。いつもは隠れている室堂山荘も屋根部分が出ている。もう室堂のライブカメラで映像が確認で
きるのだ。警備隊の詰め所もいつになく建物の露出部分が多いような気がする。
 小屋明けで室堂より奥に入る山小屋は、大体3月の降雪量でそのシーズンの雪の多い少ないが決まる。特に剱
御前小舎辺りから剱沢、真砂沢辺りまではそんな感じだ。
 だから剱沢辺りでは例年並みかやや少なめの雪だろうと思う。まあ親爺予報も親爺の頭と一緒で大分怪しいので
当てにはならないだろうが。
 4月に入って水仙が咲いたと喜んでいる山里だ。


 隣の桃の老木も力を振り絞り花を咲かせた。庭の手水鉢に水が流れ、そのわきに植えられているわさびが生き生
きとして来た。
 

 我が初孫もパパに抱かれ富山市内の松川べりの桜を見に行った様だ。人生初のお花見だ。花に触りたいのだが
パパが触らせてくれない、でも触れそうだから何度も無心に手を伸ばす。


4/2
 桜便りがずいぶん早く、富山でももう満開との事で、ミーハーな親爺とオカカは立山町の常願寺公園の桜並木
を見に出かけた。もちろん、車のタイヤの履き替え(スノーからノーマルに)や、買い物のついでではあるが、1年
ぶりに目にする桜をゆったりと眺めてきた。
 で、とにかく今年も無事”花の頃”を楽しんだ気分になり、帰宅したら、学習院山岳部OBのHさんが丁度お立ち
寄りくださった処で、久々にご尊顔を拝した。お急ぎの様で、立ち話でお帰りになられたが、「初孫の爺馬鹿」ぶり
を見に来たそうで、今日も今日とて午後から長女が孫を連れてくる予定になっており、そのため紙おむつを買い
込んで手にぶら下げて帰宅した姿を確りみられてしまった。
 長閑な温かい日である。常願寺公園の桜は8〜9分咲きだった。


 眼もすっかり良くなり、またプラモを再開しようと、タミヤから発売されたばかりの飛燕1/72を買った。
 新金型による新しいモデルだ。期待できる。
 


4/1
 年度が改まった。流石4月で実に暖かい朝である。
 今日は昨年末他界した、ヒコ叔父の連れ合い、親爺には義理の叔母の納骨で、芦峅寺村はずれのヒコ叔父の
墓にこれから参拝する。
 新しい墓なのでヒコ叔父家にとっては初めての納骨となる。49日はとっくに終わっているが、雪で埋まり今まで
日延べしていたのだが、奇しくも今日はその叔母の誕生日だそうだ。因みにその墓は、昨年春に母の実兄である
伯父が鎮まった墓のすぐ裏にある。
 血の繋がりの有無はともかく、我が縁に繋がる人たちが、それこそ櫛の歯がこぼれる様に旅立つ。
 不動山の雪もほぼ融けた。


 立山ガイド協会の面々が、イムジャツエを目指した時、当時立山ガイド協会長だった父への土産にと買ってきて
くれたアマダブラムの油絵は、父亡きあとも我が家の二階階段脇の壁に架かって、朝晩親爺の目を楽しませてく
れている。

inserted by FC2 system