2018山賊庵絵日記(夏)          6月から夏なのかどうかは分かりませんが、もう春ではない
                                                        と思いますので、項を改めました。・・・2018/06/01 親爺拝



8/31
 今日で八月も終わる。酷く暑くて目がくらむような日々がお盆辺りまで続き、一段落したと思ったら今度は雨やら台風
やらと荒天が続いた。
 地球温暖化がいよいよ目に見えてきたのだろうか。最近のおかしな天気を見ていると、何とも恐ろしいことだ。
 山里の今日は小雨。立山も雨。


 孫が六歩ほど歩いた。11ヵ月と5日でのことだ。  去年孫が生まれた日、富山市内の病院から眺めたのも剱の朝焼けだった。
 


8/30
 ボクシング協会の元ボスのY氏は、何か勘違いしたおっさんと云う感じで、頗る阿保らしい道化の様だった。
 が、この様なおっさんに長く実権を握られ、やりたい放題をさせていたボクシング協会とは一体、何物だったのだろう。
 N氏のインタヴューなど、「このオッサン頭がいかれてるのでは?」と、あきれながら見た。
 で、話はこれにとどまらない。このボクシング協会以前に、レスリング協会での足の引っ張り合いの様なごたごた、そし
て今度は体操協会でのごたごた・・・・・一寸スタンスは違うが大相撲でのごたごたや、日大アメフト部の内部組織でのごた
ごた・・・。
 スポーツマンシップを崇高なものと位置づけ、ルール遵守することで格闘技や、それに準ずる激しい競技を行うからこそ
例え殴り合い、取っ組み合いであってもそれは崇高なスポーツとなるのではないか?
 そのスポーツ愛好者が集まり、協会等を組織し、健全なスポーツマン精神則ったそのスポーツの発展をサポートし、世界
に通じる選手を育成するという目的は決して可笑しなものではない。
 が、その組織に序列、権力が生まれると当然のように欲が絡み・・・・・。いやだいやだ、組織のトップなど頻繁に変えない
とろくな事は無い。世の中変わっている。トップも変わらねば組織は腐る・・・。
 中にはトップの座を明け渡したくないばかりに、法律変更した中国の習近平のような、ロシアのプーチンのような、おかし
な国家元首が出ているし、やがてはそれが世襲になると北朝鮮化するのだろう。くわばらくわばら。
 山里はまだ夏の名残をとどめている。青々と茂る銀杏の葉。


 孫がお気に入りでいつかきっと壊されそうな零式艦上戦闘機の模型。


 こんな夕景の見える立山が早く戻ってくればいい。今日もガス。



8/29
 昨夜寝しなに月が出ていたのは知っていたが、夜中に目覚め小用に立った時、廊下の窓から射す月光の明るさを、
寝ぼけ眼ではあるが、久々に明るく感じ、見た。しかも窓枠が壁にくっきりとその影を見せている。いや、特筆する程
の事でもないが、月影を見たなどと云う事は実に久々の事である。
 そんなことを思いながら目を閉じると、いつの間にか朝になっていた。で、また外を見るとなんとガスである。
 暑くはなく、やや肌寒い程で快適だが、昨夜の月影が脳裏に残っているものだから、一寸がっかりした。
 不動山さえ見えず、立山もガスに覆われている。


 孫が数歩は歩くようになった。ママが手を差し出すとつかまっている手を放し、一歩、二歩、三歩とよちよち歩く。
 三日も見ないと、その身体能力や知恵の進歩に驚く。


8/28
 八月葉月も間もなく終わる。今日の立山は天気が悪い、山里も悪い。
 親爺は朝から月に一度の「薬もらい」で、掛かりつけの富山市内の病院へ行って来た。ついでに眼科にもよって目薬を
貰って来たが、先生に「もっとまじめに、せめて二月に一回は通いなさいよ。」とやられた。薬が切れぬと行きたくないの
で、ついつい足が遠のくからで、いやいや先生の仰る通りであると、その時は殊勝な気持ちになるのだが、根がずぼらな
親爺の事、気付くと三月は経っていたということばかり・・・。
 漸く雨の中を帰ってきたが、流石に立山へ向かうバスの影もまばらだった。夏山も終わったのだろう。
 雷鳥平から別山乗越を見上げる。


 立山山域ではないが、トモちゃんが突然思い立って飛び込んで縦走して来たと云う野谷荘司山~三方岩岳。結構快適な
稜線歩きが出来そうだ。
 


8/27
 孫台風一過?でという訳でも無いが、少し疲れて昨日は更新をさぼってしまった。
 昨日まではとにかく蒸し暑く、夜になっても外気は冷たくならず、数日間はエアコンかけっぱなしで過ごした。今朝はよう
やく高曇りで、気温があまり上がらず窓を開けて26℃余なので扇風機を回して過ごしている。
 トモちゃんが休暇で、タケちゃんと下山した。途中で撮った写真を送ってくれたが、立山はすっかり秋めいている。
 雷鳥平から見上げた雄山。辛うじて山頂が出ていた。


 別山乗越から見た大日や地獄谷の数日前の写真。夏の終わりの山だ。


8/25
 台風は熱低に変わり、北上してしまったが、その置き土産の様な悪天候が折角の週末に、立山を襲っている。何と云う
意地の悪い天気周りだろう。
 山里も風が吹き荒れ、昨日一杯突風が止まなかったが、被害らしきものはない。精々ごみ箱を吹き飛ばされたくらいの
ものだ。が、山里への置き土産、この蒸し風呂の様な蒸し暑さには閉口する。立山に降っている雨がこちらにも降って欲
しい。一雨来ればいくらか涼しくなるだろう。
 昨日から我が家には可愛い台風も来ていた。よちよち歩き間近の孫娘である。ママが友達と子連れ食事会で、今朝は
10時半頃に我家を後にしたが、ジジババ(主にババだが)に手を引かせ、あちこち歩き回りたくて、当人も汗だらけだが、
手を引いて中腰でお供をするジジババはもうヘロヘロである。可愛いものだから孫のボディアクションによる要求には、万
難を廃し応じてしまう甘いジジババをよく知っており、オッパイ以外の要求はジジババに来る。
 ものぐさ親爺も孫には勝てず、右ひじ、右ひざに膏薬を張りながら頑張った。疲れた疲れた・・・。
 凄まじい蒸し暑さの山里だが、大日は見えない。


 手を引いてやると、よたよたと歩き回る。ジジに向かって手を貸せの合図。
 

 手あたり次第にモノを口に入れる。爺の携帯ケースはボロボロ、マウスもクリックボタンをかじられた・・・。
 

 晴れていれば快適な山歩きが出来たこの週末だが、雄山山頂ライブカメラの今朝はガスで視界が10m程しかない。
 


8/24
 台風が日本列島を横断し、日本海に抜けた。その所為で山里も昨晩は風が強く、家が揺れるのを感じた。
 9:00過ぎにはその風も、大方治まったが、気温が上がりクーラーはつけっぱなし。こんな時に停電にでもなると大変だ。
 この台風のせいか、なんだか妙に体がだるい。気圧が下がっているところに暑いからだろう。親爺だけではなくオカカも
一緒で、昨夜は眠れなかったそうだ。耳が遠いせいか、長い山小屋暮らしで強風に慣れているからか親爺は眠れたが。
 まあ、とにかく涼しい日の訪れを待ち焦がれる親爺である。
 ピンボケ写真だが峻険な剱岳北方稜線。


 一昨日の剱岳。


8/23
 9:00頃に黒部の孫宅に着いて、3時間ほど孫と遊んできた。11:30頃からお眠で、12:00過ぎにお昼寝したので、その隙
にそっと帰路に就いた。間もなく11ヵ月の孫は、もう数歩は歩く。手を取ってやると部屋中を歩き回り、ついて歩くジジババが
降参してしまう。後追いもするようになったので、寝ている間に置いてくるしかない。後ろ髪(かなり薄くなっている・・・)を引か
れる思いで孫宅を出てきた。
 帰り道、滑川市から上市町に入るころ、剱が目の前に現れた。親爺が見慣れている剱の裏側で、酷く険しく見える。
 下界も稲穂が色づき頭を垂れ、里芋も収穫を待つ時期になった。その奥に剱が聳える。


 親爺がいつも見ていた剱は上の写真の裏側(別山尾根側)。山頂にいやらしい雲がかかった昨夕だ。


 下界から見上げる剱、二景。
 


8/22
 朝の番組では、殆どのテレビ局で昨日の高校野球決勝戦の話題が取り上げられている。しかも優勝校よりも、準優勝と
なった、秋田県の金足農業高校にスポットが当たった報道内容が主だった。
 優勝校は常勝最強チームである。日本全国から優秀な選手を集め、恵まれた施設で最高の練習をしている。方や準優勝
の金足農は県立高校で全員が地元の選手たちである。さらに優勝旗が行った事のない東北秋田の学校。もうこうなると日本
人の判官びいきは止めるすべもなく発揮され、ほぼ全国の9割が金足農を応援していただろう。
 かく云う親爺やオカカもその判官びいきのミーハーであるし、我が北陸富山も優勝旗が来たことのないエリアである。
 が、結果は大差がついた。それでも金足農の選手たちを称えるに吝かではない。もちろん相手の桐蔭の選手たちも見事。
 桐蔭で酷く印象に残ったのがショートに入っていた根尾選手。この選手は打って良し、守って良し、更に投げて良しで、素晴
らしい選手である。そして何と岐阜は飛騨古川の出身。スキーでも中学時代に全国大会を制覇し、海外試合に出場した実績
を持ち、学業も常に最高水準にあると云うスーパーマンである。世の中にはこう云う人もいるのだな・・・と感心した。
 若い頃は全く興味のなかった高校野球も、最近は楽しみに見る様になった親爺だが、プロ野球はいまだに全く興味がない。
 別山乗越の空に虹がかかった。昨日、トモちゃん撮影。


 山も秋めいてきた。


8/21
 8月も三分の一を余すばかりとなった。時の流れの速さを痛感する。
 折角涼しくなったと喜んでいたが、暑さがまたぶり返してきた。今朝一番で川向かいの村の小見へ散髪に行って帰宅す
ると居間はもう暑い。オカカも買い物に行って留守だったから冷房も切ってあった様だ。慌てて戸を締め切りエアコンを入
れた。寒いのも嫌だが、暑いのはもっと嫌だ。
 昨日はオカカと二人高校野球を観戦。今日は勝ち残った秋田の金足農業と、3回戦で我が郷土代表の高岡商業を破っ
て勝ち上がった、大阪桐蔭が決勝戦を行う。13:50試合開始だそうで、今から楽しみにしている。
 床屋からの帰り道、真っ黒な夏の立山を見上げた。


 我が家の入り口の石段わきにはバラの垣根がある


8/20
 今朝も涼しい朝だ。空を見上げたら秋の気配がする。
 とは言えまだ八月、天気予報でも暑い日がぶり返すと言っているのを聞いて、親爺はげんなりしている。
 今高校野球の準決勝が始まった。金足農業VS日大三高で、秋田対東京と云う図式だ。
 日本人の心情とすれば判官びいき、何となく金足農業を応援したくなる。もちろんミーハーの親爺とオカカである。金足
農業を応援している。
 もちろん勝敗は時の運。勝った負けたに拘る気は毛頭ないし、日大三高の健闘も心から祈る。
 若人たちの負けて涙する姿、勝ってまた涙する姿が実にうらやましい。前途洋々たる若人の元気に、せめてテレビを通
してでも肖りたいものだ。


 一昨年まで親爺が毎朝見て居た景色だ。今はただ懐かしい。



8/19
 今朝も涼しく、気持ちの良い朝だ。
 昨日、土曜日の立山も一日最高の登山日和だったようだ。
 それでも山小屋で宿泊する登山者があまり多くなかったのは、たぶんお盆明けの週末だったからだろう。中高齢登山者は
帰省してきた子や孫の世話で疲れた体をこの週末にゆっくり休め、来週あたりりに立山を目指す。だからこの夏山の最後の
賑わいは次の週末となるだろう。
 昨夕の剱御前小舎から望む夕景である。もちろんトモチャン撮影。


 孫が初めて靴を履いて、伝い歩きの練習をしたそうだ。 こんな爽やかな空の下で、黒部も快適な天気だったからだろう。
 


8/18
 今朝も気持ちの良い朝だ。気温は室内で21℃、暑さに慣れた身には肌寒い。大日もすっきり見えており、立山も快晴
なようだ。週末なので車が立山方向にどんどん上がって行く。室堂も結構な人混みだ。
 明日も天気は良い様だから、良い登山が出来るだろう。秋めいた空が広がる山里の朝だ。


 数日見えなかった大日がはっきり見えている。我が家の居間での気温は21℃、クーラーも扇風機も要らない。
 
 


8/17
 今朝は一気に涼しくなった。室温で24℃、湿度44%だから極めて快適で、エアコンも扇風機も要らぬ。
 昨日午後から降り続いた雨で、昨夜は涼しく、窓も締め切った状態で、タオルケットを夏蒲団に変えて休んだ。
 山里はやや雲がちながら青空も広がるが、立山方向は雲に遮られ、何も見えない。でも室堂から上部はやや不安定
ながらも開いている様で、結構な登山者数である。ここ10数年ほども前からははお盆休みを家で過ごし、お盆明けに
入山してくる中高齢登山者が増えている様だ。と云うより登山者自体が圧倒的に中高齢者なのだから、お盆休みは帰省
してくる子供たちや孫たちと過ごし、お盆明けにゆっくりというパターンなのだろう。
 快適な朝だが、立山は見えぬ山里だ。
 

 我が家の庭は花が咲き乱れ、賑やかだ。
 

 上空に広がる青空は、秋の気配が漂い始めた。


8/16
 世の中には何とも奇特な方がおられるものだ。
 山口県で行方不明になっていた2歳に満たぬ幼児を、見事救出された大分の方である。
 65歳の時に、鮮魚商を引退され、その後はボランティア活動を通し、社会貢献をされていて、現在78歳になられている。
 テレビで見ると、鍛えこまれた身体は、そのお年を感じさせない。今回の捜索への参加もあくまでボランティアである。そし
て行方不明になっていた幼児を発見されたのだ。
 インタビューで、「孫を探す爺さんの気持ちで探した。」との言葉に親爺も涙腺が緩んだ。お見事である。
 ボランティアは見返りなど一切求めぬ奉仕活動で、食事、寝泊まりも全て自分で賄う事だと言い切る78歳。
 その素晴らしい生き様に脱帽である。そして幼い命が無事救われたことが無性にうれしく、又涙腺が緩む親爺である。
 山里もお盆が終わった。オカカと二人墓参を済ませ家で一休みしている。
 立山も雨模様。登山者も減った。
 今にも降りだしそうな山里だ。


 お盆に長女夫婦と一緒に我が家に来ていた孫。よちよちと伝い歩きをするようになった。
 テレビの画面に大好きなカエルのアニメが出るとそれを捕まえようとするのか、つまだって手で画面を叩きまくる。
 何とも、することなすこと全てが愛らしい・・・。


8/15
 お盆の休みもいよいよ終盤だ。
 天気が又良くなって、でもそれに暑さも付いて来たので親爺はやや閉口気味。
 今日は末娘が勤務地の松本に帰る。それを送って親爺とオカカは富山駅まで出るので、その足で高岡のオカカの実家の
墓参をしてくるつもりだ。
 暑い日なので、時間に余裕をもって一走りしてこよう。
 立山もまだ幾分不安定ながら、ガスは切れている様だ。


8/14
 昨日は午前中結構な雨だったが、夕刻にはすっかり上がり、山里のショウライ様迎えもスムースに行われた。
 我が家では、長女の婿に松明を頼み、長女三女がお供でショウライ様を出迎えた。親爺とオカカは孫と一緒に家でお迎え
することにした。
 久々に賑やかな食卓になって、親爺は特製つけ麺造りに大わらわ、オカカは大きな春巻きを17本も揚げた。
 食後ショウライ様を迎えに前述の3人が出発。ハネアリの異常発生で、網戸もくぐって入り込むので、明かりをつけられぬ。
 うっかり明かりをつけて、網戸だけにしていた座敷は侵入した虫で閉口。殺虫剤をまき、掃除機で掃除する羽目に。
 ドタバタやっているうちにショウライ迎え出発。
 長女夫婦、三女のお陰で無事、我が家の仏壇にご先祖様方をお迎えした。


           孫も浴衣でショウライ様をお迎えした。
        

 立山では漸く空輸作業が始まった。    来日中のサンゲがひょっこり剱御前小舎を訪ねて来たそうだ。
 


8/13
 朝起きた時には青空も見えており、昨夜から立山駅を目指す車の音がしきりにしていたが、今朝の立山はガスで雨も来
そうな不安定な空模様だ。今日からはお盆の休暇が始まり、立山もかなりの人混みとなっているが、登山をされる方は天候
の急変に注意いただきたい。
 山里も雨が降り出した。
 オカカは早朝から今宵の準備に大わらわ。ショウライ迎えがあり、長女夫婦も孫を連れて来るし、三女も来ている。
 ショウライ迎えは松明を持って、墓までご先祖様をお迎えに行く。それが簡略化されたのが各屋の門口で炊く迎え火なの
ではなかろうか。詳しくは知らぬが、我が山里ではショウライ迎えとして、未だに松明の列が各戸の墓まで続く。
 今宵は我が家も久々に賑やかになる。
 立山の落日だ。残念ながら昨日ではなく、数年前の夏のある日の写真である・・・。
 

 仏壇の前にも、ショウライ様をお迎えするお供え物が並んだ。



8/12
 群馬のヘリコプター事故は最悪の結果を迎え、9名の尊い命が失われた。冥福を祈るのみ。合掌。
 今日は又青空が戻って来た山里で、親爺はエアコンを入れた部屋から出ぬようにしているが、立山は弥陀ヶ原までは
晴れているものの、室堂から上はガスに覆われている様だ。
 本来なら一番込み合う時期なのだが、聞くところでは今シーズンは登山者が少ないとの事。これだけ続いた晴天にも
関わらずである。下界の猛暑や、自然災害が影響したのかも知れぬ。
 昨日末っ子(三女)が勤務先の松本から帰ってきた。信州大に学び、そのまま信大職員になって、文科省の研修員も
二年間経験がある娘だが、親爺が剱御前小舎現役の頃、唯一10日ほどのアルバイトをした経験も持つ。三人娘がいて
剱御前小舎の生活経験があるのはこの末っ子だけである。
 青空が広がり陽も射しているが、大日も上部は見えない。


 数年前の今日。日の出頃の剱。


8/11
 大きなヘリコプター事故が起こった。群馬県の災害ヘリの墜落事故である。詳細は未だ殆んどわかっていないが、9名
の搭乗員の中4名の死亡が確認されたそうだ。
 これは他人ごとではない。親爺たちも山でずいぶんヘリコプターの世話になっている。
 しかも、今回の群馬県防災ヘリは、東邦航空がその運用を委託されていたという事を聞いてまた驚いた。
 親爺たちがお世話になっている航空会社も、東邦航空だったからだ。
 春先入山前の偵察飛行や、山小屋生活最後の7~8年は入山、下山までもヘリに頼っていた親爺である。しかも東邦
航空松本支店の皆さんとは友達付き合いで、言いたいことを言い合って仲良くやってきた山仲間だったから、かなりショ
ックも大きい。
 航空機事故はその発生頻度についていえばかなり少ない。が、いったん発生すると直ちに死亡事故につながる。だか
ら東邦航空でも様々な安全啓もう活動をしていたし、荷受け時にヘリの誘導作業などに携わる山小屋従業員もしっかり
教育を受けたものが対応することになっていた。
 悲しい事故だ。亡くなられた方々のご冥福を祈り、残りの搭乗員の皆さんの無事を祈るのみ。
 一昨日の剱夕景。
 トモちゃん撮影。


 親爺が毎日見て居た景色だがもうこの景色を見る事は無いだろう。剱御前山だ。


8/10
 初月もいよいよ半ばに差し掛かってきた。間もなくお盆の休暇が始まる。
 今日の立山は生憎の曇天でガスもかかっている。
 とにかく7月からこっち、下界は猛暑日が続き、立山も台風などの影響を幾らか受けた日は有ったが、晴天続きだった。
 が、登山客の姿がかなり少ない様だ。
 昨日一寸用事があって、現剱御前小舎親爺のマー君と電話で話したが、立山のメインコースにある一の越山荘ですら
登山客の少ないことに驚いている風だ。
 観光客は確かに増えているのだろうが、山小屋を利用するような登山客の姿が、この晴天続きにもかかわらず少ない
のだそうだ。
 親爺の過去40年の山小屋生活では、登山客の数と晴天日数は正比例していたと記憶するが、何故だろうか。下界の
猛暑日連続が影響したのだろうか?
 昨日トモちゃんが送ってくれた、御前山から見た夕景。こんな夕日の翌日は晴れるものだが・・・。


8/9
 台風の影響かも知れないが、立山も山里も昨日とほとんど同じ空模様だ。立山はやはり弥陀ヶ原の下に雲海が広がり、
そこから上は好天に恵まれているし、山里は不動の山にまでガスがかかり、涼しいがじっとりと湿っぽい天気となっている。
 早く暑くなったせいで、まだ8月のお盆前だが、何やらとっくにお盆を過ぎ、8月下旬になっているような気分だ。
 今朝の山里はこんな感じ・・・。
 クーラーは使わず、室温は25℃で、湿度は78%だが、暑くないので快適だ・・・・・。


 立山は弥陀ヶ原の上から別天地。剱も顔を出している。


8/8
 ここ3,4日、山里の朝晩は随分涼しくなった。もちろんこれですんなりと秋に向かうとは思えぬ。未だお盆前だ。
 だが、梅雨明けも暑くなるのも、随分早かったこの夏である。涼しくなるのも早くなって当たり前だと思う。と、親爺は希望
的観測をしている。まあ当たるも八卦当たらぬも八卦程度の話である。
 山里は今日、雲海の下に入っている。立山弥陀ヶ原の下に雲海が広がっているのだ。
 立山は弥陀ヶ原から上はほぼ晴れており、登山日和となっているが、この後台風の影響で大気が不安定になるかも知
れない。お盆前なので比較的登山者も少ない時期だが、どんな天気でも急変するのが山の天気だ。
 別山周辺にもよく見られるコイワカガミだが、その小さく可憐な姿は美しい。


8/7
 今親爺とオカカは、高校野球をテレビ観戦している。富山代表の高岡商業が、佐賀県代表の佐賀商業と対戦している。
 今のところ、HRで一転先取しているものの、実力はトントンと云った処で、華やかさはないが面白い。
 せめて一回戦を勝ち越せば面白いのだが、なかなか勝てぬ北陸勢、試合を眺めよう。
 山里は朝からガスがかかり、涼しい。立山は中々良い天気の様だが。
 甲子園の試合は猛暑の中、高商ピッチャーの足がつった様だ。試合が中断している。


 大気はやや不安定ながら、立山の天気は決して悪くない。


8/6
 9:00現在山里は暑い雲に覆われ、今にも降りだしそうだ。例年ならあまり歓迎せぬ雨だが、連日の晴天猛暑に干上が
りそうな今年の夏だから、この雨空は大歓迎だ。まだ降っておらぬが早く降りだしてほしい。
 昨日、山形では大雨で、河川も随分暴れた様だ。親爺もオカカも年に一度は必ず訪れる程大好きな山形の事、心配だ。
 山里は昨夜もエアコンなしで過ごせた。窓を開け放ち網戸にすれば十分快適に眠れる。朝方は寒い程になる。こんな状
態が三日も続いているのだから、やはりこの狂ったような暑さの夏は、例年より早く秋にバトンタッチするのだろうと、可笑
しな希望的天気予報をしている親爺だ。
 御前山三角点手前の小平から剱を眺める。


 ツガザクラが草陰に咲いていた。実につつましやかで可憐である。


8/5
 今日も良い天気で、立山駅を目指す車のおとが昨晩から一晩中止まない。ここ二日ほど、夜間が涼しくなって、窓を
開けて網戸で過ごしているから、余計に音も入ってくるのだろう。
 天気は恐らく今日一杯は持ち、立山の山小屋にも満遍なくお客様が入ってくれているだろう。登山日和と云うにはやや
暑すぎるかもしれないが、晴天の登山は快適だ。
 山里の今朝は涼しく快適だったが、9:00現在室温が29℃を越え、今エアコンを入れた。
 トモちゃんが送ってくれた立山リンドウの写真が、エアコンから流れ出る涼風に、ハイマツや地獄谷の硫黄の匂いを混ぜ
た、立山の匂いを加えてくれる。


 別山山頂の御社付近のチングルマお花畑。


8/4
 これだけ晴天が続く立山なのに、七月最後の週末は台風騒ぎに影響され客足は半減した。さて今日は八月最初の土
曜日で、天気も良く、台風もまだ来る気配はない。昨晩から一晩中、朝を過ぎても、立山へ向かう車の音が続いていた。
 今日は恐らくこの夏一番の入れ込みとなる立山だろう。何せ今が一番の稼ぎ時だ、奥地に山小屋にも人は入る。
 心平の真砂沢ロッジ、精々入っても20名あまりだが、どんどんお客様に入ってほしいものだ。
 昨夜、我が山里芦峅寺は一気に涼しくなった。窓を全開にして扇風機を弱く回しておくだけで、肌寒い程に気温が下が
ったのだ。室温で23℃足らず、外気温は22℃無かっただろう。
 2階寝室も窓を開け網戸だけにし、蚊取り線香を炊いて休んだ。立山に向かう車の音が少しうるさかったが、エアコンは
全く使わなかった。夜半に寒くなりオカカが窓を閉めたが気付かず6:00頃まで寝た。
 一気には行かぬだろうが、暑さもこれからは早めに収まって行くだろう。
 親雷鳥とヒナ2羽は見えるが、後はどうしたのだろう・・・。


 我が孫ヒナは昨夜、浴衣風の甚平を着せてもらい、花火大会に行ったそうだ。まだあまりわからないようだが怖がりはしな
かったとか。帰宅して遊び始めた格好は少し疲れ気味・・・?
 


8/3
 昨夕から次女夫婦が来ている。二人とも勤務の都合でお盆前に夏休みとなった様だ。で、昨日は同じく夕刻に、フットワ
ークの極めて良い長女が孫を連れてやってきた。久々に顔を見たかったし、大きくなった娘も見せたかったのだろう。
 次女夫婦は5月以来だったが、元気そうだ。孫は少し人見知りするようになっていて、次女夫婦が抱っこしようとすると泣
き声を上げるが、歩行器に乗せて自由にさせておくとそこらを縦横に動き回り喜んでいる。
 皆の視線が自分に集まっていることが分かるのか、やや興奮気味で、ジジババには抱っこを要求する。いやいややはり
孫中心になってしまう我家である。
 夕食後、長女は孫を連れて帰宅。見送り時に、ブヨ(蚋、我が山里ではオロロと呼ぶ)が多く発生しており、長女の車に飛
び込んで一騒動。親爺は今年初めて足を喰われた。幸い寝ていた孫も、長女も大丈夫だったそうだ。オカカ曰く「一番喰わ
れてもいい人が喰われてよかったわ。」お陰で親爺は一晩中喰われた脚がかゆくて閉口した。
 別山の稜線上に咲くチングルマの一叢。


 ヘリがガスを縫って山小屋の資材を運ぶ。


8/2
 昨日の夕方突如心平が訪ねてきた。7日のヘリで荷上げする資材を買いに来たとの事。かなり疲れている様子だった。
 玄関での立ち話だったが、先の台風で小屋の屋根をやられたそうで、芦峅寺の山里は立山に遮られ、全く風はなかった
のだが、真砂沢は40m/sほどの突風が吹いて大変な目にあった様だ。
 モニタリング用のエアーテントもエアー漏れで使用不能になり、かなり大きな課題提供は出来るが、ロッジでは使えなくな
ってしまったとの事。客足も伸びず、まあ今のところ散々だったそうだ。
 しかしNHKの取材クルーの予約が入ったりと明るい話題もあり、これから客足が伸びる事を期待したい。
 山小屋と云うのはそんなものだ。「これからが勝負だぞ!」と気合を入れておいた。
 なーにくよくよせずに能天気に構えてやっていれば良い日もやがて来る。
 利口では奥山の山小屋などやってられない。頑張れ心平!!


 五月に挙式した次女夫婦が、勤務の関係で一足早い夏休み。今日二人でやって来る。で、親爺とオカカは張り切って、二人の好きな料理を
仕込んでいる。親爺の分担は「中野大勝軒風つけ麺」と印度カリー、チキンチリ。オカカは大量のエビフライ。
 親爺、朝から汗だくでスープを仕込み、カリーも頑張って仕込んだ。長女も孫を連れて、次女夫婦に会いに来る予定だ。
 


8/1
 7月の晴天日が多く、それも殆どが猛暑日だったものだから、今更8月で盛夏に突入などと云われても困ってしまう。
 暑い日々は十分過ごして来たから、そろそろ秋風に立ってほしい気分なのに、これからが夏本番などとは堪ったものでは
ない。今朝も9:00前からクーラーを稼働させ、涼しい居間から極力出ないようにしている。
 立山からは涼しい便りも届くが、涼を求めて山に行く等と云う考えはお客様のもので、山小屋親爺を引退したとは云えそん
な気持ちにはならない隠居親爺である・・・。
 さて8月葉月も始まったばかり、何を言ったところで暑さは未だ続くそうだから、精々体調管理に気を付けて、人に迷惑だけ
は掛けぬようにせねばなるまい。
 まだ雪の残る山の景色を、何時ものようにトモちゃんが送ってくれた。薬師が遠く見えている。

 
 コイワカガミはやや高所でも良く咲いている。親爺はこの小さな花が大好き。ゼンテイカ(ニッコウキスゲ)はやや低地に多い
が、朝日に花開き夕日に花落とすと言われる。花も今が盛りだろう。
 


7/31
 集中豪雨による大水害やら、変なコースを取った台風12号やら、そして何と言っても異常な猛暑日が20日前後も続いて
いるこの7月であるが、いよいよ本日はその最終日。
 明日からは8月、いよいよ夏本番と言いたいが、もうとっくに暑さは夏の盛りだし、そろそろ夏には終わってもらわぬと体が
持たない。
 「こんな年はお盆前後には秋風が立つ」と、親爺は思っているのだが、週間予報や十日間予報を見ると、最高気温が30℃
を下回るという予報にはまだお目にかかっていない。
 今朝はどんよりと曇り大日も見えなかったが、今は青空が広がり陽が射して来た。7月最終日も暑くなりそうだ。


 御前山山腹のちんぐるまも花を落とした。


7/30
 台風12号の影響は直接には殆どなかった立山だ。だが、変な予想も出来ないコースを取り、大騒ぎだった所為で、予約
も半分以上がキャンセル、天気も天狗から上あたりはガスで、雨も降った。
 台風が通り過ぎた後の、昨日はフェーンに見舞われ、我が山里も35℃を超える猛暑に見舞われた。標高400mを超える
山里での35℃は一寸記憶にない。町場はそれよりさらに高かった様だ。
 昨日は雄山神社夏の例大祭二日目。一昨日は村内を巡った神輿も、二日目は神社ないだけだが、もう神社まで足を運ぶ
気にもなれない。
 山桜会(学習院山岳部OB会)主催の板倉祭が板倉さんの碑の前で行われたが、親爺はこれも幹事氏に電話で連絡し欠席
させて頂いた。丁度長女の婿殿が、二人をで迎えがてら我が家に来ていたからだ。
 猛暑日はまだ続くとの事、早く秋の涼しさが来てくれることを待ち焦がれる親爺だ。
 立山に突如訪れた晴れ間。フェーンにうだる富山平野が見えた。昨日午後、トモちゃん撮影。


 花は元気に咲き乱れている。 夏祭り初日の神輿行列の露払い(天狗)に抱っこされ大泣きする孫。10ヶ月だ。
 



7/28
 招かざる客、台風が刻々と近付いて来る。予想進路はやや外れはしたものの、その影響が出ている様だ。
 2週間以上続いた晴天猛暑の日々が一転、今朝は朝からどんよりと曇り、先ほどからぽつぽつ雨が降って来た。折角
の、何時もなら一番賑わう週末に、台風の心配とは何とも情けない。親爺もこんな経験は何度もしているが、満員御礼の
はずが90パーセントキャンセルなど、山小屋の経営者にとっては笑えぬ話となる。
 今や隠居の身の上、そんなことを心配することも無いのだが、何やら心騒ぐのである・・・。


 今子供神輿が通り、オカカが外に出てご祝儀を渡してきた。すっかり少年になったヨータロー(年長さん)が、コーラーを
飲みながら「コーラーは最高!」と背伸びしていたとの事。まばらながらまだ少し子供がいる我が山里だ。
 


7/27
 今朝は朝から日が陰っていて、比較的涼しい朝だ。台風の進路が気になるが、当初は富山直撃の予想が、随分それて
天気予報も変わってきた。
 28日の土曜日には小雨が少しぱらつき、29日の日曜日は一日晴天となっている。
 早々とキャンセルが入った各山小屋だが、これはちょっと様子が変わってきて、飛び込みのお客様がどんどん増える事
になるかもしれない。
 今シーズン一番の稼ぎ時のこの週末、台風の気まぐれな動きに目が離せない。
 立山は盛夏の、明るい日々が続いている。


7/26
 身体が大分暑さに慣れた様で、親爺の衣装もTシャツに短パンと、最もシンプルな夏姿に定着した。
 暑さも中々衰えぬが、まあ人間の体も中々うまくできており、順応できるようになっている様だ。が、体力など全く自信が
ない親爺、精々熱中症などにならぬよう用心だけはせねばなるまい。
 御前山から見る雄山の稜線と浄土、竜王。
 実に涼し気な山の眺めだ。
 

 剱御前小舎の裏を登り、別山へと続く稜線に出る。別山山頂の御社を向かって右に折れ、下れば雄山に続く稜線へと出る。



7/25
 昨日、今日と雲が日光を遮る時間が多く、我が山里は幾分過ごしやすくなっている。
 今朝も、8:40の室内温度が27℃で、まだクーラーは使っていないし、一昨夜、昨夜と二晩続けてクーラーの世話になら
ずに眠ることが出来た。
 昨夕の別山乗越からの夕景を、トモちゃんが撮影して送ってくれたが大日の裾は雲海に覆われている。と云う事は山里
などはこの雲海の下で、直射日光が遮られていたという事だ。
 午後は曇りだった昨日、夜も気温が下がり寝やすかった。


 富山平野の真ん中は殆どすっきり開いているが大日の足元にあるわが山里などは、未だ雲の下。


 先の日曜日、ママと一緒にパパの事務所(旅館の方)へ出かけた孫はパパのデスクでお手伝い。
 大人のすることはに何でも興味がある・・・。


7/24
 夏は暑いものだと昔から決まっているらしいが、今年は「生命に関わる危険な暑さ」と云う表現が流され、何とも物騒な
暑さがあるものだと、親爺など驚いている。
 以前は、暑さを避けるためにクーラーを稼働し、そのクーラーから排出される熱が都市部の猛暑の原因の一つだから
設定温度を28℃にせよとか、クールビスなる半袖スーツなどが現れていたころは、クーラーなど使うから暑くなるのだと
云わんばかりの、もっと環境に配慮し、節電に心がけよとの風潮だったはずだが、今年はクーラーを使い熱中症になら
ぬよう自ら心がける事が推奨されている。その所為で電力不足にならぬか、環境破壊に拍車がかからぬか等と云う話は
殆ど出てこない。
 まあ、そんなことをぼんやり考えながら、早く涼しくなれば良いなとばかり思っている親爺だが、せめてクーラーの稼働時
間を幾らかでも短くしようと心掛けている。
 冷房などとは全く縁のない世界の風景だ。
 

 カモシカ被害を免れた桔梗が咲いている。 午前中は開けられぬ東向きの窓に吊るされた風鈴は、夜だけ風に鳴る。
 


7/23
 毎日暑い暑いとぼやくのが、ここ10日間余り続いている。
 今この絵日記を振り返ってみると、雨が降らない日が2週間ほど続いている様だ。まあ、親爺の日記は不正確だし、記憶
などハナから当てにならぬので、ヨウダと書いておいたが、夕立すらないのが恐ろしい。
 流石の山里だが、夜もムッとした暖気が漂うようになったが、標高が1000mの軽井沢すらクーラーが要るとか・・・。
 さて、いくらぼやいても涼しくならぬのは良く分かったが、せめてこんな写真はいかがだろうか。
 標高2000m超の早月小屋で、日中25℃以上になったそうだが、剱御前小舎の建つ別山乗越は2750mで、流石に15℃
を超えることはない・・・はずだったが今はどうだろうか?


 雪崩で、風呂棟を吹っ飛ばされた真砂沢ロッヂ、早速エアーテントを利用して風呂を設置した。以前のモノより快適なくらいだそうな。
 災害現場での利用も視野に入れた製品である。良いモニタリングが出来るだろう
 


7/22
 8:30現在、居間のクーラーを入れた。こんな朝からクーラーを使うのは、我が山里では珍しい。
 猛暑続きの日が続くが、一昨日辺りから夜になっても戸外の大気は涼味を持たず、ムワーっと暑苦しいままだ。明け方に
漸く涼しくなるが、6:00になるともう大気は太陽に熱せられ、気温は急上昇、9:00~10:00にはクーラーを入れぬと暑苦
しさを覚えるようになる。が、昨日、今日と日々クーラーを入れる時間は早まっている。イヤイヤいつまでこの猛暑は続くのだ
ろうか。堪らない。
 今朝も眩しい朝日が頭上に登ってきた。
 

 遮光カーテンで陽射しを遮っていても、気温はぐんぐん上がる。8:00には室内で29℃・・・。山里でさえこうだ。
 

 剱沢三田平からハマグリ雪渓と別山乗越を見上げる。きっと涼しいだろう。


7/21
 昨日は黒部の孫に会いに出かけた。少し腹を壊し、下痢が続いているという事で心配だったからだ。
 元気もあるし、食欲もあるとの事だったので、さほど心配はしていなかったが、お尻がただれて痛がるらしく、オカカが電話
で色々なアドバイスをしていたし、長女は長女でネットをフル活用、キッチリとした対応をして、ただれも殆どよくなっていた。
 ジジババが着いた時は丁度お昼寝中だったが、すぐ目を覚まし、ジジババを見つけて嬉しそうにはしゃぎだした。機嫌も良
く、抱っこするとしがみ付いてくる。
 ジジババが子守と留守番をしている間に、ママはお出かけし、たまっていた用事を、小一時間で片付けてきた。
 孫は表情も豊かになり、意味不明の言語?で何やら喋りまくり、面白い。伝い歩きが達者で、数秒なら手放しで立っている。
時間はあっという間に過ぎて、14:00頃に帰途に就いた。僅かに後追いするも、未だごまかしがきく。
 剱岳側から剱沢を俯瞰する。別山がゆったりと横たわる。

 


7/20
 今朝は涼しいうちに、トモちゃんと森爺さんがちょっと立ち寄ってくれた。しばし馬鹿話。山の話に花が咲く。
 それにしても今日も暑い。8:00前にこれから入山する二人は暑さを避けるように出発していった。まだ若い知ちゃんは
ともかく、70歳で山歩きを続けられる森さんには感心。体型も若い時のままだし、酒タバコも一切やらぬし、適度な運動は
欠かさないらしい。これだけしっかり体調管理で来ている人は、残念ながら我が山小屋親爺仲間にはいない。大概が親爺
の年齢では隠居の身、あるいはそれに近い・・・。室堂周辺の連中はまだ頑張っているが。
 今朝はそんな訳で、朝から山の話で元気が出たが、二人が出発し、だんだん気温も上がってきたので、親爺も予定通り
黒部の孫に会いに出かけよう。
 一昨年の今日、親爺が写したチシマギキョウ。
 

 暑いので昨日の昼はこんな冷やし茶漬けを頂いた。
 冷飯に昆布、青唐辛子の佃煮、辛子明太載せで、冷えた番茶をかけた。


7/19
 今朝も暑い夏の朝だが、幾分朝晩の暑さは収まって来たようだ。
 とは言え、今朝も起きて、大日が真正面に望める2階親爺部屋の、矢鱈大きな窓を開けてみるとモワッと暖かい空気が
入り込んで、戸外の家々の黒瓦に、ピカピカと日の光が当たり弾けている。我が家の庭を見下ろせは、薔薇が垣根一杯
に咲き誇り、実に夏真っ盛りの情景がそこに広がっている。
 それでも体がずいぶん暑さに慣れた様で、暑いが当たり前になって来た。だから殊更暑い暑いを連発することも無く、熱
中症に遣られぬよう、日向は避け、水分を補給し、亀のようにしか動かないで、何とかこの熱帯の日々をやり過ごそうと云
う覚悟ができたと云う事だろう。
 この瓦の照り返し、夏だ。


 あまりの急激な気温上昇に、むせかえる山里の今朝。


7/18
 何と暑い日々だろう。7月末から8月半ばまでのあの暑い日々が、前倒しで今到来している様だ。
 今日は親爺も通院日で、連休明けで超混雑する医院へ出かけ、お盆休みがあるので6週間分の薬と、血液検査や首部
のエコー検査を受けてきた。この暑いのに、沢山の患者さんが詰めかけ、病院ばかりが大繁盛なようだ。
 トモちゃんは休暇で、山を下りて暑さに参っていると思いきや、白山の方へ駆けあがって悠々と山歩きを楽しんでいるら
しく、立山下山前に剱にも上って行ったようだ。
 で、剱山頂の連休明けの写真を送ってくれた。いつもは人でごった返す夏の剱山頂も、連休明けは流石に静かなようだ。


 ミンマは今近くの建設会社の研修生として頑張っている。母国ネパールでもこちらで学んだ様々な技能を生かし、重機の
オペレーター養成学校を開き、軌道に乗せている。頭の良い明るい好青年、近頃パパになったと報告に来た。お土産はミ
ンマのボスである、ネパール支店の大御所、ハクパからのプレゼント。高級な紅茶葉だ。かおりが高い。
 


7/17
 三連休が終わったが、暑さは続いたままである。一寸外へ出るだけでも大変で、軟弱な親爺などほぼ24時間クーラーの
世話になっている。寝室もタイマーで22:00にはクーラーが稼働し始めるのだ。
 食べるものもかなり偏って、先ず熱くもさもさしたものはいただけない。冷たくするっと入るようなものばかりが美味しくて、
冷たい麺類や、スープ、お茶漬けなどが日常の食となっている。
 たまの外出で目にする、道路工事現場の誘導員の方は、この炎天下でも実に頑張っている。大半の方が真っ黒に日焼け
していて、年齢もかなり高そうなので、大きなお世話かも知れぬが心配になる。いやご苦労様です。
 もちろん世の中には、炎天下で働かざるを得ない人が沢山いて、先の水害の被災地などではボランティアの皆さんの活躍
も素晴らしい。熱中症にはくれぐれもご用心の程。
 三連休が終わり少し静けさが戻った立山だ。



7/16
 暑い日が続く。確かに7月も半ばを過ぎたが、二週間ばかり時期が早いように感ずる。
 三連休は今日が最終日。この三日間立山も良く晴れ、多くのお客様が山を楽しんだ。17:00現在、登山を終え帰路に就
く車の音が絶えない。孫を連れ、立山駅付近までドライブして来たが、駐車場もすごい車の数で、一番遠くの車は、河川敷
駐車場のはずれ600m程も先で、そこまでびっしり詰まっていた。
 事故のニュースは入ってこない。大きな事故は無かったのだろう。有難いことだ。
 それにしても暑くて・・・・・こんなものが食べたくなる。


 爺は元気な孫と遊んだが、エアコンの利いた部屋からは出られなかった。


 山も少し静けさを取り戻した。


7/15
 連休中日の今日も快晴だ。
 立山も昨日から好天に恵まれ、今シーズン一番の賑わいとなっている様だ。天気が良くなったので遅れに遅れていた空輸
作業も無事終了した。
 まだ立山方面では大きな事故も起きていないようだが、好天に恵まれすぎるとついつい無理をしてしまい、思わぬところで
電池切れ(突然の体調不良)して行動不能になったりすることも間々あるのでご注意いただきたい。
 早出、早着きが登山の鉄則。慌てずゆるゆる山を楽しんでいただきたい。


 昨夕の落日もきれいだった。


7/14
 カモシカが我が家の庭に入り込む。どうも桔梗の花や、つぼみがお目当ての様で、二度ばかり親爺も気付いて、小石をぶつけ
たり、玩具のエアガンで威嚇したりして追い出したが、逃げる姿は足が少し不自由なように見えた。黒い中型のカモシカで、ひょっ
とすると未だ成獣ではないかも知れない。
 いくら芦峅寺の山里のこととて、親爺が子供の頃には、カモシカなど奥山に入らぬと見られなかったし、猿もまたしかりである。
 もう30年位前からだろうか、猿の被害が増え、奥山の山林もカモシカの被害が出始めた。当時銃猟をしていた親爺たちも害獣
駆除で、頭数制限はされていたが、猿を駆除したり、熊が出たと駐在所から連絡が入り、駐在さんのパトカーでパトロールをしたり
したものだ。
 親爺も銃の管理が面倒になり、身体も銃猟を楽しめなくなり、還暦前にすべての所持銃を返納した。それは親爺だけではなく、
昔は、芦峅寺だけでも二、三十人いた猟銃所持者もいなくなり、現在は心平を始め三、四人しかいないはずだ。しかも心平が一番
の若者で、後は60代、70代だから、芦峅寺の猟人たちも、お話にもならぬ衰退ぶりである。で、その分カモシカや猿や、近年は
猪や日本鹿までが加わって、その個体数を増やしているし、熊もひそかに増えていると思われる。
 奥山の開発が、獣が人間の生活圏に入り込む理由だとは、机上しか知らぬ学識者や、グリーンピースモドキの自然保護主義者
により定着された固定観念であるが、その固定観念がマスコミやそこに登場するしたり顔の知識人たちによって、事実として今なお
まかり通っている。過剰な保護は、個体数の激増となり、それが自然界のバランスを崩す。
 その結果、街中にクマや猪が現れたり、山里など住人より多いカモシカや猿が我が物顔に跋扈する様になった。
 人間の生活圏に入り込む獣は、駆除すべきなのだ。しかし熟練の猟人が滅亡寸前の今、さてどうすべきなのか?又知識人や自
然保護のスペシャリストが何か考えてくれるのだろうか。
 一昨日、川向かいの旧大山町地区で、玩具の電動エアガンを使った害獣追い払いの講習会があって、電動エアガンの50%購入
補助が出るというニュースを聞いた。確かに害獣被害防護の一助にはなるかもしれぬが、根本対策には程遠い。
 2/3をカモシカに食べられた我が家の庭の桔梗。親爺も今や玩具のエアーガンで、これに対応するしかなくなった・・・。


 三連休初日の朝は快晴だ。気温がぐんぐん上がっている。立山も快晴である。


7/12
 先ごろ、親爺はベーコンを作り、子供たちにおすそ分けしようとトライした。が、夏場にはあまり本格的な燻製をしたことがなく、
精々土鍋で燻すことぐらいしかしていなかったのに、今回は冬場に凝っていたソーセージ作りで、車庫裏にあるコンクリート土間
の作業場にスモーカーをセットしたまま置いてあったので、そこでやることにした。
 10日ほどかけて塩漬け熟成した豚肉1kgをスモーカーにセット、いつも通り燻しにかかった・・・はずだったが、ここでうっかり。
 なんと肉から落ちる脂受けをセットし忘れ、その場を離れたのだ。近所のひとが、「お~い、車庫からエラク煙が出トルゾ」と報
せてくれた。「おお、今燻製作っとるからよ~。一寸見てくるちゃ、有難う。」と車庫へ行くと確かにいつもとは違う煙の量。しかも脂
の燃える匂いである。慌てて作業場に走り込み、電熱器をまず切った。で、恐る恐るスモーカーを開けると・・・・・。
 折角の肉は黒焦げで、まだ下には脂が燃えている。タオルで火を消し、真っ黒な肉を取り出す。とっさに脂受けの入れ忘れに気
付いたが後の祭りだ。
 と云う事で、ベーコンも惜しいことをしたが、スモーカーも真っ黒にし、たまたま雨の降っていた日なので、外に出し雨に打たせて
おいたのだが、親爺の事そのまま忘れていた。
 それを見つけたオカカが、家の前庭まで持ってきてくれ、今朝は少々小言を喰った親爺ではあるが、手際よく洗ってくれた。
 だからオカカには頭が上がらぬ親爺、益々頭が上がらなくなる。
 とてもきれいになったスモーカーである。


 立山は花盛り。別山の山すそにも花が咲き乱れる。   我が孫娘、離乳食も良く食べ、元気いっぱい。
  


7/11
 梅雨前線が北に押し上げられ、北陸も梅雨明けしたのだが、まだ大気はずいぶん不安定なようだ。
 大豪雨の災害の爪痕が深く残った西日本のエリアは、今度は30数度と云う猛暑に襲われている。片付けもこれからと
云う時だが、この暑さの中、体力消耗は急激に進むだろう。どうぞお気を付け下さい。
 立山の天気もまだ定まらず、晴れ間は出るが長続きせず、空輸作業が送れている様だ。今や引退の身故、親爺が心配
する事ではないのだが、長年の習い性で気になってしまう。
 トモちゃんが今年帰った雷鳥の雛の散歩風景を撮影。送ってくれた。この写真を見ると子供時代の剱御前小舎で過ごし
た日々が甦る。小学生だった親爺の日課の一つに、ハイマツの下の雷鳥の雛探しがあり、見つけると飽かずその姿を眺め
楽しんだものだ。決して雛に手は触れないし、2mは離れていた。鳥の類はひよこすら大嫌いで臆病な子供だったからだが、
まれに砂浴び等している姿に巡り合わせると、実に可愛らしかったものだ。
 場所は言わない。親鳥が傍にいてトモちゃんも威嚇されたようだ。実に実に可愛いく愛らしい。


 我がヒナ(初孫)も実に可愛く、這いまわり、つかまり立ちし、忙しい。立山も花の季節が来ている。
 


7/10
 気付けば7月も、もう10日になった。昨日梅雨明けした富山県地方だが、去年より15日早いそうだ。
 山里も朝から暑い。気温がぐんぐん上がっている。
 雨がたっぷり降りしきった後、青空が広がって気温が急上昇・・・。で、雲表2750mの別山乗越から富山平野を望むと
薄ぼんやりと見えている。
 恐らく湿度の高い空気が平野を覆っているのだろう。
 恐らく別山乗越は別世界。せいぜい15~6℃の最高気温で、涼しいを通り越し朝晩は寒い。
 いやいや、あの冷気が懐かしい。
 親爺、今は下界の人である。暑い!


7/9
 長雨が止み、青空が広がる山里だ。我が家もあちこちの窓を開け広げ、湿気を家から追い出している。
 「特別警報」と云う聞きなれぬ警報が出たが、これは数十年に一度程度の異常気象に対して出される警報との事。あまり
ピンとこない警報だったが、それもそのはずで今回初めて発令された警報だそうな。
 テレビでは、知ったかぶりの芸人上がりやら、机上議論専門の学者崩れが出て、見て来た様な講釈を恥ずかしげもなく繰
り広げている。まあこっちは災害状況が知りたくて見ているのだが、緊迫した報道ばかりが続くと、疲れるから講釈はそんな
緊迫感をほぐす、休憩タイム位に見ておけばよいかも知れぬ。
 真っ青な朝の空に、生き生きと緑を茂らせる木立。暑い夏の朝だ。 


 大日も見えているし、庭の垣根もバラが花盛り。
  

 オカカがプランターで栽培してくれている青唐辛子(辛いはずがあまり辛くない)。 伝い歩きの名人で素早い動きの孫。目が離せない。
 


7/8
 昨日から来ていた孫と楽しく遊んだ。その所為で、午後遅く、16:00過ぎのこんな時間にHPの更新である。
 昨日トモちゃんが、大雨の止んだ立山から、徐々に天候が回復していく様子を撮影して送ってくれた。ひどい被害が
出ている集中豪雨である。立山からの大きな被害情報はまだ届かないからから、大丈夫だったのだろう。
 山里もかなりひどい雨だったが、被害は出ていない。
 全国各地で大災害が発生している。心よりお見舞い申し上げ、犠牲になられた皆様のご冥福祈ります。
 さっきトモちゃんから届いた写真はすっかり天気が回復していた。
 先ずは昨日の写真を。
 剱御前小舎をで、剱沢方面に下る。三田平から剱が見える様になってきた。


 剱沢を下って行き、幕営地に出るとこの天候(昨日)にもかかわらずテントが・・・恐れ入った。
 

 別山乗越に戻り、大日を見るとその先には富山平野が見えていた。漸く天気が戻ってきた。


7/7
 七夕であるが、うち続く雨でとても七夕飾りどころではない様だ。
 我が家も子供たちが小さかったころは、元気だった爺様が、自家の竹やぶから手ごろな大きさの竹を切ってきてくれて
当時玄関先に置いてあった、山水の小さな水槽脇に立てかけておいてくれた。もちろん婆様が「もうすぐ七夕じゃ。タケを
用意しておいて、子供たちに飾りさせんならん。」と爺様を促しての事だった。
 子供たちは喜んで、オカカが用意してくれた短冊やら色紙で七夕飾りを作り、キャーキャー言いながら楽しんでいた。
 子供たちが大きくなるに連れ、そんな七夕飾りもしなくなってしまったが、近所の何所の家にも子供が絶えた今、七夕飾
りはしばし見ていない。
 今日もこれから孫が泊りがけで来るが、来年か再来年か、ものが少しわかる様になれば我が家でまた七夕飾りを作っ
てやって、孫を呼んで楽しませてやりたいものだ、と、親爺はこれを書きながら思っている。
 立山もまだ酷い空模様だ。これは10年ほど前の今日。


山里も相変わらずすっきりせぬ雨空が続いている。
 


7/6
 大雨で、全国で酷い被害が出ている。山里も今朝少し止み間は有ったものの、今は又降っていて、これから午後にかけて
強まって来るそうだ。
 気温も下がり、我が家の居間では23℃で、親爺は作務衣で丁度快適だ。
 今朝から、災害のニュースが流れ見ていたが、突然嘗てのオウム真理教教祖が死刑執行されたとのニュースが入り、全て
のテレビ局がそのニュース一色になった。更にその事件に関連した6人にも死刑が執行されたそうだ。
 あの、禍々しい、サリンガスを使った無差別テロの悲惨さは、忘れてはいけない。多くの若者を洗脳し、宗教集団と云うより
は武装集団に育て上げ、数々の犯罪を起こした親玉とその幹部連である。極刑が適用され当然と考える。
 それにつけても大雨の降り続く、まだまだ警戒が必要な中、あまり聞きたくもないニュースが流れて来たものだ。
 今朝の一時の雨の止み間に撮った一枚。


 昨日、久々にベーコンを燻したが、親爺のうっかりミスで、黒焦げにしてしまった。折角肉はいい具合に熟成し、
塩味も丁度良かっただけにがっかりした。温度調整ミスと、したたり落ちる油の受け皿を入れ忘れた事が原因。
 親爺も一寸惚けてきたか。


7/5
 昨日はずいぶん風が吹いたが、台風の気配はそれだけだった山里だ。
 が、今朝は朝から雨が降り続き、大雨警報が出ている。列島に前線が停滞しているからだそうだ。気温は室温で24℃で
随分過ごしやすいが、湿度が高くじっとりした感じが不快だ。
 暑くなってくると冷たい飲み物が飲みたくなり、お茶なども冷やして飲むことが多い。ウーロン茶などペットボトルや瓶詰に
なって、清涼飲料水として愛飲される昨今だが、さほど美味しいと思って飲んだ事は無い。
 一昨年台湾に行った時、旧知の中華民国山岳協会の林先生にはずいぶんお世話になったが、帰国するときにお土産とし
て頂いた茶葉があって、これをオカカが大きなやかんで湯を沸かし、番茶の様に入れ、冷たくしたものを飲んだ。美味い。
 市販のウーロン茶などとは一線を画する、素晴らしい味と香りである。口に含み飲み込んだ後に鼻腔に登る甘い香りが何
ともいえぬし、口中のさわやかな味わいも素晴らしい。
 名物の雨に打たれ、ずぶ濡れになって飛び込んだ九份(きゅうふん)の茶店で、林先生自ら入れてくださった薫り高いウー
ロン茶を思い出した。
 このお茶を頂くと、市販のペットボトルや瓶詰のそれは、ウーロン茶モドキでしかないことが分かった。
 雨降りしきる山里で、冷たい本物のウーロン茶をすすりながら、長閑な時を過ごす親爺だ。
 

 立山を代表する花、チングルマの花だよりが届いた。トモちゃんが新室堂乗越付近で撮影。


7/4
 台風が来ているので、どんよりしてざわざわした天気の今朝だが、気温はさほど上がらず快適だ。
 9:00現在で26℃程の気温だから、扇風機を回しておけば十分だ。
 昨日トモちゃんが写真を送ってくれた。撮影場所がずいぶん下で、休暇下山するのかなと思い聞いてみたら、今日から天
候が崩れ、休み時間の散策も出来なくなりそうだから、室堂乗越のお花畑まで降りて来たとの事。流石である、2時間ほど
の休み時間で、ここまで足を伸ばすとは流石である。
 親爺と森さんも若い頃、真砂沢ロッジまで駆け下りてジュースを飲んで、又駆け上がってきたなどと云う体力任せの散歩
をしていたこともあるが、もう30年以上前の昔話である。元気な森爺さんはともかく、親爺など夢の中の山歩きが唯一の山
歩きになってしまっている。
 時は移ろう。今朝も新聞で、佐伯貢さんの旅立ちを知った。貢さんは立山の名物男で、父宗弘が剱御前小舎を経営してい
た時代の飯炊き責任者で、その後もロッジ立山連峰で剱の大将文蔵さんの下で、長く飯炊きをしていた人だ。
 山菜採りの名人で愉快な性格だったから登山者にも親しまれた人だった。朴訥な山人で一代を立山に過ごした人である。
 剱に名を遺す、武蔵(タケゾウ)谷の武蔵の息子であった。親爺の知る限り、芦峅寺最後の古いタイプの山人だった。合掌。
 10年前の今日の雄山。別山尾根から。


 トモちゃんが室堂乗越まで降りて撮った、昨日の雄山と、コバイケイソウ。


7/3
 昨夜は2階寝室の窓を全開にし、廊下の窓も開け風が通る様にして休んで見た。やや湿度を感ずるものの、結構な冷気
が入って来るので、クーラーを入れて休むよりは快適な気がした。
 もちろん雨が降っていたり、あるいは降りそうな夜にこの方法は無理だが、山里ならではの夜の涼気を取り込まぬ手はな
い。身体にもこの方が良いのだろう。
 7月になったばかりのこの時期に、真顔でこんなことを書いているのもおかしな話だが、この暑さは7月末から8月半ばの
真夏の暑さである。こんな年はきっと、秋が立つのも早いだろう。旧盆明けには急に涼しくなるような気がする。
 この頃、身近にいる仲間が思いがけぬ事故にあったり、病気になったりしている。もちろん親爺にも他人ごとではない。
 普段から身体に気を配り、気ままな時間を自由に楽しめるだけの体力は、しっかり温存しておかねばなるまい。人生の最
終盤に手に入れた、折角の気楽な身分を謳歌するためにもである。
 数年前の7月初頭、親爺撮影の一枚。


 佃煮を3種類煮てみた。暑い昨日だったので、家にこもってこんなことをしていたのだが、火を使うと暑い・・・・・。
 

 ごぼう、昆布、うなぎと3種類の佃煮が煮あがった。親爺の佃煮は甘味が殆どない。


7/2
 暑い朝だ。透明感も高く青空が暖気の塊の様に、頭上を覆う。
 文月7月ではあるがまだ二日、北陸は梅雨明けもしておらずまだ梅雨冷の日が来るかもしれぬのだが、どう見ても今朝
の空は「夏休みの朝の空」である。本当にくっきりした夏空なのだ。
 遅れに遅れていた山小屋への資材空輸も、昨日何とか終わったらしいが、真砂の資材が残ったと聞いている。心平が
困っているだろうが、今日は必ず飛ぶだろう。
 昨日は奇麗な夕景が御前から見えたそうだ。夏の暑さを知らぬ山小屋体質のトモちゃん撮影。


 つかまり立ち、伝い歩きを覚え、一時も目が離せぬいたずらっ子。テレビの「いないいないバー」のお気に入りキャラの
ウータンを手を伸ばして触ろうとする。ババは転ばないかとそばに付きっ切り・・・。  遅れていた空輸作業も終わった様だ。
 


7/1
 いよいよ七月、文月となった。夏山もこの月から本番である。
 今夏、下界は猛暑になるとの予報が出ているが、関東甲信越の6月中の梅雨明けなど、一寸おかしな気象が続くので
何となく不安になってくる。さて今シーズンの夏山はどうなるのだろうか。
 立山でも、先の東北の大地震以降、地獄谷の噴煙が多くなり、このエリアを通るルートは通行止めになっている。剱御
前小舎の外壁も、あの震災後噴煙が増え、一気に錆が多くなっているのは確かだ。しかし万物は全て留まる事をせず、
変化を続ける。そんな中での変化なのかもしれないが、気にはなる。
 コイワカガミが、立山の夏の訪れを小声でささやき始めた。


 今朝の日の出である。夏山本番開始、7月1日の幕開けに相応しい。トモちゃん撮影。


6/30
 水無月も今日まで。6月の梅雨時の事を何故水無月等と呼ぶのか、ずっと疑問だったが、これには諸説あるらしい。
 陰暦の呼称だから季節がずれているのかなくらいには、思っていたがそれ以上深く調べたり考えたりするのは嫌いな
質である。単に不精なだけだが・・・。
 でもやはりちょっと気になっていて、いつか調べたら、水の無い月とそのまま解釈するのではなく、「無」は「の」意味で
あり水無月=水の月なのだそうだ。それならすっきりする、と思ったら、否水無月は水張月で、田植えの終わった田んぼ
に水を張る月のことで・・・等と幾つかの異説もあるようだ。
 まあいずれも、陰暦との季節誤差による「水の無い月」ではなく安心し、納得したからこれで良しとしよう。
 今日はこれからほぼ一週間ぶりに、黒部の孫を訪ねる。ウキウキしながら過ごす朝は良いものだ。
 山里の親爺部屋から望む、今朝の大日。


 一昨年までは剱御前小舎で、こんな景色を毎日見ていた親爺だ。


6/29
 風の強い朝だ。雨は降っておらぬがすっきりしない空模様で、気温もかなり高めだ。
 天気予報を見ると、これから毎日最高気温が30℃を超える日が続き、山里はともかく、富山市内辺りでは熱帯夜とな
る日も多い。
 親爺には苦手な夏で、体調を崩し周りに迷惑を掛けぬよう精々気を付けなくてはならない。まあ毎日マイペースで無理
は決してしないよう心掛けるのみ。
 我家の居間には扇風機が廻りだし、ストーブは隅に追いやられている。


 タケちゃんが送ってくれた初夏のご来迎。


 オカカが孫のために作った「涎前掛け」。マジックテープのモノは引きむしることを覚えた様で、全部ボタン止め。



6/28
 昨日は暑く、山里ですら短パンTシャツだけで過ごした親爺だが、昨夜半からの雨で気温が下がり、今朝も雨が続き、
長袖の薄い作務衣を着て丁度といった涼しさである。
 さて今日は、サッカーワールドカップの日本の三戦目である。普段はサッカーも野球もゴルフも、いわゆる球技等には
全く興味のない親爺である。スポーツで好きなものは、格闘技だけだろう。だが、これが国際試合で、全日本選抜チーム
が、各国選抜チームと競うという、オリムピックの様な大会での事となると話は違ってきて、やはり夢中で見入り応援する。
 いわゆるミーハーなのだが、国対国の試合などと云う大掛かりな大会はそうそうないから、特に4年に1回のオリムピッ
クやサッカーワールドカップなどは面白いと思う。事に、今回は初戦で強国(サッカーの)コロンビアを破っての発進だか
ら、決勝リーグに残れるかどうかをかけての、今日のポーランド戦は面白いだろう。開催地がロシアで、時差があり、試合
開始が遅いので、ライブで最後まで見る自信は無いが・・・。
 雨の降りしきる梅雨真っ最中の山里だ。


 上の写真ではあまりわからぬが、こんなに雨が降っているのだ。
 


6/27
 昨日の午後、富山市内で大きな事件が起きた。交番所の警官が襲われ刺殺され、拳銃を奪われた。その拳銃を奪った
犯人は、近くの小学校へ逃走、警備員をその拳銃で殺害した。犯人は駆け付けた警官にも刃物と拳銃で立ち向かったた
め、銃撃され意識不明の状態で逮捕された。
 この犯人21歳の若者で、自衛隊で2年間訓練を受けたらしい。しかも親爺の地元、立山町の出身者だった。
 こんな事件が、平和な富山で発生し、しかもその犯人が立山町の出身者だったとは・・・。愕然としてしまった。
 殉職された警察官、犠牲になった小学校の警備員のお二方の無念を思うと、何ともいたたまれない。怖い世の中だ。
 梅雨最中。蒸し暑い日が続きそうだ。
 紫陽花がひっそりと雨に打たれ咲いている。


6/26
 今朝も朝からよい天気で、暑くなりそうだ。
 寒さにももう強くはない親爺だが、暑さはもっと強くないし大嫌いな親爺である。標高400余mの山里とはいえ、夏の暑さ
は富山平野辺りより、3℃ほど低い位だ。で、今日は富山市内では30℃を超えるそうだから、我が山里も30℃近い気温
になるだろうと、親爺は半袖Tシャツ一枚に、ズボンも薄手の短パンで過ごしていて、今9:00過ぎではやや肌寒いのだが、
我慢して来るべき暑さに備えている・・・。
 昨日、昼過ぎになって心平から電話が入った。「現在雷鳥荘付近で、これから真砂沢ロッジに向かいます。」との事。
 いよいよ小屋開けである。今年は本屋には大きな被害がなかったのだが、二の沢あたりからの雪崩で、風呂場部分が
やられている様だ。入山したが最後、通信のママならぬ真砂沢エリアである。剱沢小屋まで登らねば電波も通じない。でも
そのうち写真を送って来るだろう。
 剱御前小舎前で、心平と今年のバイト君。トモちゃんの撮影。元気そうだ。


 ゆっくり休む間もなく剱沢を降りて行ったそうだ。良いシーズンになれと祈るばかり。


 下界は花盛り。雪の大谷ウオークも終わった様だ。立山にいよいよ本格的な夏山シーズンが訪れる。
  


6/25
 室堂から剱御前小舎にいたる最短ルートである雷鳥沢経由のコースは、剱岳方面へのコースでもあり、嘗ては地獄谷に
下り雷鳥平に至ったが、現在は火山活動の活発化により、通行規制され、みくりが池から閻魔台に出て、雷鳥荘前から雷
鳥平へ降りるコースがメインになっている。それでも剱岳方面への最短コースであり、重要なルートである。
 雷鳥平にはテント場もあり、夏場は家族連れでも十分楽しめるが、無雪期でもそこから浄土川を渡り、剱岳方面、或いは
大日岳方面に向かうルートは中級以上の登山ルートとなる。
 今は未だ残雪多い季節だが、昨日現在の浄土川の状況が以下の写真だ。橋脚が出ており、橋脚から上は川も出ている
が、橋脚下流は未だスノーブリッジ状態で通れたそうだ。スノーブリッジ通過時は十分注意が必要だ。


 橋脚上流部は川が出ている。 雷鳥坂部分は大曲が一部出ているが、まだ未だ残雪が多い。別山乗越に至り、急に視界が開けると・・・
 

 剱が眼前に迫る。剱はアルピニスト憧憬の山。初夏の穏やかな剱である。


 我が家の孫娘、今日で満9ケ月になる。昨日の午前中までジジババと楽しく遊んでいった。
 親爺もオカカも見事な爺馬鹿、婆馬鹿で、可愛くてたまらないが、二日泊まって行った明けの今日は、
オカカが一日早い筋肉痛、親爺も明日辺りから可なりの筋肉痛が始まるだろう・・・・・。



6/24
 一昨日の昼前から、長女が孫を連れて里帰り。親爺もオカカも張り切って孫と遊んだ。
 ハイハイはもちろん、つかまり立ちを覚え、立ちたくてしょうがない様だ。どこかに向かって這い、掴まれる個所を探す。
 ニコニコと笑顔になったら、気をつけねばならない。あまり触らせたく無いPCやカメラや携帯電話に向かうからで、昨日は
予想外の親爺マグカップのアイスティーをひっくり返された。冷たいものしか置いてないからやけどの心配はないものの、と
にかく油断も隙も無い素早い孫である。爺のプラモの飛行機が好きで、昨日は雷電を叩き落とされた・・・。
 歩行器も進みたい方向にほぼ進める様になって、悪戯も範囲が広くなった。で、親爺とオカカは孫のあとを追いかけて遊
ぶのに終始し、何もできないが楽しい二日を過ごしたのだ。
 で、昨日はHP更新も出来ず、今日更新している次第。
 写真はトモちゃんが送ってくれた、一昨日の別山乗越から見る落日。富山湾がはっきり見える。


 おもちゃで一人遊びもするし、ハイハイも早い。一寸鼻水が出て辛そうだったが食欲もあり元気もあるから心配いるまい。
 さっき昼過ぎにママと帰宅した。ちょうどお昼寝最中、そっとチャイルドシートに寝かせたが、良く寝てた。


6/22
 梅雨の晴れ間と云うには本格的すぎる、真夏の様な朝を迎えた山里だ。湿度も低いカラッとした晴れなので、家中の窓を開
けて未だ爽やかな外気を取り込んでいる。気温はぐんぐん上がり、やがて真夏日の温度になるそうだ。
 今日は長女が孫と一緒に泊まりに来る。パパが出張で2日ほど帰宅できないのだそうだ。と云う事は恐らく2泊だなと、ジジ
ババは朝から、ハイハイはもう自由自在、つかまり立ちも始め目が離せない孫を迎える準備に忙しい。
 嘗てヨータローを預かった時の様に、危ないものは全てかくし、おもちゃや、歩行器も準備し、更には30ン年前にママが使っ
た「ガタガタ」まで持ち出している。
 今日、明日はきっと孫最優先の、疲れるが楽しい日になるだろう。
 さて昼前には到着するという事だから、親爺のPCもどこかに片付けておかねばなるまい・・・。
 目じりを下げ、鼻の下を伸ばしっぱなしのジジババである。
 向かいの家の屋根に強烈な陽光が映え、その向こうに不動の山が青青と横たわる。


 大日の雪も殆どなくなった。


6/21
 今朝も梅雨時らしい朝の山里で、親爺はすっきり目覚めた。適度な旅の疲れの所為か昨晩は23:50頃から熟睡、今朝は
珍しく6:00頃まで一息に眠れたのだ。
 矢張り年齢的なものだろう、寝つきは頗るよいのだが長時間熟睡することが出来ない。
 昨日、ひょっこりと山小屋時代のお客様だったKさんご夫妻が親爺宅を訪ねてくださった。
 神奈川在住のお二人だが、奥様は金沢の人。ひとしきり昔話で盛り上がったが、このKさんは無線通信関係のプロ。かつて
山小屋ではなかなか接続できなかったインターネット接続を、いろいろ工夫して可能にして下さった方だ。
 今は昔の話で、200k足らずの写真を送信するのにも分単位の時間がかかった記憶があるが、それでも山小屋からの、HP
の日々の更新が可能になったのだから画期的だった。
 で、Kさんは剱御前小舎の「インターネットの父」と呼ばれた恩人だ。
 ご夫妻で、良く山へもおいでくださったが、最近は少し山から遠ざかっておられる由。引退親爺よりも一つお若い方である。
 まだ入山前の心平も我が家へ呼んで、しばしの歓談。
 きっと今年は心平の真砂沢ロッヂに足を延ばしくれる事だろう。
 今朝は不動の山の少し靄っていた。


 庭の青唐辛子が二つ三つと身を付けた。


 垣根のバラが盛りである。
 


6/20
 昨夕、三泊四日の小旅行から帰宅した。朝、米沢を発ち喜多方を経て磐越自動車道に入り、黒部の長女宅に立ち寄り、お土産
のサクランボを渡し、可愛い孫の顔を見、10分程だけ遊んで、帰宅したのだ。本当はもっと孫と遊んでいたかったのだが、何分か
なりヨレヨレに疲れており、孫をそっとごまかして帰って来たのだ。
 流石にドライブ旅行はかなり疲れる様になった。一日の走行距離を300~250kmほどに調整しているのだが、高速道路を多用
すると、400kmほど走る日もあり、もちろんオカカが1/3ほどは交代してくれるので、何とかなっているのだろうが、今少し普段から
体力をつけておかなくてはいけないと、反省したものだ。
 明けて迎えた山里の今朝は雨。いかにも梅雨らしい空で、立山も同じような天気だろう。大日も見えない。
 これは数日前にトモちゃんが送ってくれた写真。黎明の剱だ。後立の峰から朝日が昇る。


 帰宅したら不在連絡票が入っていて、再配送を依頼したら三女からの父の日のプレゼントが届いていた。
 親爺の大好物をよく覚えていてくれた末っ子、鮒佐の佃煮は本当に美味い。
 


6/19
 昨日は、松島から山形県の尾花沢に向かった。目的は鶴子蕎麦店の蕎麦である。以前、オカカが本で調べて、出合った蕎麦屋
だが、場所が東北山形だからそうそう頻繁には行けない。で、東北に旅に出るときは心掛けてこの店に立ち寄ることにしているの
だが、去年は定休日で、悔しい思いをしたので、今年は事前に営業を確認し、少々遠回りになるのは覚悟のうえで、立ち寄った。
 この日の宿泊は米沢で、東根から天童の辺りをうろついて、今が盛りのサクランボを買い込もうという計画だったが、どうしても
鶴子の蕎麦が食べたいので松島から尾花沢に抜けたのだ。
 松島からの80数キロは苦にならぬ。インパクトのある佇まいに再開した。


 注文は「盛蕎麦二つとかき揚げ2個」だ。店のオトッチャンが、「かき揚げデケーけどダイジョブかな」と確認。「大丈夫。」
と答えて待つこと10分ほど。目の前のテーブルに注文の品が並んだ。
 

 確かにデカいけど軽くて楽に頂ける。これが美味い。親爺夢中ですすり込む。いやいや本当にここの蕎麦は美味しい。
 きくらげやら、山菜やらのサービス品も嬉しい鶴子蕎麦。皆さんもこちらへお越しの折にはぜひ一度。
 

 ナビで鶴子蕎麦を入力すると多分出るはず。


6/18
 昨日は一日更新をさぼった。と云うより宿泊したお宿にWiFiの設備がなく出来なかったのだ。今親爺は米沢に来ているが、一日
遅れで昨日分の掲載だ。
 高杖原を出発し、会津若松経由で磐越自動車道に乗り、鹽竈に向かった。ほぼ高速道路なのでオカカが運転を代わってくれる
から左程疲れはしなかった。が、鹽竈神社の男坂と云われる二百二段は無理と踏んで、やや上部の駐車場まで車で上がり、比較
的緩い、一番ポピュラーな参道を辿った。
 日曜日で、人も多い。初参りの赤ちゃんが目に入り、「可愛い。」と声をかけると、お婆さんと思しき女性が、「有難うございます。」
と会釈を返して下さる。頗るよい気分で神社を参拝した。
 親切な東北人ばかり、オカカと写真を撮りっこしていると「お撮りしましょう。」とシャッターを切って下さった男性にも感謝。
 これがその一枚だ。寒い日で、親爺はフリース、オカカもカーディガンを羽織っていた。


 東北の旅で、人との清々しいふれあいは多いが、松島で松島湾クルーズをした時、隣に座ったご婦人二人、うるさくて閉口。
ついつい仏頂面になった親爺とオカカである。言葉を聞くと東京あたりから来た傍若無人な、頭の悪い気配りのできぬ馬鹿
ばばあ。良い齢をしてうるさいのうるさくないの・・・。超有名な観光地などこんなものかも。仲間と思しき男性に注意されても
カエルの面に小便、いやいや何とも驚いたが、親爺の一喝が出る直前に気配を察したかどこかに消えた。で、せいせいした
親爺とオカカだった。
 震災後初めて訪れた松島だが、潮風が冷たかった。が、観光地化は一層進んでいて、再度がっかりしてしまった。
 昨夜はその松島で投宿。美味しい海の幸を頂いた。

 
 


6/16
 少々風邪気味なのか、どうにも身体がしゃっきりしないまま、オカカとかねて計画していた檜枝岐村行の旅に出た。
 昨日16:00に全線開通した国道325号線を通る、最短コースを選んで、走りまくって、後悔先に立たずをいやと云うほど味わ
いながら檜枝岐村に到着したのだ。
 この国道352号はほぼ単線ヘアピーンカーブの連続で、疲れることこの上ない・・・。この次もし檜枝岐か尾瀬に行こうという気
になったらこの道だけは通るまいと思った。
 で、この檜枝岐集落。資料館なども見たが、親爺が子供時分の我が山里芦峅寺と変わる事は無い。もちろん今は観光地化さ
れており、美味しいそば屋が連なり、渓流釣りも明日は大会があるとか。
 ある意味立山を背後に持つ、わが村より、村全体で観光客やハイカーを呼ぶための環境づくりがすすんでいる。
 体調が良ければもっと歩き回りたかったのだが、天気も小雨模様で民俗資料館をゆっくり眺めたに終わった。

 小鹿が歓迎してくれた。


 奥只見ダムの周囲を搗かず離れずぐるぐる回りながらなぞって行く。 尾瀬へ何キロと云う道標が2kmおき位に並ぶ。
 


6/15
 山里は朝から曇り空で、時折雨がぱらついている。親爺は24時間心電図の取り外しと、結果診断、更にエコーによる心臓の
診察を受けるために、8:00に家を出て富山の病院へ向かった。
 お陰様で大過なく、やや心拍数が早いだけ。これは明らかに肥満から来ており、「少しやせた方がいいですね。」と云う優しい
言葉を頂いて帰宅した。流石に親爺自身重いと感じるからだなので、夏から秋にかけて食事制限してせめて90kg代から抜け
出したいと思った。アワ良くば80kg前半まで落としたいものだが・・・・・。
 親爺とオカカは明日から3泊4日の小旅行に出かける。孫が生まれてからこっち、次女の結婚式以外、複数回の宿泊を伴う
旅に出ていないから、先ずは手始めで、手慣れた東北を巡る予定だ。天気が少し気になるが、例によって車での移動故、気楽
にうろついて来ようと思っている。明日は檜枝岐方面を見て、明後日は鹽竈、松島方面、明々後日は山形へ入り米沢で泊まり
19日には山里へ戻るつもりだ。
 さてどんな旅になるだろうか。楽しみである。
 今日は雨の立山だが、昨日は剱御前小舎からこんな夕景が見られたそうだ。


 


6/14
 親爺は今朝から病院だ。24時間心電図の装着で、明日も病院へ行き、取り外しで、その結果を聞いてくる。エコーの検査も
受けてくる予定で、一年に一度は、ほぼ毎年こんな検査を受けている。
 一病息災で、長年の喫煙により肺気腫がある親爺だから、もちろん確り禁煙も守っているし、その他もチェックをして頂いて
いて、今更かも知れぬが体には気を付け、オカカや娘たちに迷惑を掛けぬよう心掛けているのだ。
 今日の立山は快晴で、トモちゃんによれば雪も随分解けたそうだ。
 心平が昨日から真砂沢ロッジの偵察に入っている。確りと補強を入れ、小屋閉めしてきたお陰で、去年のような大きな被害は
無いそうで、テントで泊まる必要も無く、小屋に入って泊まれるそうだ。
 昨日の別山乗越からの夕景は素晴らしかった。トモちゃん撮影。


 孫がつかまり立ちする様になった。ハイハイはもう自由自在、いたずらの範囲も拡がりかなりの
いたずらっ子だ。この、わんぱくそうな顔が爺馬鹿親爺にはたまらなく愛おしい。
 ”天使とはかくもあらんや”と爺は目じりが下がりっぱなしである。


6/13
 孫が伝い歩きしそうな動画を、長女が送ってきて、その姿があまりにも可愛くて、親爺とオカカは今朝になってたまらず、黒部
の孫を訪ねた。到着するや、機嫌よくジジババを認識して大喜び、ハイハイして爺に抱きついてきた。
 これはたまらぬ。爺は完全にノックアウトされ、孫と一緒に遊び始める。オカカも大同小異、抱っこしたり頬ずりしたり。
 とにかく目を見張る成長ぶりに、驚き、楽しく遊んだ。ハイハイは自由自在。つかまり立ちもほぼ満点。ついには足を踏みかえ
て伝い歩きをしそうになる。そのうちお眠になりねんねしたので、その間に買って来たホッカ弁を頂き、目を覚ました孫と、また遊
び、まるで浦島太郎・・・。あっと言う間に15:00を過ぎ、少しオネムな孫を置いて、そっと帰ってきたが、後から聞いたら後追い
して、泣きこそせぬも、部屋出口の引き戸までハイハイし、戸を叩いて、向こうに居ると思っているジジババを呼んでいた?様だ
とか。イヤイヤ胸が痛くなった、ジジババである。
 で帰ってきてラインをチェックしたら、トモちゃんが写真を送ってくれていて、その写真を見て今日のHP更新を忘れていたことに
気付いた親爺である。で、今から更新作業に入った親爺である
 寒くてフリースを着ていた親爺だが、トモちゃんはフリースを脱いで散歩に出たそうだ。


 山里は朝からずっとこんな天気。


 我が家の庭も花盛りだが、立山の高山植物もすごそうだ。随分咲いていると連絡があった。
 


6/12
 いかにも梅雨と言った今朝の山里の風景だ。雨が降り、辺りは霞んでいる。
 今丁度、米朝会談が始まるところで、親爺もテレビを見ている。今二人が出てきて握手を交わしたところだが、二人ともつい
この前まで対極に居て、互いをののしりあっていたのだから、心なしか表情も硬い様だ。が、とにかく今は対面し互いの体温を
感じ合い、会話をしている。互いを理解し合いその上で付き合い方を決めて、普通の関係になれば、少なくとも敵対国では無く
なれるだろう。・・・と、ここまでは親爺のシンプルな配線の頭での考えだが、どうしてどうして複雑な利害が対立する、国対国の
話し合い。どうせ一筋縄ではいくまい。しかも悪名高い北朝鮮が相手である。海千山千のトランプ大統領のアドリブと駆け引き
がどこまで通用するかな。
 山里に居ながら世紀の会談を眺められる世界だ。まあ難しいことは分からぬが、この会談、余り悪い事では無いだろう。
 雨が降りしきるきょうの山里である。


 隣の庭のドクダミの一叢。白い花がかわいらしい。


 孫が我が家に来た時の、お風呂用玩具などを買って来たが、目玉がついていると喜ぶので、ジョウロとバスにも目を付けた。
 


6/11
 オカカと一緒に、高岡に義父を見舞った。朝9:00前に家を出て、約一時間、10:00前にはお世話になっている有料ホーム
に到着した。私立の総合病院が母体の施設なので安心だが、やはり93歳と云う高齢なので、ほぼベッドに寝たままな様だ。
 オカカが話をしようとするが、耳が遠いのでなかなか難しい。それでも顔を見て、しばらく互いに一方通行のような会話をして
帰って来た。心なしか前回より痩せたような気がした。
 高速道路が使えるので、高岡まで行ってきても11:00には富山市内に戻れる。雑用を済ませ、買い物をして、11:50には
山里の我が家に帰着した。
 出がけはガスって見えなかった大日岳が、姿を現していた。


 庭の垣根のバラが、花盛りになっている。普段はほとんど興味がない親爺でも、ほ~っと眺める程。
 


6/10
 古い友人、知人の訃報に接することが多くなってきた。自分がそう云う年齢になったという事だろう。少し寂しい。
 が、今日は名古屋の古い友人夫婦が我が家を訪れる予定で、一寸うれしい。矢張りこの年になれば、互いの若い頃をよく
知る仲間と云うのは、良いものだ。
 何でも富山に縁があって、新しい家庭を築いている長男宅を訪ね、今日は飛騨古川の老舗旅館、八ッ三館に泊まるのだそ
うで、そもそもこの老舗旅館も親爺とオカカが教え、嘗て一緒に泊まったお宿である。
 奥方は嘗て中部JTBのスタッフだっただけあって、旅館やホテルなどにはかなり厳しい目を持っていて、まだインターネットが
普及する前の時代には、新婚旅行の手配やら、家族旅行の手配やらで、ずいぶん手を煩わせたものだが、その人すら気に入
ったお宿である八ッ三館はやはり大したものだ。と云う事はこの宿が大好きになって定宿にしている親爺とオカカの目も、捨て
たものではないようである。
 鈴木夫妻は午後の到着だが、楽しみに待っている親爺である。
 雄山の稜線にはもう花が咲いている。ミヤマキンバイだろう。


 昨日の雷鳥の縄張り争い続編。空中戦である。


 コンタクトアタック。かなり激しい攻撃の瞬間。


6/9
 ここ一月ほどで、3回お通夜や葬儀に出席した。ずぼら親爺の事、よほどの身近な人の葬儀にしか出ないのだが、それで
3回とは驚く頻度だ。さらに古い友人が2日間行方不明になって三日目の朝にひょっこり帰ってきたり、別の友人がクマに襲
われ大けがをしたりと、驚くようなことも起きている・・・。
 こんな時期もあるのだろう。こんな時には自ら身を省み、慎み日々を送らねばなるまい。
 トモちゃんに送ってもらった写真が、珍しい雷鳥の縄張り争いを撮ったものだった。これはよほど運が良くなければ撮れぬ
写真だ。
 今の時期、雷鳥は卵を産み、抱卵する。雷鳥は一番のペアが一定の縄張りを持ち、その中で抱卵するので、この時期には
上手くペアリング出来なかった雷鳥がウロウロ縄張りに入って来たりすると、雄が凄まじい攻撃で追い出しにかかる。その様
子を、トモちゃんが撮影したわけだ。


 にらみ合いを続け・・・


 猛然と一羽が他の一羽に襲い掛かり、バトルが始まり、一番最初の写真のように追い出すのだ。




6/8
 最近どうにも朝寝が出来なくなった。若い頃の、「あと2分寝かせて」と云う眠たさが恋しい。暗闇で目が覚めることは稀だ
が、朝の薄日が入ってくる頃の目覚めはほぼ毎日。時計を見ると5:00を回っている時なら左程どうとも思わぬが、それ以
前だと、何だかもっと眠りたいのに目が覚めてしまったと云う無念さの様な思いが募り、じっと目を閉じもう一度寝ようと試み
る。だが、大抵の場合眠れず、枕もとのタブレットで本を読んだりし始める。と、それがほぼその日の目覚めとなる。
 だからだろうか、50代後半まで決してなかった、昼寝、うたた寝が常となった。
 昨日は黒部に出かけた。次女の新婚旅行のお土産を届けに行ったのだが、もちろん孫と遊びたいのが本音。2,3時間
も楽しく遊んでお眠になったところで、帰ってきた。
 時間がまだ早かったので、帰路に行きつけのスーパーに寄って買い物をしてきたが、そこへ友人のI兄から電話が入り、古
い友人のK兄の旅立ちを知った。かなり前から闘病中で20日ほど前にかかって来た電話が最後だったが、病状が良くない
事を知っていたので、覚悟はしていたがやはり寂しかった。
 76歳、賑やかで人づきあいが良く、とことん明るい人だった。親爺よりは11歳も年長のK兄だったが、昭和16年12月7日
の生まれで、真珠湾攻撃の一日前の生まれだと語っていたものだ。今は冥福を祈るのみ。合掌。
 トモちゃんが送ってくれた、昨日の雄山山頂の峰本社。


6/7
 美女平はケーブルの終点であり、そこから室堂へ続く高原バスの始発店でもある。また最近は旧道が復活され、歩くアル
ペンルート(このネーミングは如何にもピンと来ぬが)などと呼ばれ比較的登山経験の浅い、グループにも利用されている。
 そこで熊の襲撃事故が起こった。地元猟友会のメンバーが駆り出され、警備を行っているがその傍らを一般登山者がウ
ロウロしているそうだ。しかも襲撃事件のあったエリア周辺からは、まだ子熊の鳴き声が聞こえることがあるそうだ。
 せめてこのエリアの登山道だけは立ち入り禁止にしたらいいのだが、役所の腰は中々思い。
 立山ブランド化を進めているのだそうだが、その前に先ず立山と云う中部山岳国立公園の、手付かずの大自然に潜む危
険性について、周知徹底する必要がある。
 身勝手なスキーヤーやボーダーにより、大きな雪崩事故が起きた前例もある。
 気軽に入山できる利便性を不特定多数に与えておいて、そのために起きる事が予想される事故等には何ら打つ手を持た
ぬと云うのが、実態である。
 熊の事故も稀である。だから放置しても良い訳ではない。ブランド化以前に、この国立公園へ入る人々にマナーや危険予知
等を徹底させることこそ、今必要なのではないか。
 雄山の社澄み聳える立山に、ブランド化など不要である。


 山里の今日は快晴で、気温もぐんぐん上がっている。バラの花が朝日に輝いている。
 


6/6
 我が家の向かいの住人、写真家のイッチャンがクマに襲われ大けがをした。昨日の午後の出来事である。
 美女平の遊歩道辺りで写真撮影をしていたのだろう、どこかに潜んでいたクマに突如襲われたのだ。幸い、命に別状ない
との事だが、顔を叩かれており、ひっかき傷と云うより凄まじい裂傷を負い、口内にもかなりの傷を負い、アゴも骨折している
そうだ。幸い自力で現場から逃れ、近くの土木作業事務所に助けを求め、ドクターヘリで救助されたとの事、大災難だった。
 この辺りに生息するのはツキノワグマで、北海道のヒグマの様に狂暴ではないが、この時期は発情期で、オスが特に狂暴
になっている。雌熊を求め広範囲をウロツキ、場合によれば雌の連れている子熊をかみ殺すこともある位狂暴になっている
のだ。立山は長く、殆どのエリアを熟知しているはずのイッチャンでも、こればかりは運が悪かったとしか言いようがない。
 幸い、命には別状なかったのが救いである。イッチャンの回復を祈ろう。
 山では実にいろいろな事が起きる。人知を超えた大自然のなせる業は時として恐ろしい。
 コブシ(タムシバ)の白い花の向こうに、予知できぬ危険が潜むのが大自然だ。


 今日は大日も雨かも知れない。天気が崩れた。


 我が家の庭の垣根のバラが花を咲かせた。


6/5
 今日は無事新婚旅行から帰って来た次女の、お土産配りだ。我家へまとめて送って来たのだがまあ、三軒分なのでドライブ
がてらぶらぶら出かけよう。とりあえず村内の叔母宅へ寄り、八尾の妹宅へ足を延ばすつもりだ。
 長女宅は日を改めて届けに行くつもりでいるが、もちろん孫と遊ぶのが第一の目的である。
 今日のこの項の写真は、昨日の写真の続編だ。
 これは順番が少し前後するが、やはり親爺には一番思い入れのある剱岳である。天狗平あたりから見え始める。
 国見HPからの剱。


 さて、順番を少し戻す。弥陀ヶ原に差し掛かり・・・           雪が辺りを覆い始める・・・
 

 大日を左手に眺めながら美松から天狗平へと登り・・・     国見のHPを過ぎれば大谷にだ・・・
 

 室堂に着き、所用を済ませ、雄山を一枚撮って、引き返す。これが少しピンボケ・・・


 国見HPでは光進グループの空輸作業中・・・・・一の越と雄山への荷上げの様だ。一の越のコウチャンと立ち話をして下山・・・
 

 弘法平には水芭蕉が奇麗に咲いていた。


6/4
 今日も天気は良く、実にほぼ一年ぶりで、室堂まで行って来た。
 早月小屋の物資輸送の手伝いをするので、あまり役には立たぬだろうが親爺の軽4WDの入山許可を頂いた。その予行
演習も兼ねて、室堂まで所用を足しに行った次第。
 ほぼ一年ぶりの立山だが、山は変わるわけもなく、何時もの通り。
 室堂で用を済ませ、下山にかかったが、大谷の雪の廊下観光はまだやっていて、大谷の200mくらいは、今月22日まで
片側交互通行が続くそうだ。
 国見HPに下りると、空輸作業中で、一の越山荘のコウチャンが居たので立ち寄りしばし立ち話。相変わらずの荷上げ風景。
 何となく懐かしいような気もしたが、ボチボチと下山して帰ってきた。
 美女から少し上ったところ。未だ新緑だ。


 ピンクのタニウツギを見て・・・・・                  称名の滝見台を過ぎ・・・・・
 

 赤いツツジを眺めながら・・・・・                    残雪の多い弥陀ヶ原に差し掛かった。
 
                                     明日に続く・・・・・。


6/3
 昨日は最高気温が24℃で、湿度も低く、涼風が吹きすぎる爽やかな一日だったが、今日も快晴の朝だ。
 昨日より気温は上がるとの事だが、立山に向かう車はさほど多くない。雪の大谷観光も終わったからだろうか、親爺には
掘り下げ、積み上げた人工の雪の廊下の良さは良く分からなが、海外の人たちにはすごい人気である。
 で、明日も天気が良いと云うので、久しぶりに明日は室堂まで足を延ばそうかと考えている。たまには立山の空気も吸っ
ておかぬと、山を忘れそうな気がする。
 優しいトモちゃんが送ってくれた、数日前の剱岳。これも本当に毎日見ていた風景なのだが、もう目の当たりに見ることは
無いだろう。


 8ヵ月になった孫はハイハイも、お座りも出来る様になって、悔しいが「バァバァバァ」の方を先に言うようになった・・・。
 昨日午後は、ジジババと一緒にスーパーまで買い物にお出かけ。富山地鉄立山線が走っていた。
 


6/2
 だんだん知人が減って行く。特に幼いころから知っている、人々が旅立つのは寂しい。
 今日も近所の婆ちゃんの葬式に今からオカカと二人で出かける。親爺の亡き母とも友達だった婆ちゃんで、89歳の天寿を
全うされた方だ。かつて親爺が勤務した建設会社の、親爺には古い友人である現社長のご母堂であり、昨夜の通夜にも500
人以上の人が見えておられた。喪主たる現社長のあいさつが、実に心に響いた。自らの子供時代に見た、亡き母の日々を、
訥々と語り、実に素直で透明感あふれる目で母を偲んでいた。
 今はただ冥福を祈るのみ。合掌。
 かつて親爺が毎日眺めていた風景がこれだ。心優しいトモちゃんが「懐かしいかと思って」送ってくれた。
 一昨年まで、入山中はほぼ40年間、毎日眺めて居た景色だが、もうかなり懐かしい。


 今朝は大日も良く見えている。


6/1
 暦は詳しくはないが、立春、立夏、立秋、立冬と云ういわゆる四立(しりゅう)は、雪国の山里で生まれ育った親爺には全く
ピンと来ないし、冬至、夏至、春分、秋分等と云う季節の境目もピンとこない。
 で、親爺の頭の中では、生まれ育った環境に合わせた季節感があり、12月から翌3月が冬、4月5月が春、6月から8月が夏
9月から11月が秋と言う風に刻み込まれている。
 まあ、人それぞれ、生まれ育った環境により季節感にも差はあるだろうが、親爺のそれは立山を中心にした季節感と云う事
になるかも知れない。
 で、今日は6月1日だから親爺の頭では今日からが夏である。
 が、今年の夏の始まりは肌寒く、フリースを着こんでストーブを炊いて過ごしている。
 一昨日トモちゃんが下山して来た時の地獄谷の風景一枚。昔は室堂から別山乗越に至る最短登山道であったが、東北大地震
以来、噴煙の量が一気に増大し、今や完全に通行止めされ、一般の人は立ち入りできない。


 室堂の警備隊詰所のあるセンター前には、雷鳥が居ついているらしい・・・。

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