2020山賊庵絵日記(夏)          もうとっくの初夏となっていますが親爺には6月からが
                                                         夏なのです。で、項を改めてみました・・・。   6/1 親爺拝



7/2
 相変わらずの梅雨空だが、雨は昨夕から降っていない。外気はヒンヤリとは行かぬも、ムッとしてもおらず、屋内に居る
と薄手の長袖作務衣が丁度だ。
 一昨日、大仙坊の次男坊史麿君が、立山の山小屋の親爺たちの話を聞き、収録して、You-Tubeに掲載するという事で、
取材させてくれとやって来ていた。
 親爺は面の皮が厚めなので、殆どの場合取材を断る事は無いし、同じ芦峅寺の人の取材なら断る訳もない。
 史麿は、雄山神社現宮司、睦麿君の弟で、父上は先の宮司紀麿(のりまろ)さんであり、代々立山芦峅雄山神社祈願殿
の宮司を勤める大仙坊家の生まれである。本人は嘗て、地元放送局の記者として活躍していたのだが、立山への想い止
み難く、古の立山の姿を求め様々な活動を始め、宿坊の再現、曼荼羅絵解きなど等々続けていた。
 今回のこの取材もその一環なのだろう・・・いよいよ親爺も古い立山を語る一人となったのかと、少し感慨深い。
 今日の午後は、その取材2回目である。聞き上手な史麿に上手に話を引っ張り出されるので、ついつい余計なことまで喋
ってしまう。
 庭の桔梗が奇麗に咲いて、割と涼しい今朝である。


 まだ青いが鷹の爪はとても辛くなる。オカカの丹精、親爺が頂く。 こちらは韓国唐辛子未だ辛くないが楽しみだ。
 

 嘗て、剱御前小舎の親爺部屋から毎日、目の前に見ていた御前山(剱御前山)と剱岳。今は懐かしい景色だ。



7/1
 文月朔日の朝は土砂降りの雨が降った。8:30現在は晴れて、夏の陽射しも射して来た。
 親爺の頭の中では、今日からが真夏。何の根拠もないがそう思っている。
 で、薄手だが長袖の作務衣は止めようと試みたが、やはり寒い???ので、今日は未だ作務衣で過ごすことにした。
 夏至から11日目を半夏生と云うのだそうだが、今日がそうらしい。で、おy自宅の玄関策にある葉っぱが白くなる植物
も半夏生と云う名がついているらしい。植物音痴の親爺で、オカカがそんな話をするまで気が付かなかったが・・・。
 さて、東京の孫は今頃、初登園して、ママと離されて大暴れしている頃だろう。1時間の慣らし保育も孫にしてみれば初
めて体験する、ママが側にいない1時間である。せめてパパか、ジジババでも側にいるならまだしも・・・親爺はその暴れ
て居るだろう孫を想うだけで、花の奥がツーンとして来るのだ。
 2010年7月1日に親爺が撮った1枚。


 2020年の今朝、雨に打たれた庭のバラ。


 これが今朝の我家の玄関先の半夏生。


6/30
 6月も今日まで。もちろん今もこれからもしばらくは梅雨が続くが、6月の終わりは夏の到来に結び付くし、7月ともなれば
盛夏のイメージが強く、気分も夏へと一直線だ。
 とか何とか云っていたら、今回覧板が回ってきて、この夏の立山雄山神社祈願殿の例大祭は、ほぼ中止と決まった事を
報せてきた。神事は村の総代いか各団体代表数人で行うが、神輿の村内巡行、立山の舞い奉納、権現太鼓奉納等は中止
となったそうだ。もちろんコロナ禍による中止だが、親爺が知る限りこの一番大きい祭が中止になるのは初めてである。
 思えばかつては、700人程度だった村の人口も半減、遂に300人を切ったそうで、その大半が60歳以上の高齢者ばかり
で若いものがいない限界集落である。コロナ禍無しでも、この手の大きなイベントは、高齢化するばかりの村人による開催は
それが昔から伝わってきたものであっても、開催不能となるのは当たり前である。
 そんなことを想い乍ら、外を見ると隣家の紫陽花が雨に打たれていた。


 さて機能の親爺の仕事、コアユの山椒煮づくりを御覧じろ。
 冷凍で紀州から取り寄せた小鮎を流水解凍する。        解凍した小鮎はざるに取り、表面をざっと洗い水を切る。
 

 平鍋に醤油、砂糖、水で塩梅した煮汁を仕掛け、実山椒を放り込み、沸いた処へ数匹ずつ沸騰を止めぬ様に鮎を入れて行く。
 

 やがて沸騰したまま全ての小鮎を入れきったら、火加減をしながら沸騰を止めず煮、クッキングペーパの中ぶたをし煮汁が
全体に廻るようにしながら10〜15分程煮続ける。
 

 煮汁がほぼなくなる直前に照りだしのみりんを一振り。鍋返しをして全体を絡ませ、火を止め冷めるまで置いておく。
 冷めきったら、好みの器に盛り付け、出来上がりだ。
 


6/29
 昨日夕刻、遊びに来ていた黒部の孫も、帰るのが嫌だと暴れながらもママとババのお菓子につられ、にこにこ顔でジジババ
にバイバイをして帰って行った。約束したジジからの小さな玩具も今夕には届くだろう。
 Lineで送られてくる動画では、帰京した東京の孫が、ヨチヨチ部屋の中を歩き回る姿が見られ、夜にはテレビ電話で顔も見ら
れて、可愛い孫たちもそれぞれのパパママと一緒の生活に戻った。
 で、親爺とオカカは今日から当分はフリーで、ジジババ業はしばし休業と相成った。
 という事で、今日は親爺がコアユの山椒煮を煮る予定で、夕食にはオカカが小鮎のフライを上げる予定だ。
 可愛い孫たちは今頃、黒部は保育園だし、東京は7月1日からの入園準備をするママと一緒に過ごしている事だろう。
 身の回りには常に孫の気配があるが、物理的な距離は遠い。だがこれを寂しく想うことも無かろう。気ままな親爺とオカカの
自由に過ごす時間もまた格別だから。
 「孫は来て良し帰って又良し。」とはけだし真実である。
 立山主峰雄山と広い鞍部に建つ雄山に最も近い山小屋、一の越山荘。初夏の姿だ。


6/28
 立山では昨日空輸作業が終わったそうだ。予定より1日遅れだから、今の時期なら上々だ。
 我が家に葉黒部の孫が来た。ジジババと遊びたくて巻き付いてくる。が、ジジは体力的にもう付き合いきれず、専らババ
が相手をする。流石3人の娘を育てたキャリアがものをいう。
 孫も心得たもので、散歩だとか、近所のワンワンを見に行くのはババにおねだり。爺にはせいぜい玩具買って位のものだ。
で、今もジジのPCをめちゃめちゃに引っ張たいていたが、ババとワンワンを見に行った。
 さて、この間にどれだけ更新作業ができるやら・・・。
 国見HPからの空輸作業は順調に進んだ。


 雷鳥坂の登山道に咲くキヌガサソウ。                   すっかり知恵がついて、手ごわくなって来た黒部の孫。
 


6/27
 真砂沢ロッジの心平が、昨夕無事到着したとの連絡を入れて来た。単身赴任ならぬ単身入山なので、少し心配していた
のだが、剱沢小屋で、一泊させてもらい予定より一日遅れの到着となった様だ。
 幸い今シーズンは小屋の被害も殆ど無かった様で、何とか小屋開けにこぎつけたが、何分にも零細な小屋である、この
状況下では運営も辛いものがある。最盛期はボランティアの方が手伝いに入ってくれるとのことだが、その他のスタッフは
雇用しないそうだ。そんな中で小屋に傷みがなかったのは不幸中の幸いだろうか。
 畳2畳のスペースに1名と云う、この規模の山小屋としては考えられない様なスペース割で、予約を受ける事にした様だ。
で、最大宿泊可能数は8名/日との事だ。ゆったり泊まれる事だろう。
 9:30現在まだ山里も晴れている。


 バラの垣根も今が盛り・・・いやいや秋まで次々と咲き続ける。
 

 オカカが丹精した青唐辛子と鷹の爪が、実をならせ始めている。


6/26
 昨日の午後、孫と次女を送って富山駅まで行っている間に、下山してきたトモチャンが立ち寄ってくれて、アマナをくれた。
 アマナは親爺もオカカも大好物で、山を仕舞った親爺にも、この時期には誰かが持ってきてくれる。トモちゃんは空輸要員
との事で、今日の空輸作業を担当するのだが、この空では延期だろう・・・。剱御前小舎も正面と、剱沢側の外壁修繕が無事
終わったとの事だ。昭和57年、亡き爺様が中心に新築した当時の剱御前小舎の新しい外壁に戻っただろう。あれからもう、
38年の時が流れている。
 雨がまた強くなって来た。朝からずっと大雨洪水雷注意報がでている。
 不動の山も雨に煙る。


 紫陽花ほど雨に似合う植物はない。                      垣根のバラは強い雨に花を散らしている。
 

 トモちゃんが持ってきてくれたアマナ。毎年この時期になると誰かが届けてくれる。有難い。


 浄土川も大きく口を開け、今年も橋が架けられた。


6/25
 余り帰したくないが、今日午後の新幹線で孫が帰京する。パパもママも仕事は向こうだし、家も東京だし、7月から入園
の決まっている保育所も東京だから、帰さぬわけにはいかない。
 この数日ですっかりジジババに懐き、お風呂も一緒に入れたし、膝の上に載ってきて、ずいぶん遊ばせた。離乳食用の
白みそ仕立てのスープも作ったし、三度三度一緒に食事もした・・・。まあ、でも孫だ。親にはかなわない。
 今夜からは又、オカカと二人の生活に戻るが、こんどは黒部の孫が週末に泊まりに来る予定。何やかやとジジババは
忙しい。親爺とオカカは二人ともまだ元気だから、孫たちが小学校を卒業するころまでは、面倒を見てやれるほどに元気
で居たいと思う。
 精々あちこちをオーバーホールして、頑張ろう。
 別山の雷鳥だ。


 昨夜の一コマ。離乳食もいっぱい食べる様になった。


 親爺が40年間見続けた御前山。今は全く人がいないようだ。



6/24
 越境移動の解除で、東京から孫が来ているが、明日はもう帰京する。今一歳一ヵ月、入園がこのコロナ禍で、暫く遅れた
が、7月1日から保育園に入園する。ママの産休も止むを得ず、3ヵ月延長した。
 その入園直前の顔見世で、入園すると暫くこちらへは来れない。
 孫と同居の数日は疲れるが、それを超える楽しみと喜びもある。ヨチヨチと歩き回り、ジジの膝に乗ってきてPCを弄ったり
スマホを弄ったり・・・。
 歩き回る後をついて行ってやると、鬼ごっこのお感覚で喜んで歩を早める。逆に手を叩いてこっちお出でとやると一生懸命
歩いて来る。それに浸かれれば抱っこである。
 ジジババは可愛くてたまらない。
 それも今夜迄。明日は富山駅まで送らねばならない。東京駅にはパパが、最近買った車で出迎えに来ているはずだ。
 大日が良く見えているやや暑い日だ。


 孫と遊ぶジジババ。シャボン玉を吹いてやると大喜びだが、終わりがない。 ジジにPCも好き放題に弄ってくれる・・・。
 


6/23
 19日に越境移動自粛が解除され、我が家へも東京の孫が顔を見せに来てくれた。
 この7月1日から保育園に入園するため、その前の顔見世である。一歳一ヵ月で、ヨチヨチ歩きが出来、幼児番組の
音楽が大好きで、音楽さえあれば踊るから面白い。
 我が家が東京のマンションよりかなり広いので、居間や廊下、座敷などを縦横に歩き回り、時には転び、目が離せない。
 7月に入園し、ママの産休も7月末で終わり、これからは年に一二度しか来れなくなる。来ても2,3日の滞在が目いっ
ぱいだから、いやいや寂しくなる。
 SNSでの写真や動画の送受信と、テレビ電話での会話位が接点になるだろう。それでもないよりははるかに良い。
 今朝は涼しいが、空を眺めると夏。気持ちが良い朝だ。


 孫が一緒に暮らす数日は心楽しい。が、明後日にはもう帰京する・・・。


 庭のバラも今を盛りと咲き誇っている。


6/22
 肌寒い今朝だが、先ず親爺のTシャツにベストを羽織っただけの格好がいけない。富山へ出向く幼児が有るので、暑く
なるという予報に備えての格好だが、これは親爺にしてみれば真夏の装束である。一寸この格好は早過ぎた・・・。
 立山も結構観光客などが入った様だが、いくら来てもらっても受け入れは制限があるし、この状況下ではやはり如何と
もなるまい。コロナ禍は全世界的な問題で、何ともつかみどころがなく、見通しも何もあったものではない。
 早く特効薬なり、ワクチンなりが出来てコロナが終焉することを祈るのみ。
 剱は何も変わらず聳えている。


6/21
 快晴の朝で、爽やかな日だ。昨日まではいかにも梅雨と云った空だったが、そんな曇り空の中、ツバメの巣立ちを見る
事ができた。我が家の前の電線に、数羽の燕が止まっている。よく見ると大きい燕と二回りほど小さい燕が居て、これは
巣立ちして来たばかりだとすぐわかった。
 ヒナたちは電線にとまたままで、時折親鳥が飛び立ちエサを運んできて食べさせている。幾度もそんなことを繰り返し、
雛も飛びたってゆく。親鳥のように優雅な飛翔とはいかず、とにかく必死な飛翔で、けれど決して墜落したり、何かに激突
したりと云うことも無く視界を去って行く。と、またいつの間には電線にもどっており(しかと個体確認したわけではないが)
同様の事を何回も繰り返していた。
 子供の頃にこんな情景を見た記憶はない。興味がなかったのだろう。人生の終盤に来て、新しい命が巣立ってゆく姿を
始めてゆっくり観察することが出来た。


 親鳥がエサを運んでくる。ヒナたちがそれを、電線につかまって待っている。


 アクロバットよろしく雛がエサを受けとる。そして次々と必死な飛びっぷりで、空に飛び出していく・・・・・


 雪解けの大日、庭の垣根のバラ、我が山里も初夏である。
 

 我が家のヒナたちもすくすく育っている。


6/19
 雨こそ小康状態を保ちまだ降ってはいないが、肌寒い朝だ。梅雨冷と云うのだろうか。
 今日立山アルペンルートが開通した様だが、この天気ではあまり立山へ行こうというもの好きもいない様で、立山駅へ向
かう車も、ほとんどいない様だ。
 アルペンルートもそうだが、立山にある山小屋も大変だ。大きな山小屋はかなりの体力があるだろうが、それでもこの状況
下で、大きい故の設備を維持し、雇用者の給与を払っていくと云う事を考えると、1シーズン丸々こんな状況では大変だ。
 小規模な山小屋でも、もともと体力のない処へ、この惨状では維持そのものが困難かも知れない。
 日本全土、否、全世界が非常時と云うこのコロナ禍である。新コロナウイルスを克服できるまで、じっと耐えるしかない。
 イヤイヤ不景気な話題ばかりで、嫌になる。
 せめて写真は、希望のシンボル、朝日の登る一枚で。トモちゃん撮影だ。


6/18
 親爺には肌寒い朝だ。少しごつい作務衣を着て過ごしているが靴下をはかぬと足が冷たい・・・。
 明日からアルペンルートが営業再開するが、立山まで入っても宿泊は難しそうだ。いつも通りのつもりで飛び込みで宿泊し
ようとしても、まず無理だと思うし、先ず山小屋自体の営業が何時からなのか、それを確認し予約を入れるのが先決で、日帰
り、もしくは大町への通過だけは出来るのだろう。
 まだまだコロナ禍が終焉したわけではないので、立山登山もまだまだままならぬ。
 昨日の立山は冷え込んで、氷が張ったそうだ。


 山里から見る大日は随分雪が解けたが。


6/16
 今朝は良い天気だが、かなり雲も多く、日陰は涼しくさわやかだ。オカカが村はずれの我が家の墓地に、除草剤を撒き
に行って来た。今帰って来たが汗だらけだ・・・。家に居て涼しい顔をしている親爺、ハナから当てにされいない。
 墓の管理も、オカカが出来なくなれば、シルバーセンターへでも依頼せねばなるまい。今そんな話を二人でした。
 我が家には山林もあるし、田畑もあるが、正直なところその山林の場所も一部は分かっているが、大方は定かではない。
 いやいや、何とも大変な話で、父祖が汗水たらし入手した田畑や山林は、今や管理もも出来ない子孫が、形ばかり受け
継いで、ほとんど放置されているのが実情だ。親爺の家だけではなく、日本中の多くの過疎集落では同じ状況になってい
るはずだ。所謂、持ち主不明の山林、土地等と云うものが増え続けているそうだ・・・・・。
 一寸淋しい話になってしまったが、現実は厳しい。
 雷鳥のペア。トモちゃんの撮影だ
 

 大日の雪がほぼ融けた。我が家の庭の花盛りの頃、夏山本番はあとひと月ほど先だ。
 


6/15
 今日は陽射しの注ぐ山里の朝だ。窓外に青空が見え出すと爽やかだが、暑くなりそうで怖い。
 昨日柴田錬三郎氏が享年61歳だったという事を知り、一寸意外でいろいろ調べていたら、「図々しい奴」が氏の作品で
あった事を唐突に思い出した。親爺の蔵書の8割は、車庫裏の隠居所の壁一面の書庫に運んだので、探しに行くのが面
倒で、手軽な電子書籍で出てないかと調べたが、中々見つからず、ようようKADOKAWA書店から出ているのを見つけた。
上下巻合わせて1000円余り、親爺の貧しい小遣いでも買える。ただ、普段使いの楽天Koboリーダーでは読めず、Sony
のAndroidタブレットで読むことになった。で、一寸考えて見ると、獅子文六氏が同じような主人公の出世物語として書いて
おられる「大番」も親爺の愛読書だったので、以前電子書籍化されていないか調べたが無く、あきらめていたことも思い出
し、ついでに調べて見るとたやすく発見、これも買った。
 で、昨日は図々しい奴を読み始め、半日読み込んでしまった。大番は何度も文庫で読みなおしたが、図々しい奴は再読
一度ほどで、長く読んでいなかったのだろう。記憶にあるシーンは出て来ず、まるで初読のような気分である。そしていつの
間にか大番と混同していた部分が多く、流石に60歳代後半となって読む本は、味わい深いと思った。
 本の虫ではある親爺だが、名作で読んでいないものも多く、平岩弓枝氏の「御宿かわせみ」などもその例で、34巻続く幕
末編の、今は31巻目を読んでいるし、この後未だ続く明治編も数巻購入してある。
 再読、初読合わせ親爺の読書はまだまだ続く予定だが、頭が調子悪くなって本が読めぬようになるのは一番怖い。
 立山からの花便り、ハクサンイチゲが咲き誇っている。


 我が家の猫額庭にもバラなどが次々と花を咲かせて、日々華やいできている。
 

 


6/14
 今日で三日連続の雨降りだ。梅雨だから仕方ないが、流石に少し鬱陶しくなってきた。
 生き生きしてるのは、戸外の植物だけ。
 親爺の鼻風邪は少し良くなって、昨夜は比較的良く眠れた。咳もあまり出ないし、熱もないし、少々喉がイガイガするのと
鼻水が中々止まらないだけの症状。食欲は年相応に旺盛で、何を喰っても美味い。それでも万一を考えてお籠り中。
 暑さ寒さに対する抵抗力が、随分落ちて、直ぐ体調を崩してしまうので、季節の変わり目は鬼門である・・・。
 鬱陶しい梅雨の朝。


 地獄の鬼さんの絵本に興味を持った黒部の孫と、歩き始めてダンスに凝ってる東京の孫。黒部の孫は親爺の立山の血が
こんな本を好ませるのかな?東京の孫のダンスのこのワンワンおしっこスタイルだけは未だ意味不明・・・・・。
 親爺にはこの孫たちの成長が何よりの楽しみだ。
 


6/13
 静かな土曜日だ。梅雨入りして三日目だが、いかにも梅雨の静かな山里と云った風情の今朝だ。
 雨がシトシトと降り続き、親爺にはやや肌寒く感じられる。
 数日前に続いた暑い日日に、クーラーを使って寝たせいか、十分注意をしていたはずなのに少し風邪を引いた。鼻水と喉の
イガイガだけだが、こんな時期なので少し薄気味悪い。まあ熱もないし、三密には近づいた記憶もなし、殆どこの山里からは出
ていないので、単なる鼻風邪だと思うが、何時もより厳重に家にお籠りを決め込もう。あとは葛根湯を服用して休むのみ。
 我が家の庭も梅雨の風景・・・。


 山里はどちらを向いてもしとしと降る雨の中。でも不動の山は昨日の様に、見えないほどはガスっていない。
 

 剱御前小舎も着々と補修工事が進んでいるようだ。もう半分ほどは奇麗になっている。


6/12
 今朝の親爺は作務衣を着込んでいる。まさかフリースまではいかないが、人目がない(オカカに叱られない)ならフリースでも
良いかなと云う感じである。
 昨日と比べて気温は数度以上も低い。昨日は暑さに慣れていない身を痛感したが、今日は今日で少し肌寒い!?と、思う。
 6月ももう半ばに差し掛かって来た。アルペンルートも恐らく6/19から再営業するのだろう。この山里のお世辞にも広くない
県道を、又大型バスが列を連ねて走ると思うと、何ともゾッとするが、まあ山が賑わいをどの程度取り戻すのかは分からないが
とにかく例年に近づくのだから、良しとしなくてはならない。
 昨日よりは随分涼しく、過ごしやすくなった我が山里は、ガスに覆われて、不動山も見えない。


 山里の周りは、川向かいの山々迄ガスに覆われている。    庭のバラが生き生きと花を咲かせた。
 


6/11
 身体が暑さに慣れていないと云うのが良く分かる。つい半月前まではフリースを着こんでいた親爺だが、流石に今はTシャツ
一枚で過ごしており、先ずこの着衣のギャップが体調をおかしくする。更に昨日からは扇風機だけではとても耐えられず、寝室
までクーラーの世話になったものだから、益々体調がおかしい。
 居間の室温が29℃ある。これはもういけない。早速クーラーを入れた。
 トモちゃんが送ってくれた写真を眺め、立山の初夏を懐かしく思い出す。まだまだ涼しいと云うよりは寒い。親爺晩年の頃、剱
御前小舎の親爺部屋の小さなストーブを思い出した・・・。
 雷鳥沢の斜面で雷鳥が佇む。雷鳥の背後には浄土川の深い谷が流れる。谷の向こうは天狗平、弥陀ヶ原。


 立山は山里からは見えない。暑い雲に覆われているが青空も見え、蒸し暑い。白薔薇の一枝がマスクと消毒ジェルの間に飾られた。
 


6/10
 今日も暑い日だ。富山市内まで行って来たので余計そう思うのかも知れない。横江にあるアルペン村の電光掲示板では
10:30現在で、28℃となっていた。
 親爺が帰宅して一番にしたことは靴下と、ベストを脱ぎ捨てて、Tシャツ一枚になる事。次いで冷たい番茶をコップに一杯
一気に飲み干して、ホッとした。居間にいる分には、扇風機を弱く首振りで廻しておけば十分だ。部屋は焼けこんでいない。
 が、二階の部屋は恐らくかなり暑く焼けこんでいるだろう。夕方になって涼しくなれば2階寝室や、親爺部屋の窓を開け放
ち網戸にしておけば、寝る頃には快適になっているだろう。
 この前まで寒い寒いの日々が、いつの間にやら暑い暑いの日々に変わっている。
 トモちゃんが剱の写真を送ってくれた。


 我が家の庭はバラがあっと言う間に垣根に花咲かせた。何となく豪勢だ。
 

 バラの垣根の庭を、雪衣を殆ど抜き捨てた大日が見下ろしている。山里の夏だ。
 


6/9
 ミヤマキンバイがもう咲いたそうだ。トモちゃん曰く「2020年最初の花」、成程そうかもしれない。草花にはとにかく疎い
親爺であるので、剱御前小舎の周りで、この時期一番最初に目にする花がいつもミヤマキンバイだったかも知れないとは
断定できぬが、そんな気がする。
 意外と女性軍が花に詳しく、小屋のスタッフでも男より女の方が草花を勉強している様だ。もちろん全てが全てではない
のは当たり前で、中には学者モドキの男性スタッフもいるし、親爺よりひどい植物音痴の女性スタッフもいない事は無かっ
た様だ。
 とにかく、立山にも刻々と夏がやってきている。


 剱御前小舎の外壁修繕が始まった。東北大震災の翌年辺りから、地獄谷のガスの噴出が変わり、小屋の外壁
もその頃から急に、劣化が激しくなった気がする。まあ細かいメンテを怠らねば、まだまだ小屋は大丈夫だろう。


6/8
 黒部の孫が2週間ぶりにやってきて、ジジババと思いっきり遊んでいった。ジジは嬉しくて一生懸命相手をしようとするが
何分体力が続かない。ババが7割、ジジ3割だから、親爺よりもオカカが草臥れる。
 でも可愛いのは変わらないから、ついつい遊びに応じて、草臥れる親爺であった。
 で、昨日はとてもこのHPの更新など出来なくて、正直思い出しもしなかったような状態だった。
 さて今日は晴れた。まだ梅雨前のこの時期、晴れたら結構な登山者が来たものだが、今年は登山者どころか、アルペン
ルートの運行もまだだ。これから先どうなる事やら、、いよいよシーズンが迫って来ると心配になる。
 殆ど夏の様な大日岳。
 

 我が家の庭のバラが、日一日と密度を増してはなやかに花を咲かせる。
 


6/6
 今日は黒部の孫が半月ぶりに来る予定で、爺馬鹿は朝から楽しみに待っている。
 随分とおしゃまになって、元気で保育園に通っている様だが、まだまだ舌足らずの会話が可愛くて、さて今日は何を言って
くれるかと、そんなことを想うだけで心楽しくなる。
 昨日東京の孫が、6歩ほど歩いたと、動画を送って来た。「すごーい頑張れー」と応援するままの声に励まされた孫は、ヨチ
ヨチと歩を進める。それを見ながら爺婆も大興奮、届かぬ声援を携帯画面の動画に送っていた。
 今日は朝からオカカは食料品の買い物。親爺は留守番でいつ来るか分からぬ孫を待っている。
 6月の時も穏やかに流れている。
 オカカがプランターに植えたニチニチソウ。


 庭の垣根のバラも、花が次々と咲き、だんだん賑やかになって来た。
 


6/5
 昨日より幾分涼しいが、天気は良い。
 昨夜、現剱御前小舎親爺の、マー君がSNSで、今シーズンの小屋の営業方針を発表した。一日の受け入れ人数を30名
と制限し、基本的にはグループ単位の個室という事で、予約必須としている。
 小屋内部ではマスク装着もお願いしているし、体調不良のある場合は登って来ない様お願いしている。更に酒類の販売は
一切せぬとの事だ。更に小屋では使い捨てシーツを用意し、チェックイン時にお客様にお渡しするそうで、山小屋と云う限ら
れた設備の中での宿泊受け入れに、出来る限りのコロナ対策を取っている。
 それに加え、宿泊者以外の山小屋への立ち入りを一切禁止するそうで、所謂通過客の休憩利用は、如何なる悪天候下で
も出来なくなる。
 親爺としてはマー君がよくよく考えた上での決断だと思うし、またこの営業方針は当を得たものであると考える。
 「これはつまり山へ来るなという事ですか」と云う様な書き込みを見たが、誰も山へ来るなとも、来いとも言っていない。そも
そも登山は、自分の意志で自分の責任で行うものだ。この辺りを理解していないから、こんな書き込みが出るのだろう。
 又、「ここまでするならいっそ営業を中止したら。」と云う書き込みもあったが、山小屋には山小屋の理由もあり、一概に休止
のみを選択肢として、潔しとするのは如何なものだろうか。
 それにつけても憎い敵はコロナウイルス、一刻も早いワクチンの開発が待たれる。
 大日岳稜線の雪庇はほぼ落ちた。


6/4
 昨日より良い天気だ。山里でも青空がかなり広がっているし、初夏の日差しが強く庭の草花が喜んでいる。
 親爺も作務衣を脱いで、半袖Tシャツになってみたが、やはりちょっと寒く、寒いと直ぐ風邪を引く親爺なので直ぐに又
作務衣を着込んだ。まあ、親爺にすれば作務衣で過ごせる季節が一番快適である。
 これだけ暖かくなって来れば、当然部屋のストーブが片付けられる頃なのだが、我が家のストーブは恐らくこのままで
移動しないだろう。間もなく来る梅雨には、梅雨冷でストーブを炊く日が幾日もあるだろうし、その後二月足らずは確か
にストーブは不要となるが、僅か二月足らずである・・・。で、去年あたりから仕舞わず一年中部屋の中に置いている。
 昨日休暇明けで山に入った知ちゃんが早速写真を送ってくれた。剱御前小舎の営業再開は未だ先だが、外壁修繕の
職人さんが入ってくる。それで結構忙しくなるらしい。
 雪解けがずいぶん進んでいる。そりゃそうだ、もう6月だから。


 親爺は時間がたっぷりあるので、昨日はスモークチキンとスモークチーズを作った。去年だか一昨年買い込んだ新しい簡易スモーカー
を使い、カートリッジ式ガスコンロで、説明書通りに燻してみた。いや、実に程よく上手にできる。アメリカンチェリーも出盛りで、美味い。
 

 庭の垣根のバラが咲き始め、ピンクのバラも咲き出した。        白バラも負けじと花を咲かせだしている。
 

 今朝も大日はアイのかなたに霞んでいる。


6/3
 町場の方はとっくに26℃を超えているが、山里はもっと涼しく、快適な気候だ。
 さっきまでオカカと一緒に立山町のスーパーや銀行などへ出かけ、諸々の雑用と、食料日用品の買い出しをして来た。
町場では26℃の気温だったが、車の中から出なかったので、23℃の空調の中で、暑いとも感じなかったが、燃料補給
のガススタンドはセルフなので、外へ出て給油していると、やや暑いかなと感じたがさほどでもなかった。
 親爺は暑さにも寒さにも弱い。年々弱くなってくる・・・。寒さには滅法強かったはずだが、いつのころからか家で一番の
寒がりになり、暑いのはもともと弱かった・・・。
 で、これからが心配だ。早く温かくなればいいと思っていたが、今度は暑くなるのが怖いのだから、勝手なものだ。
 緊急事態宣言は解除されたものの、まだまだ注意は怠れず、気ままな旅行などは当分できぬ。さて、これからの夏を、
どうやって過ごそうか・・・取り越し苦労の絶えぬ親爺だ。
 こんな爽やかな景色が懐かしく思い起こされる。御前山からの剱である。
 

 山里は静かで、閻魔堂の周りにも人影は見えない。


6/2
 昨日から黒部峡谷鉄道は運航し始めたが、立山アルペンルートは富山長野の2県を跨ぐためか、今月18日まで閉鎖し
19日から営業を再開するという事になった様だ。黒部トンネルバスも同様の様だ。
 しかし、立山の山小屋は、室堂周辺も含め7月1日からの営業という事らしいので、室堂まで行っても宿泊はテント以外
暫くできぬ。アルペンルートもいっそのこと山小屋とペースを合わせればよいのにと思うが、大きな仕掛けの慣らし運転など
そうも行かぬようだ。
 元来が山小屋とは厳しい自然環境下のシェルターとして出発しているから、居住性などはあまり考慮されていなくて、広々
と手足を伸ばして眠れるスペースは最盛期の混雑時には確保されにくい。どうにかこうにか風雨をしのぎ翌日の登山に備え
る宿りに過ぎず、恐ろしい感染症への防疫配慮などは多分困難だ。せめて、心地よく休める様に、最大の配慮をし、出来る
限り美味しい食事を提供しと、現在の各山小屋は心を砕いている。が、その置かれた厳しい状況下、その配慮にも限度が
ある。
 だから、山の事や、山小屋生活のことなど全く知らない監督官庁の訳の分からぬ役人が、息せき切って訪ねてきて、アア
シロコウシロと言っても、それは大半が出来ぬ事であることが多い。
 だから、心ある山小屋のオーナーは身を切られる想いで、山小屋の営業中止を考えてしまう。だが、それで登山者は困ら
ぬか、万一の事故の時には山小屋の協力があってこそ救助活動もスムースに行えるのだ・・・。
 何とも難しい。大きな試練だ。でも何とかこの大きな試練を越えれば、又先が見えてくる。山登りと一緒だ。諦めず一歩一歩
を着実に踏み出すしかない。
 我が家の庭のバラが咲き始めた。時は静かに流れてゆく。


 ピンクの花も一つ咲いた。                       真っ赤なバラに朝梅雨が降りている。
 

 白いバラも隅の方に咲き始めた。                  白バラも清楚で美しくこれにも朝梅雨が降りている。
 


6/1
 水無月朔日の今朝、立山は山里からはほとんど見えない。僅かに大日の裾が見えているだけだ。
 山すそを見ても雪がずいぶん減って、立山も初夏の山に移ろっているのは良く分かる。
 例年なら、7月、8月と云う夏山を控え、バイトの頭数をそろえたり、資機材を上げたり、小屋の繕いをしたりする準備の
時期なのだが、来るべき夏山シーズンが果てどうなるものやらと、今年に限っては不安が先行してしまう・・・・・。
 お客には来てほしいが、万に一つでもまちがいがあって、感染者が宿泊したら・・・・・
 お客様に来ていただいて、喜んでいただいて無事に下山していただきたいのが、山小屋の心である。そのために少しで
もと一生懸命努力をする。そして迎える夏山シーズンなのだ。
 今や隠居の身で、立山を仕舞った親爺が何をかいわんやであるが、嘗ての仲間の心中を思うと見につまされる。
 頑張れ。一年や二年は雌伏の時として耐えねばどうもなるまい。


 立山は無くならない。ズ〜ットこのままの姿で待っていてくれるはずだ。

inserted by FC2 system