2021山賊庵絵日記(春)  新年度を迎え項を改めました。2021/04/01
                                       とっくに暦は夏になっています。春は最終更新といたします。2021/05/31



5/31
 昨日我が家に遊びに来ていた黒部の孫が、あっという間に語彙が増え、上手に話ができる様に様になっていて驚いた。
 凡そ半月に1度、泊りがけで遊びに来るのだが、2週間という期間は3歳児にとっては実に大きな時間なのだろう。
 それに引き換え、高齢者であるジジババの時間は、なんと短く感ずることよ・・・。
 今日は青空が広がり、少しずつ色を濃くしている木々の、それでもまだ若緑の葉を風が揺らし、見えぬ存在を僅かに
誇示しながら爽やかさを運んでいる。何と気持ちの良い日だろうか、これはもう初夏の風だ・・・。
 という次第で、今日でこの項を閉じ、明日からは6月となることだし、新しい項に改めよう。
 オカカは今日の夕刻、コロナワクチン2回目の接種。親爺は一週間後の夕刻2回目接種となる。
 比較的ワクチン接種が遅れている富山県では、立山町は早い方だ。


 一昨日、孫が来ているときに、翔也が旧友、トシ君、ヒーチャンの孫にあたるユウ君を連れて、我が家に来た。
 我が孫は小さい子が(自分より小さい子は皆赤ちゃんで、お世話してやらなくてはならぬと云う使命感に燃える)大好き。
 早速興奮気味で、お世話に取り掛かる。それが大きなお世話であることが大半だが、構わず・・・。我家の自分の玩具
総動員で、大サービス。そのうちにそれが自分の大事なおもちゃだと気付くと、天使が意地悪っ子に変身・・・それでも幼い
二人、10分後には兄弟の様に居間や座敷を駆け回っていた。


5/29
 富山出身の大関朝乃山が、協会のおきて破りが発覚して謹慎中だが、その処分はまだ出ない。地元では130年ぶり
の大関誕生で、大喜びだったのに、思いもかけぬ不祥事を引き起こしたものだ。
 それは決して犯罪行為ではないが、コロナ禍の中、隠れてのキャバレー通い・・・と云う実に情けない規則破りだ。しか
し、大関という立場上許されることではないし、初めの事情徴収時には「事実無根です。」と嘘をついたらしい。
 それでもである。我々地元の相撲ファンにとっては郷土の大事な力士であり、大きな希望である、朝乃山だ。我が孫さ
え知ってか知らずかは分らぬも、テレビに朝乃山が出ると「アシャノー」と応援しているのだ。
 御父君に「馬鹿者!」と一喝され、声を上げて泣いたという朝乃山、図体こそでかいが、性根はまだ学生、いや子供の
ままのようだ。
 週刊誌などあることない事面白おかしく書き、売ればよいのだ。だが、まったく事実無根のことではなく、周りからちやほ
やされ、ダニのようなバンキシャにそそのかされ、増長満がなかったとは言えぬ。猛省すべし、そして猛稽古も継続すべし。
 今地元では処分軽減の嘆願書を集めており、10000人の署名が集まれば協会へ、恐れながらと提出し、極端な解雇
などと云う処分の行われぬ事を、少なくとも今一度の再起のチャンスを頂けるようお願いしようとしている。
 例え大関横綱といえども、人間である。極端な処罰を行わぬよう、親爺も心から願っている。
 庭にバラの花が纏まって咲き始めた。


 たくさんの蕾は間もなく開花する段階まで膨らんでいる。


 薄日射す山里だが、立山は隠れて見えない。



5/28
 気持ちよい快晴の朝だ。余りの天気に誘われて、庭に出てみた。大日が遠く見え他の峰々は焔魔堂の木立の陰に
入り見えないが、頭の中では見えている。ぽかぽかと温かい。朝食直後なのに太陽はずいぶんと高く、髪の毛がまば
らな頭頂部に、温かい陽射しを感ずる。
 実にさわやかだ。自然石を削ったつくばいに、十村谷という谷から引いている水がちょろちょろと流れ込んでいる。こ
の水は通称山水、冬の間はオカカが玄関先の融雪に使って居るが、今は雪も降らずその任を解かれ、つくばいに流れ
込み、時には孫たちの水遊び場になることもあるが、大方は庭に風情を添えることを専らとしている・・・が、左程風情
のあるとは思えぬ狭い庭、親爺が「猫額庭」と名づけ喜んでいるばかりだ。
 庭はさしたることもないが、山里の事。いたるところ借景だらけだ。大はかなたの大日岳、中は不動の山や里の佇ま
い。そして身近は辺りを囲む木々である。
 今日も長閑な時が流れている。


 今朝の大日岳。


 玄関のわきにあるつくばい。廻りの石は戦前から我が家の庭にあったものを、庭師の従兄が組み上げてくれた。
 材木坂の材木石が幾つかある。                       オカカの植えたサンチュはもう喰える。
 

 東京の孫が2歳で初めて描いた、ジジババ。郵送されてきたので壁に貼ってある。証拠写真付きである。
 


5/27
 山里は雨。気温も下がっている。
 昨日の夕方、県警ヘリが我が家の眼前にある不動山の南東面で凡そ5分余りホバリングを続け、何かを探している
様に見えた。で、色々調べてみたが、山菜採りの町場の女性が、帰宅せず捜索隊が出ているらしい。
 昔なら親爺にも声がかかり、必ず捜索に駆り出されたものだが、流石に10年ほど前からは戦力外指定を受け、声も
かからない。今さら声をかけられても体が云うことを聞かず、足手まといになるだけだが、長年の習い性で、何となく捜
索状況が気にかかる。
 昨日のうちに見つかったのかどうかも知らぬが、23日に行方不明になっているところから見れば、現地がライオンズ
の森という公園化されたところだが、一歩その外へ出ると石臼平と呼ばれるところで、その南斜面は崖になって深く落
ち込んでいて、熊が営巣するようなエリアであるので、その当たりに入り込んでいると・・・。いや親爺が知らぬだけで、も
う無事発見されているかも知れぬ・・・そんなことを考えてしまうのだ。
 今朝は雨天。夕べはかなり涼しかった。
 昨夕不動山南東面でホバリングを続けていた県警ヘリ。捜索隊の皆さんご苦労様!!


 不動の山も今朝はこんな天気。行方不明発生現場はこの山の、幾谷かを東に向かい越えた石臼平近辺。
 もしまだであれば、一刻も早い遭難者の発見を祈る。


 折角暖かい日差しに花を開かせようと膨らんできたバラだが、今朝は雨に打たれ漸く一つ花が開いた。
 


5/26
 夕べはずいぶん雨が降っていたのだが、今朝は良い天気になって暑いくらいだ。尤もバカ親爺、寝ぼけ眼にフリース
を着込んで来たものだから、前ファスナーを全開にしていても何やら暖かいを通り越して暑い・・・。で、たまらず脱ぐと、
下にはTシャツ一枚だけなので今度は肌寒い。室温23℃、ちょうど快適な温度だが、着すぎてはいけない!
 居は祖母の月命日、仏壇に燈明を上げお参りした。親爺が大学を卒業し、家に帰った年に旅立った祖母である。もう
47年も経っているのかと、しみじみ祖母を思い出した。
 一昨日の空輸作業、国見HPにももう2年ほど顔を出していない。懐かしい気がする。


 今朝、山里から見た大日。完全に初夏の山である。


5/25
 そろそろ良い天気になるはずだが、まだ薄暗い空だ。気温こそそんなに低くはなく、動くと暑くなる。
 朝暫くぶりにドローンを上げてみた。地上高度約60mから立山方面を見たが、全く見えない。ただ厚いガスの向こうに
が明るく見えたような気もしたが。
 で、ドローンフライトを終えてから、立山山頂ライブカメラで確認したが、やはり2000mから上は晴れている。
 弥陀ヶ原の下にある雲海が山里を覆っているようだ。オカカに言わせると、こんな時は山里あたりだけがすぐ来雲に覆
われ、立山の上部と富山平野辺りは晴れていることが多いそうだ。
 親爺が現役時代、剱御前小舎にいてオカカに電話連絡をして下の天候を聞く事が良くあったから、そんな天気の具合も
頭に入っているのだろう。でも今日は市内でも10:30現在高曇りと云った処だ。


 ドローンカメラをやや下に向けると新緑が青々と村を埋め尽くしている様子がよくわかる。


5/24
 冬の間あんなに待ち焦がれた春も、もう終わろうとしている。既に気候は初夏だ。とはいえ山里の事、朝晩はまだ冷える
し、今年は例年よりいくらか気温が低い様な気がする。
 孫たちが大きくなって、去年の写真やビデオを見るとまるで今が信じられない。
 ヨータローなど孫同然のチビが、いつの間にか雨後の筍のごとく大きくなって小学校の4年生だ。
 黒部の初孫も今3歳7か月で、喋りっぱなしで賑やかでかわいいが、去年の写真などまだ赤子の面影だらけである。
 東京の孫は過日2歳になったが、もう走り回ってジャンプをしたり踊ったり・・・・・ジジババが年を取るはずだ。
 朝っぱらから何とも景気の悪い、ジジババの老ける話なんて忘れよう。
 さて、今日は、今から久々にドローンでも挙げて、数年放り出してあるプラモでも取り掛かろうか、いやいやそうそううまく
事は運ぶまいが、読みかけの本だけは読破しよう。
 今朝の大日は雪が激減。


 居間と物干場を網戸だけにしていると明るい光と暖気が入ってくる。 昔々からある、材木坂の材木石と、移植した勿忘草の一叢。
 


5/23
 郷土出身の実に百数十年ぶりの大関が、相撲協会のおきて破りで謹慎している。身から出た錆とはいえまだ青い未熟
な精神状態の若者の失敗である。その処分はまだ決まっていないが、外野の週刊誌やら、ネットでは極端なペナルティー
を論い、バカ騒ぎをしている。
 もちろん此の侭では済ませられまい。当然である。しかし大関を張り、今から延びようとする有望な若い芽でもある。
 本当に精神状態はまだ子供なのだ。漏れ聞くところでは、実父に電話してきて、「馬鹿者何をしているか!!」と一喝され、
わんわんと号泣したという。親爺はその話を聞き、ご両親や親族の心痛を想い、涙が出た。
 又父に叱られ号泣した大関に対しても、何とも言えぬ憐憫の情を抱いた。
 親爺とオカカの楽しみの相撲観戦も、興味半分どころか、もうどうなってもいいやと、かつての朝青龍から始まる、モンゴ
ル軍団の牛耳る「元寇時代」に戻る相撲界が見え隠れしている今だ。
 強い横綱、白鳳に挑み、漸く10年以上ぶりに日本人横綱となった悲運の横綱稀勢の里、その無念を受け継ぎ日ノ本開
山を目指し頑張ってきた若手、その一番嘱望されていた若手の不祥事である。
 時節がコロナ禍でなければ、豪快なバカ騒ぎが過ぎるぞと、親方に一喝されて済む話である。運悪くコロナ禍の最中の隠
れ遊びが発覚してしまった・・・。
 それを大関たる地位のものが、嘘をついた、隠れ遊びの常連だ・・・とネット上で騒ぎの種にされ、極端な罰ばかりを課す
べきと面白がっている。無記名投稿のネット上の騒ぎなど、真実がどれほどあるか疑わしい。
 大関たるものが、横綱たるものがという云い方にどれだけの説得力があるものか。素行の悪い横綱大関などもっと悪質
なのがいたはずだ。
 相撲協会の厳しい処分。3場所出場停止が妥当だろう。この程度の罰は大関の地位を失い、下からもう一度上を目指さ
せる試金石としても妥当だと思われる。
 間違えても、解雇などという、犯罪を犯した者に対する、極刑に相当する処罰はあってはならない。
 それにしても朝乃山、心入れ替えて相撲道精進を誓えよ!!天国の監督たちが怒ってるぞ!!


 こんな日曜日ばかりだ。


5/22
 別山乗越、剱御前小舎のすぐ下の状況だ。まるで6月半ばである。親爺の長い山小屋生活でも極まれな雪解けの速さ
だろう。今シーズンは雪が少ないとは聞いていたが、この写真を見て驚いた。
 たまに富山市内に出て、そこから見上げる立山の峰々の何と黒々としてきた事だろうと、日にちに思いをはせて又驚く
親爺である。
 ℃の山小屋も、去年より悪いことはないと思いつつ入山し、営業をしているのだが、中々思うようにはゆかず、しかも大
都市部に出されている緊急事態宣言は解除にならず、延長を重ねる。
 ワクチンによりこのコロナ疫が抑え込まれるのはいつのことだろうか?せめて今年度中にはと祈る思いだ。


 雷鳥の羽が冬毛から夏毛に代る時期だが、その一羽一羽の縄張りの状況により、これだけ違う。自然の細やかな気遣い。
 


5/21
 今日は朝から雨降り。まるで梅雨入りしたかと思わせるような天気回りだ。新緑の木々が雨に打たれ、光り輝く美しさ
は、例え曇天の弱い光の下でもあまり衰えない。若葉に透明感が増し緑が淡く揺らぐのだ。
 窓を開け、雨の外を眺めながら、ボーっとそんなことを考えていたら、雨が吹き込んできて慌てて窓を閉めた。
 フリースを着込んでいても暑いどころか、前ジッパーを胸元から上まで上げるほど、気温も低くなっている様だ。何とな
く梅雨冷という言葉が浮かんでくる。
 昨日我が郷土の大関が、協会のコロナ対策方針を無視した夜遊びを週刊誌にスクープされて、休場した。もちろん時
節をわきまえず、大関という地位にある者のすまじき行いであり、厳重な制裁をけることになるだろう。
 若気の至り、大関といえどもまだ20代の若者だ。相撲の才能があり、まだまだやり直しのきく年だ。一度下まで落ちて
やり直せば良い。
 相撲協会には、解雇などという厳重すぎる処分だけはやめて頂きたい。3場所出場停止が妥当だろうと思うが、身びい
きだろうか・・・。
 それにしても「文春」。相撲協会憎しとはいえ、前途有望な力士を潰すために、こんな汚いやり方をするとは、相互監視
徹底の共産隣国の様ではないか。今少し温情というものがなければ、ペンとカメラに身を鎧った不気味な処刑人の唾棄
すべきゴシップ誌となり下がるばかりだ。
 朝乃山の笑顔がよぎるたび、心が重くなる親爺だ。「馬鹿者め。何をのぼせ上ってキャバレーだ。まだまだ上を目指す
身だと、本当に思うのなら、身を二つに折って謝罪し、序の口から出直せ。」と、朝乃山に言葉を送りたい。
 立山の雷鳥もがっくり肩を落としているように見える・・・・・。


 閻魔堂も雨に煙る。


 まるで梅雨のような空だ。


5/20
 今、黒部の長女から、婿殿の実家のお爺さんと、大叔父さんのワクチン接種予約が取れたと連絡があった。良かった
と心から思う。やはり身びいきなもので親類縁者のことがまず気にかかる。
 でも、何の権限もない庶民には、こういう素早さも、生きていく上で、あるいは生活の質の向上を計る上では必要である。
 日本は慎重すぎて、世界に先駆けて事を行うことが苦手なようだ。
 でも一つエンジンがかかり、暖気が終わったと思うと後は早い。一気呵成にそのことをすすめ、周りを驚かせる。
 恐らく今回のワクチン接種もその伝だと信じたい。
 集団接種が決まり、始まり、軌道に乗れば、整然と事をなす国民体質なのだ。
 一刻も早いワクチン集団接種が望まれる。


 鉢植えのサンチュもそろそろ食えるのでは・・・・・。


5/19
 高齢者である親爺もオカカも1回目のコロナワクチン接種が済んだ。
 オカカは親爺より4歳半若く、正確には64歳だから対象外かと思っていたら、年度で括るので令和3年度中に65歳
と云う枠にはいって、接種できたのだ。
 出オカカは今月10日に接種し終わって、親爺も1週間遅れの17日に接種を終えた。
 だから、今日は親爺には接種後2日目の朝で、少々下半身が重くだるい程度で、後は眠くなると云うのが後遺症なの
かなと思っている。
 昨日は風呂にも入りすっきりしたし、隠居の身の上で寝むければ寝ていればいいので、今日もそうするつもり。
 ただ、ボケるのだけは怖いので、一生懸命文章を作り、キーボードを叩く、毎朝のこのHP更新だけはつづけている。
 山里は今日も曇り。


 庭の片隅の勿忘草の一叢が可憐だ。向かいのオトシサン丹精の花もきれい。閻魔堂の木立の向こうはもう霞んでいる。
 


5/18
 今日も断続的に雨の降る朝だ。
 親爺は昨日コロナワクチンの接種1回目を受けた。
 筋肉注射で針を深く射すから、筋肉注射に慣れた外科病院が良いという連中もいるが、親爺はかかりつけの耳鼻咽
喉科で受けた。注射の痛みというと、子供のころの日本脳炎の予防接種などが筋肉注射で痛かった記憶があるが、齢
65を過ぎ、何がいまさら注射が痛いなどと子供じみた事を言うかとおかしく思って受けたが、痛いどころかいつ打たれ
たかもわからぬ間に接種は終わっていて、その後タイマーを渡され、15分の安静待期。タイマーがなれば看護婦さん
に報告し、次回の予約を確認し、終了である。
 気になる接種後の副作用も、親爺は全くなかったし、明けて今日も、これといった副作用はない。打ったところが軽く
注射後という感じだけである。
 食欲もある。体温も36.2℃、だるさもほとんど感じなくて、ただ少し眠いくらいで、これが副作用なのかどうかはわか
らない。医師の指示通り、2日3日はゴロゴロ過ごそう。な〜に、何時もゴロゴロだからちっとも苦にならない。
 山里はこんな天気であるが寒くはない。


 庭のプランターに植えたサンチュ。もう食えるかな?           閻魔堂に集中豪雨?直ぐに降り止んだ。
 


5/17
 如何にも梅雨時と云った今朝の我が山里だ。未だ梅雨入り前だが、近畿地方は昨日、例年より3週間も早く梅雨入りし
たという。
 今朝から降り続いている雨は暖かい雨だ。それでも昨日と比べると気温は2〜3℃下がっていて、薄着になった分寒い
ので、居間のストーブには火が入っている。が、さすがに暑いので隣のダイニングとの仕切り戸は開けてある。なんだか随
分無駄なことをしている様で、今ストーブを消した。
 オカカが肉じゃがを煮込んでいたが、上手く煮えあがった様だ。
 孫は昨日アッサリ黒部へ帰り、雨の今日は親爺とオカカの二人の暮らしだ。少し寂しくはあれど静かで穏やかだ。
 夕刻は親爺もコロナワクチン接種だ。


 昨日の今頃は、孫にあちこち引っ張りまわされ、それでも楽しい時を過ごしていた。


 昨日も山里は断続的に雨が降っていた。


5/16
 雨の日曜日、昨日は快晴で気温も28℃以上に上がった山里だったが、今日は雨で、気温も低い。
 昨日の暑さに、流石にフリースから作務衣に衣替えした親爺だが、今朝はもうちょっと肌寒い様な気がしている。
 明日は夕刻に、コロナワクチンの接種予定の親爺だが、体温も正常、喉も良くなって、万全の体調だ。折角のワクチン
無駄にはするまい。
 今日は孫と一緒で、心楽しいし、心身ともに健やかな親爺である。
 外は雨が降ったりやんだり。立山方面も待ったく見えない。
 しばらく前の写真だが、今日は山ももっと濃いガスに覆われているだろう。


 山里もこんな天気だ。


 傍らに3歳7か月の孫がいて可愛いおしゃべりをしてくれる。


 5/15
 昨日は東京の孫の2歳の誕生日。親子三人で近くの外資系ホテルのプラン(レイトチェックアウト36時間滞在特割)を
上手く使って、のんびり楽しく過ごして来たようだ。途中3時間ほどはアンパンマンランドにも連れ出し、孫も大喜びだった
らしく大量の写真を送ってきた。
 親爺は一寸した風邪で病院へ、普段ならゆかぬ程度、が、コロナワクチンの接種があるので、確認の意味も含めての
病院行だったが、結果良し。でもこのHPの更新はさぼった。
 今日は黒部の孫が顔を見せに来る。天気がいいので近くの公園で遊んでくるそうだが、待ち遠しい。
 玩具でままごと遊びでも付き合うか、お医者さんごっこの患者にでもなって楽をしながら遊んでやるか・・・・・。
 新緑の盛りの山里から、立山も今日はすっきり見えている。


 とやまチューリップテレビのハッピータイムという番組に応募した写真が放映された。元気で大きくなれよ!


 冬毛から夏毛に変わりつつある雷鳥、例年より半月以上雪の少ない山で、そろそろ営巣準備に入るのだろうか???
 

 孫らにも一度は見せたや父祖の山雪衣纏いてそそり立つなり


5/13
 今日は婆ちゃん(母)の月命日なので、仏壇を開け、灯明を上げてお参りした。
 母というのは長男たる親父にとって、無条件に全てを許しててくれる優しい大きい存在だった。親爺などぶっきらぼうで
心では何時も感謝していながら、優しい言葉をかけることもなかった。が、親爺の予想より早く、70歳を目前に旅立って
しまった。親爺の嘆きは大きかったが、高校生の長女、中学生の次女、小学生の三女の悲しみを癒すことの方が先決
だった。いずれも優しい婆ちゃん子だったから、その悲しみも大きかったのだ。
 そして最も大きかったのは妻に先立たれた爺様(父)の存在だった。が、爺様の世話はオカカが実の父にするようにし
てくれた・・・・・その後16年間にわたってである。
 母を想うと慕わしいだけだが、自分が母が旅立った歳になろうとしている今は、母の掌の上でちょろちょろしていた赤子
に過ぎなかった自分の姿が見えてくる様になった。
 男とはいくつになっても母の前では赤子でしかありえない。故に母は偉大なのだ。
 山里で親爺、今日はそんなことを想っている。
 現大日小屋、昔は母の実家「日光坊」が経営していた。そして、日光坊の孫たる親爺はその大日小屋の見える別山乗越
で、40年ほどの間、剱御前小舎を経営した。


 新緑を透る風が清々しい山里だ。
 


5/12
 テレビなどあまり見ない親爺だったのだが、最近は外へ出る機会がめっきり減り、訪ねてくるお客さんも減ってしまって
親爺も随分テレビを見るようになった。が、所謂ニュースショーのごとき報道番組はまず見ない。悲観的なコロナの話を
更に大げさに悲観的にしてギャーギャー騒ぐばかりで、解決策など最初から持って居ようもない、ミーハー以下の言論人
や、ポット出のお笑い芸人たちにうるさく時にはヒステリックに喋らせているばかりだから・・・。
 で、テレビを入れ替えたら、YouTubeやらNetFlixなどのVOD(ビデオオンデマンド)サービスが自在に使えるシステムが
すでに組み込まれており、有料のものが大半だが、昔のビデオやDVDなどのレンタルと比べても遥かに安価に好きな映
画やドラマが見られる。ならば、と早速いくつかを試しに見てみた。
 イヤイヤ結構なものだ、懐かしい映画やら、新作の韓ドラやら、最近はオカカとこれで時を過ごしている。
 この時期ならではの冬から夏の色に変わる、斑の雷鳥が、今朝はLINEに乗って親爺の枕もとのスマホに飛んできた。
 もちろんトモチャン撮影だ。


 山里は暖かい朝だ。大日も良く見えている。                    我家の竹林に出た今年初めてのタケノコ。オカカが採って来た。
 


5/11
 今朝の新聞で、ワクチン接種状況が出ていた。それを見て愕然、我が富山県は5月9日時点ではダントツの最下位!!
 それを知らずに、昨日、旧大山町より早く接種できると、目糞鼻糞を笑うようなことを書いていて恥ずかしい。
 まあ単なる数字の話だから左程目くじらを立てる話ではないとは思うが、しかもまだ始まったばかりだから。
 しかし疑問が残るこのワクチン接種、年寄りを優先したのは罹患後の重症化率が高くなるからだとは重々承知だが、こ
のペースでは接種が国民全てに行き届くのは何時のこととなるのだろうか?
 一刻も早い集団接種の開始が望まれる。オリンピック開催を先送りするか、でなければ中止決定するかして、先ずはワ
クチン接種の促進を図り、全国民をコロナから守る事こそ第一である。
 オリンピック中止決定を早くし、世界に布告すべきである。
 世界に冠たる日本が、コロナで世界をリードできなかったのは、旧態依然とした法律と、それにぶら下がるしか能のない
役人根性だけではない。オリンピック開催を中止する決断のできなかった政治家の無能のせいでもある。
 親爺はミーハー代表だから、言うことにも一貫性を欠くかもしれぬ。それは、世情を常に肌で感じているからで、世情は
コロコロ変わるのだ。
 もう、格好つけて世界の目ばかり気にしている時ではない。
 新緑の、日本一コロナワクチン接種数の少ない富山県の山里で、親爺はオリンピックなんか中止でいいと思っている。


 立山は又雪が降った。このエビのしっぽの付き具合だと、だいぶ荒れた様子だ。


 剱御前小舎も凍てついている。


5/10
 我が立山町では、コロナワクチンの接種が、65歳以上(満年齢ではなく、その年度に65歳となる全ての人)の高齢者
を対象に今日から始まる。親爺はその予約が取れず、オカカが取れたので今日はオカカがワクチンの1回目の接種を
受けてくる。と、同時に1回目の予約に漏れた人を対象に2回目の予約受付が今日始まったので、親爺もスタンバイして
おいたスマホを手に、オカカのレクチャーを受けながら挑戦、オカカに遅れること1週間の17日に1回目の接種を受けら
れる事になった。2回目の接種は3週間後に自動的に決まるようだ。
 立山町は人口26000人余りの小さな町だが、65歳以上の人が8300人いるそうで、高齢者の割合が実に3割を超え
る。その分こんな時のワクチン接種も実に小回りが利きスムースだ。
 以前の市町村大合併の時、町民の意思で合併を拒み現在に至っているが、旧大山町などは富山市に合併吸収されて
それ以来あまり良いことはなさそうだ。都市部はコンパクトシティーやら何やらしらぬが、住民の意向とか利便性を凡そ無
視した、市内電車の整備などで、折角新幹線が通っても、駅まで車を利用する大半のものには駐車場の配慮もなく、可笑
しなチンチン電車をモデルチェンジした電車を走らせ喜んでいる。市内都市部の住民にはそれは便利だろうが、中山間地
山間地への配慮はすべてが切り捨てだ。瓶岩橋という旧大山町と立山町に架かり、長年使われた橋も廃止だそうな。
 隣村というか、川向なのだが、小見地区には知人友人も多いが、会うたびに「合併せんにやよかった。」という声を聴く。
 だから、同じ立山山麓エリアなのに、我が立山町は、もうワクチン接種が始まり、未だ通知がいつ来るかもわからぬ旧大
山町エリアである。
 今朝の日の出。五竜と別山北尾根の交わる辺りから日が昇る。


 剣岳も凛として聳える。



5/9
 GWでは何やら子供たちが来たり帰ったりして、バタバタしていた親爺とオカカだが、漸くGW明けの日曜日となって、
かなり落ち着きを取り戻し、もう平常の生活に戻りつつある。
 雨の日曜日で、少し肌寒く居間のストーブを焚いている。ストーブはわずか一日で復活、まだ寒い山里の五月だ。
 いよいよオカカは明日、コロナの予防接種を受ける。親爺も明日から始まる第2次の予約にトライする。こんなもの
は早々に終わらせて、ある程度自由の身に戻り、車での旅に等出たいものだ。引きこもり上手な冬眠熊さんも、やは
り本当は出歩きたいのだ。
 一刻も早い国民へのワクチン接種を終え、コロナなど過去の話と笑いたいものだ。
 雨降りの山里だったが、いつの間にか雨も上がり、明るんできた。


 雨の朝、けぶる様な降り方だったのだが、今は止んだ。雨に打たれた新緑は光り輝く。”春となる夜ごとの雨よ降り濡れて木の芽は緑の灯のごと”
 

 今日は母の日。我家のオカカに日ごろの感謝を込めて、長女、次女、三女がそれぞれに選んで送ってきたプレゼント。
  


5/8
 暖かい朝で、ストーブも焚かないままだ。窓外は目にしみこむような新緑で、何とも良い季節になったものだ。
 今日は土曜日、GW明けの土曜日はあまり観光地は混まぬそうだが、今日の立山室堂周辺は結構な人手が見られる。
 この天気、明日も続きそうだからだろう。
 黒部の孫が風邪を引いたそうで、熱が出たそうだ。一昨日医者に行って、行きつけの小児科だったが、「今日は注射
しない?」といきなり先生に訪ねたそうだ。
 先生も慣れたもの、ニコニコして「注射ないよ。」と答えてくれたから安心して受診し、甘いお薬をもらって帰ってきた。
 夕刻、また微熱が出て、夜も少しうなされていたが、今朝は平熱で食欲も戻って来たそうで、ジジは一安心。テレビ電話
をかけてみたが普段通り元気だった。もう一日二日、外出せずおとなしく休ませればいいだろう。
 孫の体調不良を聞くたびに、ジジの頭は髪が少なくなる・・・。
 新緑の山里から、大日がうっすらと見えている。


 立山も雪解けが進む。


5/7
 この時世柄、めったに富山市内へは足を踏み入れぬようにしている親爺だが、月に一度の薬貰いと、3月に一度の眼
科検診だけは出かけざるを得ない。
 今日はその薬貰いで、医院はまずパーキングが満車、隣の第二パーキングに辛うじて入れたので、医院までは数十メ
ートル歩かねばならず(大したことではないが)いつもは玄関先に駐車できるのだが、GW明けで、御老体の(親爺もその
仲間だが)皆さんが列をなしている。
 診察や治療を受けると順番待ちで、半日仕事になりそうなので、血圧と血中酸素濃度測定だけしてもらい、薬をもらった。
 病院滞在は15分で済んだ。
 昨日松本の次女も帰り、親爺とオカカも日常に戻りつつある。
 明後日からは大相撲夏場所である。地元出身の大型力士、朝乃山の声援に力が入る2週間を過ごすことだろう。
 医院の帰路、立山の峰々が良く見えた。


 鍬崎と薬師も良く見えた。


5/6
 GWが終わった今日になって見事な五月晴れだ。まあ皮肉なものだが、コロナ禍未だ収束せぬ昨今、それは天の配剤
かも知れない。
 まあこの後、ワクチン接種があり、コロナは収束するだろうという思いが、みんなにあることは否めないから、このGWは
かなり混雑した観光地も多いと聞く。
 何のための緊急事態宣言なのだろか。まさか政府は緊急事態宣言を出せは、世界一礼儀正しく賢い日本人は、それ
に従容と従いコロナ感染も激減すると思っているのだろうか?嘗ての日本人だったらそうかもしれない。しかし今の日本
人は変わってきている。自己主張の強い海外との接触が増え、様々な海外文化に染まり、価値観はますます多様化し、
恥の文化をさらりと捨て、やせ我慢することを忘れている。
 そんな中での、ほぼノーペナルティ宣言など、お願いであり、聞こうが聞くまいがそれぞれの勝手だ・・・。
 そんな意味のない宣言に議論を尽くす間に、ワクチンの接種をいかに速やかにするか、いかに早くワクチンを輸入する
かなど、もっと実務レベルでの話を進めなければ、ワクチン接種の世界一遅い経済大国と世界の笑いものになる。
 別山乗越付近から見るご来迎。


 昨日のこどもの日は、それぞれに楽しく過ごしたようだ。ジジババからのプレゼントも届いたね。
 

 山里から見る大日岳。


5/5
 今日は子供の日。今や親爺とオカカには孫の日と言い換えても良い日になっている。
 4月半ばには、何とかほしいものを聞き出して、すぐに注文。東京の孫のプレゼントは、もうとっくにそれで遊んでいる。
未だ月日など関係ない1歳11か月だ。黒部の孫は昨夜、家へ帰って、ジジババからのプレゼントを出してもらったようだ。
今日はパパママと3人で何処かへお出かけとの事だったが、天気が悪い・・・。まあそれでも一緒に遊んでもらっていれば
それが子供の日だろう。
 今朝から又、風が出て、結構吹いている。
 立山も今一つ不安定な天気で、このGWを閉じる。
 昨日は朝から良い天気だった。昨日朝の剣岳。


 山里からは大日もほとんど見えない。


 昨日の雷鳥平幕営地は、可成りの数のテントが見られた。


5/4
 今日は我が祖父佐伯宗作の祥月命日だ。高岡の義母も同じく今日が祥月命日である。
 朝、孫と一緒に仏壇に燈明を上げ、お参りした。親爺には孫だが、我が祖父には玄孫となる孫が、小さな手を合わせ
親爺の傍らで、「元気で病気しないように見守ってね。」と、自分と東京のいとこ、友達に至るまで名前を上げてお願いす
る姿が、親爺にはうれしかった。
 祖父のことは孫にはジジのジジだから「オオジイチャン」と説明してある。多くの山岳誌に記録の残る人故、やがてその
人となりも知ることだろう。
 さて、今日は夕刻まで親爺一人で留守番なのだが、せめて疲れて帰るオカカには夕食の用意くらいはしておいてやろう
と思っている。まあ、その準備にかかるまではひと眠り位できるだろう・・・。
 今朝は大日も良く見えた。


 今朝の剱御前小舎だ。凍てついている。


 朝日が後立から昇る。今朝のご来迎。


5/3
 五月に入ってからの天気がさえない。折角のGWもコロナ禍には妨げられ、天気にも見放されて、にぎわう場所などある
訳もないが、嘗ては巨大民族移動とまで言われた、GWや年末年始の賑わいが懐かしい。
 とにかくコロナ禍である。このコロナ疫の鎮静化せぬうちは、何とも窮屈な日々だ。ワクチンの接種が速やかに進み、皆
が安心して通常の生活を送れるようになることが第一の優先課題。これが国民の願いであることは言を待つまい。
 ところが現状を見ていると遅い。とにかく他の役所仕事と同様、遅々として進まない。
 世界に冠たる科学技術大国のはずが、こういう世界規模の緊急事態に対応する力は殆どない。
 今に日本も国産ワクチンを開発して、国民すべてがこの恩恵を受けられるだろうと考えていた親爺は、がっかりし、驚き
やはり日本は世界に先駆ける力がないのだ、と、昭和の30年代の世界に追い付けと奮闘していた日々を思い出した。
 恐らくこの後、コロナ禍が制圧されるには、未だ幾多の試行錯誤があるだろう。そしてその時の決定打を、日本が打つの
だろうと、昭和30年代子供時代にまで後退した親爺は夢想する・・・。
 現実は厳しい、小手先の技術、物まねには秀でるが、パイオニアとしての活躍は、能力に欠ける日本なのだろうか。
 こんな中で、中途半端な五輪など開催して大丈夫なのだろうか?日が迫るにつれその想いは膨らむ。
 この時期にしか見られぬ、富山平野の夕景だ。


 後ろ立山連峰と呼ばれる峰々。晴れていれば立山からも良く見えるのだが。左は五竜岳、右は鹿島槍。
 


5/2
 親爺は今朝から忙しく、いわゆるゴキブリ亭主(今やこの言葉も死語だが)を決め込んでる。昨日は松本の末娘が、車で
帰省してきたし、黒部の孫も今日はパパの実家だが、明日は「ジジババの処へも行ってあげる。」そうなので、少し賑やか
になりそうなので、早速食べさせる料理を用意しているのだ。
 今宵は末娘用に、特製つけ麺を仕込んでいるが、黒部の孫は「ジジのラーメン」が大好きで明後日の夕食にこれをリクエ
ストしているので、スープ、チャーシュー、メンマなども孫用に取り分けて冷蔵庫に保存するつもりだ。
 その他にもコラーゲンたっぷりの牛スジシチューの仕込みも、スジの下処理に時間がかかる。まあ、好きでやっているの
だが、出来上がった一皿を、美味しいと喜んで食べてくれる娘たちや、孫を見るのはそれはそれは楽しいものだ。
 剱御前小舎は今日は深いガスの中。雪も混じるだろう。
 写真を見ると懐かしく、雷鳥沢を這いあがってくるかすかな地獄谷の硫黄の匂いまで感じられる。
 でももう、ここに行きたいとは思わない・・・。


 山里は雨が降りしきる。朝はまだ見えていた大日の山裾ももう全く見えなくなってしまった。
 


5/1
 GW最中で、車が立山を目指しどんどん上がっていくが、天候は今一つパッとしない。
 日中2〜3時間は晴れるとの天気予報だが、山里でも不安定な天気が明後日全般まで続きそうだ。
 コロナ禍未だ終息せず、大都市圏では緊急事態宣言が出ているGWだから、お客様にどんどん来られても如何ともしが
たいのだが、全く来ないでは寂しくて、営業している張り合いがない・・・。
 ええ!!10:30現在、東北宮城県で震度5強の地震が発生だ。何ともやりきれない。被害が少ないことを願うばかり。
 昨日夕景だ。荒天の中一時的な晴れ間?だった様だ。


 山里は雨が降ったりやんだり。今は少し明るくなってきた。


 雷鳥も元気な顔を見せてくれた。森爺さんも元気で登ってきたそうだ。森さんの体力過ごい!!
 


4/30
 晴れているが朝は肌寒かった。でも9:00を過ぎた今、気温がぐんぐん上がっている様だ。
 いよいよ4月も最終日となった。今年は3月4月があっという間で、明日から5月といわれても何やらぴんと来ない。外を見
れば新緑が輝き、山里ですら”春過ぎて夏来にけらし・・・”と、万葉のうたが頭に浮かんできそうな暖かい日が続き、我が立
山ですらとても4月の雪模様とは思えぬような雪の少なさだった。
 が、4月最後の今日にいたって、今朝剱御前小舎のトモチャンから送られてきた写真を見れば、剱は新雪で真っ白になり、
本来のこの時期の、あるべき姿に戻っていた。暴風が吹き荒れているそうだ。
 立山について、最近おかしな記事や表記が、山雑誌にまであり驚かされる。親爺たちの年齢以上の芦峅衆なら、立山とは
北は剣岳から南は薬師岳の山並み全域と更に黒部の谷まで含めた山岳エリアを言うのだと、知っていて、それが漠然とでは
あっても、主峰雄山をたまたま立山の頂上と云ったりもするが、剱に上っていてもそれは立山の剱であり、立山の別山であり、
立山の下の廊下、上の廊下であって、とにかくこの立山の範疇は広大なものである。
 況や、雄山から富士の折立の降下点までの屋根型の尾根を立山というなどとは、それらしく紛らわしい分厳しく否定しておく
必要がある。この立山については、いろいろな考察があるので、佐伯幸長師(現雄山神社祈願殿宮司の祖父)の「立山信仰の
源流と変遷」
を参照願いたい。竹之内文書なども取り上げられ面白い。
 今朝の剱御前小舎から剱を望む。スキーはガッパ社長。仕事で剱沢に下る。


 室堂方面も白く雪化粧。小雪崩が出やすい。


4/29
 雨の朝だ。ずーっとまだ降り続いている。
 昨日の午後、テレビの制作会社の方が、我が芦峅寺の番組を作りたいということで、相談に来られた。
 親爺など、まだ自分ではそんな歳ではないと思っているが、七十に喃々とする歳にはなっていて、上を眺めてみると、我が
山里の立山に精通し立山で生涯を送られた諸先輩のもうほとんどは居なくなっていて、我が頭上にはほとんど何もなく、天国
の彼の先輩たちが、うっすらと見えているではないか・・・・・。
 イヤイヤ自分がそんな年になっていたのかと思い知らされた。
 今、我が山里は人口減少の旧坂を転げ落ちており、右を見ても左を見てもロートルばかり。が、立山にずーッとかかわっ
てきた人間はほんの僅か、古の立山(アルペンルート開通以前と言い換えてもいい)を知る者に至っては、数えても両手は
いらぬレベルである。親爺の処へ、昔の村の、立山の様子を聞きにテレビ会社が来ても不思議はない・・・。
 まあそんなわけで、色々話をしたのだが、話しながら、修験者の修業の場として開かれた立山が、立山信仰を生み出し、
立山信仰の村として我が芦峅寺の村人が生計を立て、立山がやがて登山の山となってからは山岳ガイドの村として名を馳
せ、現在はアルペンルートが開通し、登山プラス観光の山へと姿を変えた立山で、山小屋経営等をしていると、ざっとらおさ
らいしたような気になっている。
 残念ながら、今や我が芦峅寺には、杣仕事、猟、イワナ釣りなど等を受け継ぎ、そして山にも精通している若い山人は絶滅
し、立山に依って生計を立てる山岳ガイドもほぼ絶えた。
 唯一村生え抜きではないが、心平が猟もイワナも軽い杣仕事も出来る、山小屋経営者として昔の芦峅寺の山男を受け継い
でいるばかりだ。
 で、親爺はこの心平への取材を、立山の、立山に寄り添って生きてきた村の名残として、ぜひ加えるよう進言しておいた。
 朝から雨がしとしと降り続く。


 山里は雨が降っているが、立山の上部は雪だろう。ガッパ社長一行が剱沢キャンプ場公衆トイレ発掘に入っている。GPS上手く決まったか?
 

 八峰の向こうに、旭岳と白馬が良く見えている。


4/28
 今朝は天気も悪く肌寒かったので、早朝に小用で起きた後また夜具にもぐり込んで、二度寝をしようとしていたら、ライン
でテレビ電話が入り、東京の孫からだったので出た。
 朝ごはんもあまり食べず、いやいや期でお着替えも嫌な孫にママもてこずってジジババに電話をかけてきたようだ。ジジ
は夜具の中から応答、でも暗くて顔が映らない。で枕もとのスタンドをつけると白髪のなまはげのような顔が映し出されて、
これでは孫が泣き出すかもと、むっくり起き上がり部屋の電気もつけて対応した。
 そのうち、とっくに起きだして朝食の用意をしていて電話に気づかなかったオカカに声をかけ、選手交代、親爺も着替えて
起きだした。
 寒くて寒くてという寒さではないが、肌寒い。その後トモチャンから受け取った連絡では、剱御前小舎では雪だそうな。
 剱御前小舎は今日から営業開始だそうだ。
 3日程前の、別山乗越から雷鳥沢への下り口。雪が少なくしかもザクザクに腐っている。
 山慣れた上級スキーヤーなら、ここでスキーを履いて下れるほどの雪が、今の時期ならあって当たり前なのだが今シーズ
ンはかなり雪が少なく、急な夏道が出ている・・・。


 立山は全く見えない今朝の山里は、雨だ。              我が家の庭の石段も雨に洗われている。
 
 


4/27
 今朝はかなり肌寒い朝だったが、気温も17℃程迄しか上がらぬそうだ。でも外へ出てみると陽ざしが強く、陽光の暖か
さを強く感じる。立山も光輝いて見えている。
 ストーブだけはたいている居間に座り込んで外を見ていると、そこここと、緑が目立つようになっていて、花を散らせた桜
や桃の老木迄、うっそうと葉を茂らせてきている.。
 杉の木の多い我が芦峅寺だが、桜、イチョウ、欅などなど広葉樹もその間々に若葉を茂らせていて、一足遅い新緑の季
節が来ている。
 まもなくGW だが、天気予報を見ると前半はあまり良い天気にはなく、わずかに3日4日が晴れる程度だ。まあ大都市圏
では緊急事態宣言が出ていることだし、今年も致し方あるまい。
 山里の暮らしは長閑で、観光客に荒らされぬので、却って良いとは本音だが、立山の連中は大変だろう。
 

 漸く抽選に当たって連れて行ってもらったTDLも、おいらにゃ公園と一緒。 欲しかったストライダーに跨って、大喜びの3歳7か月。
 


4/26
 今日は立山町の、コロナワクチン接種の高齢者分受付日。ネット予約が一番手っ取り早く良いだろうと、親爺は使い慣
れているPC、オカカはスマホのラインで9:00の予約開始を待った。倍率は20倍、8000名あまりの高齢者に対し、480
名分のワクチンだったようだ。
 で、オカカは即ゲット。親爺も希望日の希望医院までたどり着き、ゲットかと思いきや、最後の決定ボタンを押し忘れ、気
付いた時にはもうおしまい・・・・・。
 これははもうPCのスマホに対する敗北である。
 もちろん詳細な作業や、マニアックな仕事などスマホがPCに勝てることはないだろうが、通常の、事、高齢者向きのアプ
リなどは操作を簡便にしてあるスマホには勝てぬのだろう。大体接続からしてオカカのスマホが早かった。
 親爺が希望の医院を探し、残4名を確認希望日に近い日を押したのは確かで、それをクリックして予約を取ったつもりで
いたのだが、確認が出ない。おかしいと思って元のページに戻った時は既にみな取られた後・・・・・。
 PCは細かい仕事ができる分、余計な操作もいるのだろうか?スマホでやればよかったと思うのだが後の祭り。
 まあ、買い物など親爺より少し人混みへ出る機会が多いオカカが早めにワクチンを打っておくのだから、これで良し。
 トモチャンの送ってくれた小屋直下の写真。例年なら5月半ばの雪の解け方だ。


 ママに前髪を切ってもらったら、わかめちゃんの様になった・・・。 おいらは滑り台をマスターしたぜ!!
 


4/25
 昨晩は久々に雨が降ったようで、今朝は屋根も道路も濡れていた。
 ガスがかかっていて遠くはまるで見えず、立山はおろか不動の山さえ見えていない。当然気温も低く、居間のストーブに
は火が入っている。それで室温が21℃だから、外気温は12〜3℃程だろう。
 昨日心平が顔出しをした。ヨータローの小学校の廃品回収で、古紙を集めて回っているのだとか。最近子供の声を聴く
事がまるでなくなってしまい、村の小学校も廃校になってしまったので、何とも寂しいが、そういう学校行事にまつわる事も
全くなくなった。春の環境整備、夏の除草作業等々PTAや老人会の勤労奉仕や、生活発表会や運動会・・・学校のない村
は、そういったものもなくなるし、子供と地域の触れ合いも全くなくなる。
 経済効率一点張りの市町村の統合、小規模校の廃校。少子高齢化という現象は、やがてどうなっていくのだろうか?
 日本全体の人口はさほどの減少を見せていないが、高齢者の寿命が伸びているからで、新生児誕生は減少している。
 と、そんな愚にもつかぬことを思ってみても仕方ない。自然の流れの中で自然に生き、朽ちてゆくのを待つしかあるまい。
 きっと、どこかで大きな揺り戻しが来て、人口がまた増えて来る日も来るだろう。それがいつかは誰もわからぬが・・・。
 雨はやんでいるが、ガスで何も見えぬ山里。


 桜ももちろん散り果てて、葉が青々と茂っている。


 今年の庭のプランターには、オカカがサンチュを植えた。


4/24
 今日はちょっと高曇り、立山は見えているが上空は雲がちだ。
 立山町では4/15に高齢者向けにワクチン接種の案内が発送され、16日には親爺にもオカカにも届いた。が、その
あとの手続きも必要で、ネット上で簡単に予約できそうだが、混雑が予想される。
 こうなると慌てて早い時期に接種を済ませたいというのが人情だろうが、さて競り合うことをあまり好まぬ親爺、どうなる
事だろうか。
 今日はまだ立山は見えている。


 ワクチン接種の案内状はこんな感じだ。


 中華ポークジャーキー猪肉乾にトライ。何とかそれなりのものが出来た。しつこいが再度掲載。豚ひき肉に香辛料、砂糖、
オイスターソース、醤油、酒等を混ぜ練り上げた種を、先ずはクッキングシートに広げ120℃程の低温で15分程焼く。
 

 で、焼きあがったものを整形し、はちみつを塗って今一度200℃程で表裏2,3分焼き出来上がり。親爺は元の台が不器用
で四角くならないので、切り分け時に多くの端材が出たがこれは味見用である。


4/23
 良い気候になって、ついに暖房が一切不要になった。
 室温が22℃、湿度が36%、何とも快適だがやはり親爺には少し肌寒いので、Tシャツの上に薄手のフリースを羽織
っている。フリースほど着やすい上着はない。1年のうち約8か月はフリースで過ごす親爺で、オカカにはずいぶん嫌
われているが、親爺にはこの上ない衣装である。
 スーツなどという代物は、肩が凝っていけない。ましてやその下にワイシャツまでは許せるが、ネクタイなどという無用
の長物で首を絞めるとなると、半日が限界である。
 これでもう少し暖かくなれば、作務衣になり、真夏は甚兵衛で、また作務衣からフリースに戻る。イヤイヤ親爺の理想
的衣替えで、勤め人時代は夢に見たし、山小屋親爺時代からその夢は半実現し、隠居生活の今こそ完全である。
 剱御前小舎時代にはダウンも良く着ていた。
 大日の雪庇が大きいが、剱御前小舎直下の雪はすこぶる少ない。


 別山もこの時期としては雪が少ない。


4/22
 今日も天気が良い。スノータイヤをノーマルい履き替えに行って来る予定だ。
 ここ二日ばかり急に暖かくなって、夜の眠りがおかしくなっている親爺だ。同にもぐっすり眠れぬ。寝つきは極めて良い
のだが、小用に起きてしまい、何時だろうと時計を見ると未だ1:00頃だったりする。しかもよく夢を見て、昨夜などは我
が爺様と、婆様が階下の部屋で、何やら言い争っている夢を見た。何だかまあかつてに爺様婆様がやっていた通りの
仲良い喧嘩で、あったが・・・。
 寒かった時は本当にぐっすり寝て、やや寒いと目覚めるときは殆ど明け方だったのに、暖かくなった今は2度も目が覚
めてしまうとは、親爺はやはり北方志向の人間なのだろうか・・・。まあ、そのうち慣れるだろう。
 トモチャンが入山し、さっそく写真が送られてきた。ありがたい話だ。このHPの立山の写真の90%はトモチャンが送って
くれる写真である。早速、御前山にさっそく行ってきたらしい。


 我が家からは少し愛がかかり大日が見えている。


 庭の垣根のバラが芽吹ている。


4/21
 今日もいい天気の立山だ。山里も暖かく、我が家の居間は床暖も停止、ストーブも消して、9:20現在21℃もある。
 もちろん立山も良く見えているが、春山特有のアイがかかって、ボーっとして見える。
 親爺は最近干し肉に凝っているが、昔の猟師が作った干し肉ではなく、中国土産の甘い香辛料のきいた猪肉乾という
スナックのようなもの。昔は台湾辺りで買って、袋詰めになっていたものは持ち帰れたのだが、最近は検疫が厳しく肉類
は、たとえパッケージ済みの工場製品でも駄目だとか。缶詰やレトルトのパックごと高熱滅菌してあるものは辛うじて持ち
込めるそうだが・・・。興味のある方はこちらを→
 で、色々調べてみたら、自分で出来そうなので張り切って、試しに二度ばかり作ってみたが、やはり本格的なバクワと呼
ばれるひき肉で作る物を作ってみたくて更にいろいろ調べている。
 今日も好天。アイがかかるが大日も見えている。


 垣根のバラの木も葉が青々と生気に満ちてきた。


4/20
 快晴の今朝、昨日トモチャンから久しぶりの連絡を受けた通り、東邦のヘリが春一番の空輸作業に芦峅寺HPに飛んで
きた。
 嘗て、10数年前までは、このヘリポートからの荷揚げが立山の山小屋の小屋開け営業再開を告げる一寸したイベント
の様になっていて、当時は五軒余の山小屋への荷揚げが一気に行われたものだ。テレビ局、新聞社の取材も毎年これ
を取材に来たし、このヘリ便で入山するメンバーも結構いたものだ。
 が今や、ここを利用する山小屋は剱御前小舎の一件のみとなってしまった。一の越山荘もヘリポートを川向のスキー場
に移し春の荷揚げを行ってはいるが、GWの営業を行わなくなった山小屋も何軒かあり、今や立山小屋開けの風物誌とな
っていた、春一番の空輸作業もかなり寂しくなった。
 まあ、それでも今年も大きな荷物をぶら下げたヘリが、芦峅寺HPから立山に飛ぶ姿を見た。親爺には小屋開けの情景
が目に浮かんだ。


 芦峅寺中央、雄山神社の上手に立山博物館がある。親爺のドローンでそのとんがり屋根がみえた。


4/19
 コロナ禍のせいで、いろいろと世の中は変わってきた。いや、幸い親爺には現役引退後のことだったので大したダメージ
もなかったのだが、孫息子の五歳の誕生日に行ってやれなかったことだけはいまだに悔しい。まあその程度のことで文句
を言っていたら、あちらこちらからお叱りを受けるだろう。商売が成り立たず、生活の基盤が崩れた方、大企業の自粛等で、
雇用を切られた人・・・我が山小屋仲間たちも大変な日々を過ごしているようだ。
 今や体力とともに、他の能力も日々減退の一歩をたどる親爺、こんな未来を予知して立山を仕舞ったわけでは毛頭ない
が、これも運というのだろうか?
 イヤイヤ親爺とて、山小舎を火災で失い、大きな借金を背負い苦労したこともあったが、爺様健在で実務の90%は爺様
が受け持ってくれた。が、まったくの苦労知らずの親爺もそんな爺様の背を見ながら、できる限り頑張った。そしてその借金
を完済し、山小屋営業も完全に元に戻した事は、親爺の人生にとって、大きな自信となった。爾来30数年、順調な山小屋
営業を続け、64歳で立山を仕舞った親爺である。もちろん順調とは言え、その場その場の苦労もあったが、小さなことには
怯まぬ肝は、件の山小屋焼失というアクシデントから立ち直ったことで、十分練れていた。
 このコロナ禍からも、きっと立ち直る日が来るはずだ。その時の日本人は、より一段と利口で強くなっているはずだ。
 今日はそんなことを考えている親爺である。
 立山には新雪が降ったように見える。


 蕨を折りよせた。炭酸を振りまき熱湯を注ぎ、重石の落し蓋をかぶせ、半日ほど放置してあく抜きをしておく。
 

 後は流水で、半日ほどさらし、細かく切って、醤油、酒、みりん同割のたれに漬け込み、好みで昆布も放り込んでおく。蕨醤油漬け。
 


4/18
 半月ぶりと云うか、二週間ぶりと云うか昨日から孫が来て賑やかな日曜日だ。
 親爺の寝室まで、ジジを迎えに来て、朝から忙しいことだが、おしゃべりが楽しくておかしくてオカカと二人笑い転げる。
 3歳半、言葉も随分覚え、お話ができるのが面白い。
 が、そろそろジジババでは物足りないようで、いろいろと外に出たがり、体力不足の年寄では相手が務まらなくなりつつあ
る。ジジババの処へ行こうというと大喜びするのも後しばらくかもしれない。
 雨に濡れる我家の庭。日曜日。
 

 孫と久々にパスタを打つジジ。珍しものは大喜び。             窓の外では虫も雨宿り・・・。
 


4/17
 口開けの土曜日が雨で、一寸気勢をそがれたアルペンルートだが、コロナ禍の未だ終息が見えぬ今年だから、自粛営
業を続けざるを得ず、後しばらく辛い日々が続きそうだ。
 そのアルペンルート、全線開通から50年たったという。実に半世紀だ。
 昭和46年夏の終わり、親爺は大学1年生で、営林署の高山植物保護指導員のアルバイトをしていた。現在で言うグリー
ンパトロールの前身だろう。室堂が拠点で、幾つかの班に別れ、あちこちに散るのだ。親爺たちは芦峅寺出身者4人で、広
範囲な薬師岳、エリアを担当したが、黒部五郎、三俣、水晶、野口五郎、烏帽子、戻って雲の平、高天原、薬師沢等々を
いくつかの重点箇所では数日以上滞在しながらのパトロール行で、太郎小屋や水晶、雲の平の小屋では随分お世話になっ
たものだ。
 まあそれやこれやで一月ほどはあっと言う間に経ち、やがて室堂に呼び返され、当時はまだ古い室堂山荘の時代で、その
付近に建ち並んだ、富山県(警備隊や厚生省)、営林署の官舎が長屋の様で、とにかくその営林署の官舎にいたころ、今の
室堂ターミナルも完工間近で、大きな浴室が出来あがり、山岳関係者に入りに来ていいという、お触れが回った。
 親爺たち、山乞食風の薄汚れた連中も、その恩恵に浴し、いくらかは奇麗になった覚えがある。
 考えてみればそれがアルペンルート開通の年だったわけで、今や記憶も随分ぼやけているが、その後数年後には自分が
剱御前小舎の経営者となり、40年を立山に過ごそうとは夢にも思わなかった。
 親爺の立山はもう仕舞ったが、アルペンルートは健在で、立山を広く世に広めるという使命を今なお遂行中だ。これから先
のアルペンルートが、どのようになっていくのか、今しばらく親爺も見てゆけるだろう。


 せっかくの土曜日が、雨になってしまった。


4/16
 10日にドローンを壊し、ネット上でメーカーのサポートセンターに修理申し込みをし、壊れた機体を送った。その翌日夜
に、修理詳細と見積書がネット上で提示され、合計金額が予想の1/3の10,000円余りだったので、ネット決済で料金を支
払い、修理委託した。機体は予備バッテリー込で60,000円程だったので、此の侭捨てるに忍びなかったし、親爺なりに判断
したわけである・・・。で、何と昨日、修理を終えた機体が我が家に届いた。驚くべき速さである。
 修理を終えた機体を確認。完全に作動する。サポートセンターで、別のコントローラーでテストして戻ってきているため、
元のコントローラーとの再バインディング(リンク)を行ったが、それが終わると室内での軽い飛行、撮影、すべてうまく行え
た。で、今朝は朝食後一番でテストフライトを行い、すべて完全に修復されていることを確認した。
 事故、修理申し込みが10日。一連の修繕作業が終わって、我が家へ到着したのは15日。何と迅速な対応だろう。
 親爺は本当に驚いてしまった。
 今朝朝食後朝一番で、ドローンを上げる親爺。ドローンは完全復帰。



 

 主に機種部分、一番重要なカメラジンバル部分が折損。表カバーも微妙に欠損。修理前にセンターで撮影して送ってくれた。
  

 閻魔堂の桜も散り、葉桜となっている。


4/15
 今朝までは肌寒さを感じていたが、9:30を回った今、気温はぐんぐん上がっているようで、襟元迄上げていたフリースの
ジッパーを半分ほど下した。フリースはパタゴニアの良いものだったが、10数年着続けているお気に入りで、考えてみると
このフリースを脱いでいるのは、年3〜4か月で、後の8〜9か月は洗濯時にぬいているくらいだ。世の中にこんな楽な上着
はない。が、流石にこれだけも着込むと、生地は薄くなり防寒性能はかなり低くなっていて、肘や袖口などは生地が透けてい
る箇所もある。でも、もう隠居の身の上、めったに他人前に出ることもないので、快適な着心地だけが重要だ。
 さっきジッパーの開け閉めでは調整できぬほど暖かかったのは、冬着を脱ぎ忘れていたからで、今脱いでちょうどいい具
合だ。薄手のオーロンの下着に、薄くなるまで着古したフリース一枚。実に快適である。
 今日は非常に良い天気である。家の屋根越しに大日が見える。


 花わさび(葉わさび)を頂いて来た。流水できれいに洗い、細かく刻んで80℃のお湯で10秒ほどゆでる、というか湯につける。
それを取り出して軽く絞り(熱いので気を付けて)ボールにでも入れ、暖かいうちに、塩と砂糖をわずかずつ入れも見込み、密封
容器に入れ、封をし、2〜3時間放置し、好みの味をつける。
 

 親爺は醤油漬け。濃いそばつゆ程度の汁を作り、容器に入れ密封、一晩おけば辛い花わさび醤油漬けが出来上がる。


4/14
 心平と緑の一粒種、ヨータローは親爺とオカカにとって、初孫のようなもので、数か月の時から二人で預かって面倒を見た
ものだから、今でもジイチャンバアチャンである。まあ最近は小学校3年生にもなって、ひょろひょろだが背も伸びて、もう赤
子でも幼児でもない少年だ。家も近いから、ごくたまに遊びに来るが、中々ユニークな少年になってきて、心平に似たのだろ
う器用なところがあり、まだペーパークラフト専門だが、拵えるものがおかしい。
 過日は昔の武士の装束である直垂を、しかも鎧下に着こむやや小さめの直垂を、新聞紙とセロテープで作り、ジジババに
見せに来た。太刀や、脇差、果ては草鞋(ビニール紐製)まで拵えて。
 で、今度は鉄砲足軽の具足一式(段ボール製)等々を作ったそうで、その写真を送ってきた。何とも、物のない昭和の時代
の子供の様で、親爺は目を細めてみている。
 今朝はこんなガスの中の村である。


 何とも器用なヨータローである。火縄銃はジジやお父さんの影響だろう。でもペットボトルロケットも面白くてたまらぬ小3だ。
  

 風で吹き散らされた埃、も今朝は奇麗に、雨に流されていた。


4/13
 親爺は今、PCはMOUSEコンピューターを使っている。SSDタイプの252Gのもので、もう3年程たっている。昨今、前のシャ
ープ製のテレビが故障して、やむを得ずテレビも入れ替えたが、これはハイセンスというメーカーだ。二つとも中国のメーカー
で、そう言えばスマホも親爺のはファーウェイという中国製だし、タブレットも同メーカーのものだ。
 なぜ中国製のものをこんなに使っているのか、親爺とて標準的日本人でミーハー代表の庶民で、中国が特段好きなわけで
はない。それは唯一、コストパフォーマンスに重きを置いて品物を選んだからだ。
 日本メーカーには確たる製品管理に裏打ちされた信頼があるし、アフターケアーもそこそこ徹底しているが、しかしその分
価格が高い。親爺たちが子供のころのメイドインジャパンは、安かろう悪かろうの代名詞だった。それがいつの間にか、世界
一信頼される高級品になった。それには徹底した品質管理、消費者の声を取り入れた商品改良、新技術の開発と、日本人
の製造業に携わる人たちの、血のにじむような苦労があった。更に、徹底したアフターケアも確立された。故に、日本製は世
界のブランドとなった。が、昨今、そのテクノロジー生産システムなどが海外に流出し、今や中国は電子製品の分野では安い
豊富な労働力に頼るだけではない、高度なテクノロジーも開発し、それを製品として体現する高度な生産システムも作り上げ
ている。そしてついには自社製品のアフターケアという領域も確立してきている。
 ドローンなど親爺は中国製品で入門し、中国製品を現在も使っており、DJIというメーカーの機種を操縦トラブルで壊し、サポ
ートセンターへ修理に出したが、オンラインの申し込みで、対応も早く修繕費用も良心的だった。正直言うと日本メーカー以上
の製品に対するアフターケア体制に、舌を巻いたのだ。
 これでは日本の多くの大メーカーが、電化製品の様々な部門で撤退している現在が良くわかり、且つ心配になる。
 ハングリー精神を忘れたこの国は、嘗て斜陽国と呼ばれた英国へと近づいている。まだ一部の分野でだけではあると信じて
いるが・・・。
 散りゆく桜もまた華やかに花を咲かせる日が来る。


 ほぼ1年ぶりのメキシコマンゴーを取り寄せた。約4sで2800円は安い。


4/12
 今日も良い天気で、気温は町場では20℃を越すかもしれない。山里も暖かく、オカカの友達からは、ワサビ菜を採りに来
ていいよと連絡があった。その友人の日課であるウオーキングが終わる9:30頃、出かけていくそうだ。春だなあ。
 親爺はドローンの修理連絡待ち。修理費が高ければ、新機種を買おうと思っている。オカカに「自分の小遣いの範囲でなら
自由にしていいよ。」と了解も得てあるし、去年政府から出た10万円の一律支給も、少し残っているし、まあ下手の考え休む
に似たりとも言うし・・・。もうすっかり新機種購入に傾いている。
 物干場と居間の仕切り戸を開けておくと、温室効果で温められた空気が、居間に流れ込んでくる。網戸だけは確り閉めてお
かないと余計な虫も入ってくるかもしれない。それでも冬の生活の延長で、ストーブの火を消すのがためらわれる。湯沸かしも
かけてあるし、アルミホイルでくるんだ芋ものせてある・・・。少なくとも昼までは火をつけておこう。
 今朝も大日がはっきり見えている。


 村はずれの桜は、そろそろ散り始めている。


 注文しておいた台湾製の豚肉でんぶが届いた。ふわっとした口当たりの優しい味で、親爺の好物だ。


4/11
 昨日はドローンを壊してしまった。不注意といえば不注意だが、親爺には結構高価な玩具だったので、しかもDJIのカメラ
ジンバル付きの199gのトイドローンと呼ばれる機体だったので、がっくり。
 損傷個所がそのカメラ部、しかもジンバルのカメラ取り付け部が折損・・・。諦めきれず、一応修理いは出したが、おそらく
かなり高くつきそうなので、見積もりを見て諦めて、また新機種を買う事にしようと、今はとりあえずDJI サポートサービスに
機体を送り、見積もりを待っている。
 そのショックで、昨日はHPの更新もできずじまい。ラジコン飛行機歴40年以上の親爺にとって、自在に空を駆け巡る模型
航空機は、このドローンのお陰で、70歳に喃々とする現在でも、航空写真まで撮れる空ものラジコンとして認識されている。
 しかもドローンは最新技術の結晶で、操縦も楽で高齢者でも十分飛ばせる空ものラジコンなのだ。
 その最後の空ものラジコン大破・・・何ともがっくりである。まあ、親爺の事、切り替えも早い。今朝は愛車軽4WDで、あち
こち徘徊、写真撮影をしてきた。
 ドローンもいいが、自ら動き回っての写真撮影の方がいい写真も撮れる・・・でも新しいドローンは欲しい。
 閻魔堂の石段脇の桜は、今冬小鳥に蕾をついばまれ、ヤエンコに樹皮をかじられと散々だった。それでもまばら乍ら、花
は咲かせている。


 村はずれ、新緑と鍬崎山。


 志鷹の宮の前のつつましやかな桜並木。。


4/9
 今日は爺様の祥月命日。仏壇に燈明を上げお参りをした。旅立ってから丁度5年、神道なら五年祭りとなるが、我が家
は天台宗、来年婆様の23回忌をするので、それに合わせ爺様の7回忌を1年前倒しして執り行おうと思っている。
 すぐ近所のお爺ちゃんも長く顔を見なかったが、今日のお悔やみ欄に載っていた。葬儀はもう終わったそうだ。ちょっと
前ならうっかりしていて葬儀に顔出しもせず、不義理をしてしまったということで慌てたかもしれないが、最近はこれが普通
になりつつある。特に昨年からのコロナ禍の中、ごく近い親族だけで葬儀を終え、お悔やみ欄には葬儀は済みました、と
載せるのだ。
 コロナ禍以前からその傾向はあって、特に高齢者(おおむね85歳以上?)の葬儀は家族葬が多くなっていた。オカカの
実父も93歳だった。生前の友人関係、ご近所との交際などはほぼ絶えていたし、義兄も県外に移り住んでおり、少し寂し
い気はしたが家族葬で見送った。その後も叔父を送ったのはすでにコロナ禍の最中だったので、当然のように家族葬だっ
た。これからは、コロナ禍が収束しても、このスタイルが定着するかもしれない。
 大きな葬儀は見送る側の気持ちの現れ、決して否定もせぬが、心籠った小さな葬儀が家族葬としてこれからの中心にな
る事だろうし、それでよいのだ。
 我が爺様の祥月命日に、そんなことを考えている親爺だ。
 昨日より少し肌寒い。立山も良く見えない。


 昨日から、豚の干し肉作りに挑戦している親爺だ。ベーコンやチャーシューはしょっちゅう作るが、干し肉は初めてだ。
 うまくいくかどうか、かなり心細い。
 

 限界先の筧から、山水が勢いよく流れる。もう融雪散水は不要だ。


4/8
 今日は月一の薬貰い日。富山市内の医院へ出かけた。
 コロナのこともあって、外出はできるだけ避けているが、月に一度や二度の外出くらいしないと、出不精になってしまう。
 もともと外出してあちこちウロツクのは好きではないし、人混みが特に嫌いな親爺だから、元来が出不精なのだと言え
ばその通りだが、旅行などとなると話が違う。
 しかし今は旅行などちょっと無理だ。買い物に出かけることすら、週に1回か2回程度にしているのだから。
 行き帰りい見た立山は、春特有のアイがかかり、ボーとしていた。
 帰宅してからドローンを上げて撮ったが、やはり一緒だ。
 今日の山里から見た立山。


 パパの誕生日で、チョコケーキを頂く孫娘。        端午の節句の兜飾りが、ちょっと怖い孫息子。
 

 富山市郊外から見た立山。この時期としては非常に雪が少ない。


4/7
 今日も何事もなく長閑に過ぎて行く。そしてこのことが一番大切なことだ。
 オカカと二人の穏やかな日々の繰り返しこそ、人生の晩年を迎えている老夫婦にとってありがたいものである。
 我が家の庭の片隅に咲いた、小さな紫のご弁の花。去年も名前がわからず、何か調べた気がするが、もうすっかり忘れ
ている。親爺は植物音痴、オカカは比較的植物が好きなのだが、曽於オカカにもわからない・・・。
 まあでも春になると我が庭に必ず可憐な花を咲かせてくれるので、好もしい花である。


 垣根に絡みついて、毎年葉を咲かせるバラも、もうずいぶん花芽を付け始めている。
 

 寂しい桜だが、我が家から見える唯一の桜木、閻魔堂石段脇の桜。


4/6
 暖かい朝だ。歯磨きをしながら窓の外を見ると大日岳がすっきり見える。昨日は親爺の昼寝時間(30分間程)に、隣の
ヤンジーが来て、早月小屋のホームページが更新できないと相談に来た。
 オカカとヤンジーが二人で雑談している隣で、かなり能力も落ちたロートル親爺が、たまにそのおしゃべりに参加しながら
の作業だったので、なかなかはかどらず、夜までかかったが、凡そは管理でき、あとはアップロードする段になってアップロ
ードはするのだが、アップした場所が違うらしく、ブラウザーで確認しても見られず、今日に持ち越した。
 恐らく、/public.html のフォルダーをアップロード先として設定する必要があったのかもしれない。
 親爺もかなり怪しくなってきたものだ・・・。
 昨日はガスって見えなかった立山方面、今朝は大日がすっきり見えている。


 居間の出窓から閻魔堂石段脇の桜を見る。去年ほどの咲きっぷりではない。と思いながら出窓の棚を見ると孫達のおもちゃが・・・。
 


4/5
 孫が帰った翌日は、帰った直後のホッとした気持ちが消し飛んでいて、ただ寂しい。
 孫の遊び場用になっている、我が爺様の隠居部屋はやがて親爺の隠居部屋になるのだが、今は滑り台や、その他のお
もちゃが置いてある。廊下を通るたびに引き戸を開け放してある部屋の、滑り台が目に入りると、チビ助どもの姿が思い起
こされる・・・。ああ、親爺もジジイになってしまったものだ。
 今朝は小雨が降っているが寒くはない。でも今のストーブは焚いている。立山は全く見えない。雪かも知れない。


 東京の孫は風邪も癒えて、砂場遊び。暖かいのにこの帽子がお気に入り。黒部の孫はジジババの家に来る手前のアルペン村で一遊び。
 

 ジジババの家に着いたら御姫様。ジジババにべったり甘えて過ごすのが大好き。

 


4/4
 孫がいる朝はにぎやかだ。今朝も孫に起こされ、一緒に朝食を食べた、というかご指名で、ジジが朝食のお世話係。
 納豆に、シラスと僅かの塩こぶを混ぜたご飯に、高野豆腐と鶉の卵、かまぼこの炊き合わせが孫のスペシャルメニュー。
ゆっくりしっかりお喋りをしながら楽しく食べた。孫の手はもとより、ジジの手も納豆でねばねば・・・。甘いババのデザートは
ブドウ二粒とオレンジ半分。これも完食し、ようやく時事の朝食だった・・・。
 でももう3歳半、一人遊びも結構するが、やはりジジババを引っ張りに来て、一緒に遊びたいようだ。
 遊んでいるうちに、東京の孫からライン電話、これで又ひと騒ぎ、何とも賑やかで、普段静かな暮らしに慣れている親爺は
この辺りで疲れが出てくる・・・。
 閻魔堂石段脇の桜に花が咲いていた。今朝それに気付いた。


 ジジのトレーニングマシンは、孫のジャングルジム・・・。          桃の花も散り始めたがまだ頑張っている。
 


4/3 
 昨日はインド料理チキンマサラを作った。今日は、長女が孫の顔を見せに来るので、取り寄せておいたオックステールで
シチューを作っている。
 もともと料理は好きで、食い意地が人一倍張っているので、剱御前小舎時代もかなり怪しい料理をみんなに食わせては
喜んでいた。冬ももちろんいろんなものを料理して楽しんだが、暖かい春になって身体が動きやすくなったからか、はたまた
気まぐれか、料理が面白い・・・。
 今日はシチューを煮込んでいるが、昨日はカリーだった。インド料理のカリーは煮込み時間が少ない。だから思いついて
すぐ作れるので、そこそこのスパイスさえ取り寄せておけば簡単で美味い。昨日の分をご紹介しよう。
 庭の垣根のバラが芽吹いてきた。


 チキンマサラは北インドのオーソドックスな料理だ。親爺のこの料理の虎の巻は、某有名店シェフの本である。
 まずは玉ねぎ、ホールスパイス、パウダースパイス、ニンニク、ショウガなどを用意し、ホールスパイスを油に投入し、香
りを出す。ホールスパイスはカルダモン、クローブ、シナモンで、ニンニク生姜も加える。
 

 次いで玉ねぎを加え中火の強火で炒める。色が茶位トト黒色の間位まで炒める。これが甘いとうまくない。
 

 で、トマトホール一缶を入れ混ぜ合わせ、パウダースパイスも加えここで塩一つまみで味を調える。パウダースパイスは
コリアンダー、ターメリック、パプリカ、カイエンヌペッパー。更にカシューナッツを牛乳と一緒にすりつぶして加え、鶏肉を
入れ、濃度を見ながら水も加え、15分ほど煮こめば出来上がる。塩以外の調味料は加えない。


4/2
 今朝もいい天気だ。あまり外出しないので、このHPに掲載する写真も少なくなってきた。で、今朝は久々にドローンを上
げて、あたりの景色を撮ってみた。
 あいにく、山は春特有のアイ(靄の方言)がかかり、ドローンの得意とする立山の全景は、朝方は特に光の関係もあって
スッキリとは撮れない。
 それでも撮影した映像のそこここに、春だなと思わせる風景があった。後は機材と親爺の腕の問題(つまり全て?)だ。
 素人の移す写真、被写体が良くてもそれを撮ることは実に難しい。
 暖かくなって、室温はあっと言う間に20度を超えるので、日中のストーブは消してあるが、朝晩はまだストーブが欠かせ
ない山里の春だ。
 それでも、桃の花は咲き、我家の垣根のバラも芽吹いてきている。


 孫たちも、黒部のお姉ちゃんは年少クラスに、東京のダンス大好き坊も一歳児クラスに、それぞれ進級した。
 ジジババには、元気な孫たちの成長が一番の楽しみだ。
 


4/1
 もう4月1日だ。新年度の始まりだ。
 まあ、新年度などとは、親爺にはあまり関係ないのだが、黒部の孫は年少クラスになったし東京の孫も漸く1歳児クラス
になったそうだ。孫のこととなると、そんなことまで何やらうれしい。
 黄砂の影響も止んで、大日岳が朝日の中にすっきりと見えている。春の山は比較的かすんで見えるものだが、昨日まで
の黄砂のかすみ方とはまた異なる。
 霞むといえば消費税表示。税込み総額表示が義務化される。
 過日も新しいPCを検討していて、良かったのでネット上のカートに入れ、いろいろなオプションも考慮し最終価格を見たら
4万円台のはずが、6万円台になっており、オプションも最低限しかつけておらぬのに?と、詳細を見ると、すべて税抜き
表示で、最後に税込み総額表示となる仕掛け・・・。よくよく確認せねばと、カートを空にして購入検討を中止した。
 まあ、980円表示で、1000円出すと怪訝な顔をされると云う、しゃれにもならぬ不愉快さ・・・・・。
 親爺は山小屋商売をしている間中、すべて消費税込みの表記で頑張った。こっちが細かい計算ができないからでもある
が、徴収義務を負わされる商売人側としても面倒なものだ・・・。
 何とか税がすべて、国民の血税であることを、政府にはしっかり認識して欲しいものだ。
 黄砂の抜けた後の今朝の大日。


 未だコロナワクチンの接種の通知はないが、親爺は満68歳で、前期高齢者なので早く来るはずだが、オカカは微妙な
満64歳なので、遅れるのかと思っていたら、その年度、年度で括り、今言う優先高齢者は令和3年度に65歳になる人す
べてを言うことが分かった。今日の新聞ローカル欄では、我が立山町は4月12日から通知が発送されるそうだ。
 直垂(鎧下に着る手足に括りひもの付いた小型の直垂)というか、武士の装束に興味をもって、得意の紙工作で、上下
を作成し、ビニールひもでわらじ迄編んだコスプレヨーちゃん。頭は烏帽子、大小の刀も打刀と脇差で、素晴らしい。
 オカカが面白がってカメラを構えたら、心平の「いつものポーズ」の一言で、斯くの通り。 庭の水仙も咲いた。
 ヨータローも我が孫同様である。
 

 村はずれにはまだ雪が残るが、フキノトウも少し出ていた。今夜てんぷらにするそうだ。
 

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